地域コミュニティを立ち上げて得た気づきと学び
はじめに
この度、千葉県松戸市(以下松戸市)で新しいエンジニアコミュニティ 「松戸.dev」 を立ち上げ、2025年11月22日(土)に第一回交流会を開催しました!
地域コミュニティを立ち上げた理由と当日の様子
そして実際に立ち上げてみて、どんな学びを得たのかについて共有します。
なぜ今、「松戸.dev」を立ち上げたのか❓️
実は松戸市が含まれる東葛地区には、すでに「東葛.dev」という地域コミュニティが存在します。
そんな中、なぜ新しくコミュニティを立ち上げたのか?
その理由は、大きく 2 つあります。
① 松戸という街への愛着
都内へのアクセスが良いだけでなく、ストリートイベントやコスプレイベントなど多様なカルチャーを受け入れるこの街が私は大好きです。この松戸を盛り上げるために自分に何ができるだろうかと考えたとき、自身が IT エンジニアであることから、技術やエンジニアリングの文脈で貢献できるかもしれないと思いました。
② 東葛地区でエンジニアが交流できる場所を途絶えさせない
2025年9月に開催された「大吉祥寺.pm」に参加した際、東葛.dev の主宰者であるこうのさん(@hk_it7)と、以下のような話をしました。
地域コミュニティは有志で運営している以上、永続する保証はない。だからこそ、分家のような形で松戸のコミュニティが生まれるのはとても良いことだと思う
この言葉により、「やるなら今だ!」と決意することができました。
交流会レポート
当日は、運営の私を含め、Web 系エンジニア、フリーランス、そして DevHR(エンジニア組織・採用担当)の方など、総勢 9 名の方が参加してくれました!
会場は松戸FANCLUB
記念すべき第一回の会場は、「松戸FANCLUB」を使わせてもらいました。
特徴的な丸窓から外の光が入り、照明も明るい LED で、勉強会にはぴったりの環境でした

おしゃれな丸窓
LT とディスカッション:技術の話から AI 時代の悩みまで
交流会は、自己紹介、フリートーク、LT という流れで進行しました。
今回の LT は以下の 2 本立てです。
1 つ目の LT では堅実な設計の話を共有してもらい、2 つ目の LT では「雑談 LT」という形式で、参加者全員を巻き込んだディスカッションをしました。
特に 「AI がコードを書くようになった今、人間のレビューはどうあるべきか?」 という話題では
- 人間がメンテナンスすることは捨て置けばレビューは不要では
- 人間のためのコードと AI のためのコードは違う気がしている
- 実行責任は任せられても、説明責任は AI に任せることはできない
- 開発プロセスそのものの見直しも必要
などの意見がたくさん出て盛り上がりました!
対話をすることでより深くまで掘り下げた話ができると改めて実感しました。
立ち上げて得た学びと気づき
実際にコミュニティの立ち上げ、交流会開催を終えてみて、以下の 3 つの重要な学びと気づきがありました。
① まずはやってみる
会場には以前から知っていた場所を利用するなど、いかに素早く交流会を開催するかを第一に考えて動きました。
正直なところ、準備をしている最中は「人が集まるか?」「内容は充実しているか?」と不安がありましたが、蓋を開けてみれば 9 名の方に参加いただき、十分な盛り上がりがあったと感じました。
そして、交流会を開催したことで、開催までのスケジュール感や当日の進行など、改善点も見つかりました。
地域コミュニティの運営を通して改めて まずは MVP としてリリースしてみる ことの重要性を再認識しました。
② 1 人で意思決定することのスピード感
今回は私 1 人で立ち上げ・運営を行いました。
チーム開発における合意形成や調整はもちろん重要ですが、「自分 1 人で決められる」 という状況は、圧倒的なスピード感を生み出します。
松戸.dev は立ち上げの決意から約 2 ヶ月で交流会を開催しました。
交流会の募集期間として 1 ヶ月ほど設けたので、実質 1 ヶ月で立ち上げから交流会の準備まで終わらせたことになります。
「会場をどこにするか」「いつやるか」といった決定に調整コストをかけず、思い立ってすぐに行動に移せたことは、コミュニティを早期に実現させる上で大きな要因でした。
個人のプロジェクトだからこそ味わえるこの疾走感は、新鮮な体験でした。
③ 「集団の成長」に喜びを感じるという自身の価値観への気づき
これが今回の一番大きな発見かもしれません。
コミュニティを通じて参加者同士が繋がり、議論が盛り上がり、場全体が熱を帯びていく様子を見て、かつてない充足感を感じました。
自身の成長に対する考え方も少し変わりました。
私個人の成長は手段であり、結果としてチームや会社に貢献することが楽しいんだと、今はそう感じています。
「自分がすごい技術者になること」よりも、「自分が介在することでチーム全体が強くなること」に喜びを感じる。
このマインドセットは、普段の業務においても、チーム開発により一層コミットしていくための強力な指針になると確信しています。
最後に
地域コミュニティを立ち上げたことで、普段の業務だけでは得られない学びや気づきを得られたと感じています。
そして、この活動を通して、より多くのエンジニアが学びを得られる機会を提供できればと思います。
もし興味のある方がいらっしゃれば、ぜひつながりましょう!
- connpass グループ
- 当日の詳細ログ (Cosense)
松戸の地で、新しい出会いが増えることを楽しみにしています。
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