RSGT2025にはじめて参加してきました
はじめに
こんにちは、BABY JOB株式会社で「スクラム...マスター?」から「スクラムマスター」になったたかしろです!
今回は、はじめてRSGT2025に参加してきたので、ふりかえり兼ねて感想レポを書かせていただきます。
RSGTとは
サイトより。
Regional Scrum Gathering Tokyo 2025は、東京で行われるRegional Gatheringとして14回目になります。運営母体である一般社団法人スクラムギャザリング東京実行委員会は、スクラムを実践する人が集い垣根を超えて語り合う場を提供するという目的によりコミットしています。
ロゴスポンサーをさせていただきました
今回はロゴスポンサーをさせていただきました。錚々たる企業さんのなかに自分たちの会社も名を連ねられて、より身の引き締まる思いです。

今の自分にとってヒントになったこと
セッション・廊下・打ち上げなど、色んなところに顔を出してみました。いろんなインプットがあった中で、今の自分が持っている顕在的/潜在的な課題感へのヒントになったこと、という観点でふりかえります。
前提:いまふりかえって、私にどんな課題感・ニーズがあったのか
私の状況
私は去年までの約2年間、会社の中で以下のように立ち回っていました。
- 会社に期待されていること:プロジェクトマネジメント
- 実際の振る舞い:スクラムマスター・プロジェクトマネージャ
この2年間の成果を会社から認められ、今年から期待されていることが変わりました。
- 会社に期待されていること:アジャイルな組織づくりの実践
- 実際の振る舞い:スクラムマスター
自分では、ピュアなスクラムマスターになった、と理解・説明しています。
自分の中に存在していた(と認識できた)課題感
求められることが変わったことで、私は何をどうしたら良いんだっけ?という状態になっていたようです。
この不安に対してグサッとささるインプットが沢山あり、こうして課題感の言語化ができました。みなさん本当にありがとうございます。
①観察(かんざつ)
やったこと
ピタゴラまなっち&Satoshi Haradaさんの発表を聞き、仏教における観察(かんざつ)について知りました。
観察(かんざつ)に関する説明は以下です。
智慧によって対象を正しく見極めること
智慧とは、物事をありのままに把握し真理を見極める認識力
わかったこと
経験主義を掲げるスクラムにとって、事実を正しく観察することの重要性を再認識しました。
チームのスプリントレトロスペクティブでも、事実と感想を分けることに取り組み始めていたのもあり、大きく共感出来ました。
余談
この参加レポを社内でレビューしてもらったとき、「スライドのp23, p30に弊社の保育コラムが引用されてるで!」と指摘されました。全然気づいてなかった。。。本当にありがとうございます。
②スクラムマスターとして観察してみる
やったこと
RSGT参加経験のある沢山の人から猛烈に勧められて、コーチズクリニック[1] に参加しました。
大人気のため時間帯の選択肢がほぼ無くなっていたので、泣く泣くharadaさんのセッションを途中で切り上げて参加しました。
お相手をしていただいたのは、株式会社アトラクタでアジャイルコーチをされているかっぱさん(高橋一貴さん)。アジャイルコーチの方は話しやすい雰囲気の方が多いと感じますが、かっぱさんも話しやすい雰囲気が溢れ出ている方でした。
自分や組織の状況を簡単にお伝えしたうえで、ざっくばらんに壁打ちをしてもらったところ、「まず組織に起こっていることを観察するところからですね」と言っていただきました。
わかったこと
スクラムが大切にする価値観である経験主義に基づくと、発生した事実がすべての開始点になるか。そらそうやわ。とすごく納得出来ました。直前で切り上げたharadaさんの発表でも似たことを言及されていて、ますます理解が深まりました。
③より良くなるにはどうしたらいいんだっけ?を考える
やったこと
最終日に開かれたOST[2] にて、「ノームカースの最優先条項[3] が何も分からんです!」とテーマを出しました。
ノームカースの最優先条項について知ったのは昨年下旬でしたが、日本語としては読めるけど意味の理解が全然進まん、という状況でした。
OSTで集まっていただいた皆さんに、背景情報・想定されているシーン・スクラムにおいて具体的にどう使うのかを教えてもらいました。
わかったこと
結果として当初知りたかったことは(完全に理解したとは言えないものの)解決されましたが、それ以上に
- チームがインクリメンタルであるという状態は、経験した事実を糧により良くなるにはどうしたらいいんだっけ?を考えること
- 難しく考えすぎていたけど、やるべきことはシンプル
- 難易度が高いのは、実際にチームがインクリメントを積み上げて成長すること
ということをこれまで意識出来ていたはずなのに、今の自分の意識の中ではかなり薄まっている状態だった、とわかりました。
そして、この笑顔である。
これからやること
私に求められた責務を全うするために、スクラムマスターとして「ありのままを観察し、組織がより良くなるために出来ることを少しずつやる」ということからはじめてみます。
イベント開始前と比べて具体的な行動を設定することが出来ました。
おわりに
上記で紹介した以外にも勉強になったこと・嬉しかったことは山ほどあり、とても一つの記事に書き切るのは難しいです。
少しずつアウトプットして自分の中でゆっくり咀嚼してみようと思います。
実行委員会のみなさん・登壇発表していただいたみなさん・OSTや廊下、打ち上げの席で関わってくれたみなさん、本当にありがとうございました!
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RSGTに参加しているアジャイルコーチに直接相談ができるイベント。https://speakerdeck.com/spring_aki/coaches-clinic ↩︎
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Open Space Technologyの略。https://speakerdeck.com/takaking22/open-space-technology-introduction ↩︎
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今日見つけたものが何であれ、チームの全員が、その時点でわかっていたことやスキルおよび能力、利用可能なリソースを余すことなく使って、置かれた状況下でベストを尽くした、ということを疑ってはならない。(引用元)。記事を書きながら気づいたけど、誤って「最優先事項」と言っていました。 ↩︎
私たち BABY JOB は、子育てを取り巻く社会のあり方を変え、「すべての人が子育てを楽しいと思える社会」の実現を目指すスタートアップ企業です。圧倒的なぬくもりと当事者意識をもって、子どもと向き合う時間、そして心のゆとりが生まれるサービスを創出します。baby-job.co.jp/
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