圧倒的成長促進! 4 行日記と ORID を組み合わせたエンジニアの毎日個人ふりかえり
はじめに
昨日何をして、何を学びましたか?
この質問に答えることが難しければ、成長する機会を逃しているかもしれません。
エンジニアとして更に成長するために、毎日個人ふりかえりをしてみませんか?
なぜふりかえるのか?
毎日個人ふりかえりをする大きな理由は、先述した通りエンジニアとして成長できるためです。
エンジニアの成長速度は鈍化していきます。
新卒の頃は新しいことだらけで、与えられた課題をこなすだけで自然と成長できますが、仕事に慣れてくると、どこか似たような仕事をするようになっていくため、成長速度が鈍化するのだと思います。
しかし、経験学習モデル[1]のサイクルを回す ことで似たような仕事の中でも何か「気づき」を得られ、成長速度の鈍化に抵抗することができると考えました。
そして、この 経験学習モデルのサイクルを回す 方法として毎日個人ふりかえりを実施しています。
どうやってふりかえるのか?
私は月 ~ 木のふりかえりには「4 行日記」を
金曜日のふりかえりには「ORID(オリッド/オーリッド)」というフレームワーク使用してふりかえりをしています。
ドキュメントツールとしては Notion を使用して、社内で希望する方にはいつでも見てもらえる状態にしています。
時間としては 4 行日記は 10 分程度、ORID は 30 分程度かけて実施しています。
使用しているフレームワークについて、聞いたことがない方もいらっしゃると思うので、説明します。
4 行日記
4 行日記は、経済学博士・教育学博士の小林恵智氏が開発した日記のフォーマットです。
やり方は 事実・発見・教訓・宣言 を 1 項目に対し 1 行 20 字程度で書くだけです。
それぞれの項目の説明は以下のとおりです。
- 事実:今日あった出来事・事実
- 発見:事実からの気づき・ひらめき・感じたこと
- 教訓:発見を普遍化・抽象化したもの
- 宣言:教訓から考えた自身のなりたい姿(「私は〜している」という形式で記載)
「宣言」についてはネガティブな言葉や否定表現をしないというルールもあるようですが、難しいのでまずは自由に宣言するところから始めても良いと思います。
ORID
ORID は主にグループでの議論で使われる手法で、ファシリテーターが効果的に「聞く」「問う」ということを行うためのフレームワークとされています。
このフレームワークは以下の 4 つの質問を通してふりかえりを行います。
- Objective(客観的事実):何がおきたか?
- Reflective (内省的質問):どう感じたか?
- Interpretive(解釈的質問):それは何を意味するのか?
- Decisional(決断的質問):次に何をするのか?
このフレームワークで重要になることは質問する自分と回答する自分を分けることです。
そうすることで、より客観的に自分のことを見ることができます。
なぜ分けたのか
ここまで読んで「4 行日記」も「ORID」も似ていると思った方もいると思います。
実際にやってみて大きな違いはあまり感じませんでした。
ただ一つ違いを挙げると、4 行日記より ORID のほうがより自身を客観的に捉え、深く掘り下げることかと思います。
私は週末に一週間のふりかえりを ORID で行うことで、毎日のふりかえりで宣言したことができているか?自分が一週間で何を成し遂げたのか?という部分と向き合い、より成長ができると考えています。
しかし、 ORID はしっかりと自身と向き合う必要があり、カロリーの消費量が多いため、金曜日も 4 行日記にするという判断をしてもよいかなと思います。
実際にやってみての感想
ふりかえりをしていなかった頃に比べて、仕事に対する意識が変わったかなと思います。
毎日何かを決断して書き残すので、自分の意識に残りやすく、いろいろな場面でふりかえりをした内容を思い出して動くことがあります。
また、これは実践してから気付いたのですが、毎日小さくではありますが、アウトプットすることができていると感じ、アウトプットに対する苦手意識は下がりました。
なにより、自分のことを理解し言語化出来たときにとても気持ち良く、クセになりました。
私がふりかえりを習慣化できているのは、このように自身のエンジニアとしての成長以外にも影響があり、楽しくふりかえりをできているからだと思います。
加えて、4 行日記は慣れれば 10 分程度でふりかえりができるという手軽さも一因だと思います。
今後は AI を利用して、ふりかえり内容を分析するなどして、より自己理解・成長をしていきたいと思っています!

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