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開発チームで使っているNotionのスプリントボードを魔改造した話②

2024/12/18に公開

こんにちは。
BABY JOB株式会社 開発部手ぶら登園開発課の こめつぶ です。
弊社では、チーム制を導入し、スクラムで開発を行っています。
スクラムとは、アジャイル開発手法の一つで、短い期間(スプリント)でソフトウェアを開発する手法です。
手ぶら登園開発課では 1スプリント=1週間 として、日々ビジネスからの要望による機能の追加や改修を行っています。
こちらは、そんなスプリントでの作業を管理するために使用しているNotionで私がしれっと(勝手に)やっている魔改造について紹介した「開発チームで使っているNotionのスプリントボードを魔改造した話①」の続きとなっています。

前回のあらすじ

前回の記事では

  • 親子関係のあるタスクを作った場合、親タスクのステータス更新はサブタスクに従て更新してほしい
  • ビューが多すぎるとどれが何か分からなくて、見づらい

というモヤモヤの解消について紹介しましたので、今回は残りの

  • 日々の業務で使っているものを集約したい
  • 担当者が複数いる場合、誰が実施済みかの管理を手軽にしたい

というモヤモヤの解消について紹介します。

魔改造③:Webアプリのポップアップ表示

背景

私のチームではメンバー全員でのモブワークをベースに作業を行っています。
その際、一人ドライバーを決めて、残りの人がフォローをする形でやっていますが、誰が最初にドライバーとなるかが決まらない時があります。(全員がドライバーになってもいいと思っているため、決め手に欠けてしまう)
そんな時、チームではWebアプリのルーレットを回して決めたりしており、それを手軽にさっと使えるようにしたいなと思いました。

やり方

やり方は「魔改造②:ビューのポップアップ表示」と原理は同じです。
Notionはページに関してはポップアップ表示させることができます。

  1. 新規ページを作成し、「埋め込み」を選択します
  2. 表示させたいページのURLを設定します(インナーフレームで表示できないページもあります)
  3. ボタンのアクションで作成したページを指定します。

チームでは、これを使って、普段使っているWebアプリをポップアップ表示させるようにしています。

  • モブワークの時間管理のためのタイマーアプリ
  • ドライバーなどの順番を決めるルーレットアプリ

を表示させるようにしています。
そのほか、ただのページですが

  • 議事録ページ
  • スプリント中のメモを記載するページ

などなどいろいろなものをスプリントボードからポップアップ表示できるようにしています。

魔改造④:実施済みを見えるかするDONEボタン

背景

チームでは、設計方針の検討や実装、動作確認といった部分はモブワークで行いますが、レビューは個人ワークでそれぞれが気になる部分などを細かく確認するようにしています。
その際、画像のように一つのカードに複数の担当者を入れた場合、「誰がレビュー終わった?」となっていました。
GitHubでPull requestを見ればわかるのですが、都度見に行くのは効率的ではないなと感じていました。

どうにかして、「自分は作業終わったよ」が表現できればと思い、辿り着いたのが「DONEボタン」でした。

やり方

仕組みとしては、「ボタンを押したら、ボタンを押した人をプロパティに追加する」と言うものです。
前提条件として、Notionでボードにカードを表示させた場合、プロパティ名までは表示されないので、「ここに表示されているユーザの名はDONEボタンを押した人だ」と言うのがチーム内で共通認識ができていることが必要です。

では、作ってみましょう。

  1. DONEした人 を示す DONE済 のプロパティを追加します。
    1. 種類:ユーザー
    2. 上限:無制限
    3. 既定:デフォルトなし
  2. DONEボタンを追加します。
    1. アクション:ページを編集
    2. ページの編集対象:このページ
    3. 編集内容は下記の通り
      1. プロパティ: DONE済み
      2. アクション:追加する
      3. 内容:クリックしたユーザー

こうすることで、DONEボタンを押すと、押した人が DONE済 のプロパティに追加されるようになります。
チームでは、カードにデフォルトで DONE ボタンが表示されるようにしていて、 DONE済 は未入力の場合は表示しないように設定しています。

まとめ

二回に分けて私が行ったNotionスプリントボードの魔改造について紹介しました。
メンバーが変われば、やり方も変わりますし、その時々で出てくるモヤモヤも違います。
セオリー通りかどうかなど色々ありますが、自分たちのやりやすいやり方でやることが開発を円滑に進めるうえで大事だと思います。
これからも魔改造を続けていくので、機会があれば紹介しますね。

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