Pocketサービス終了に伴う「後で読む」環境の移行検討と、Instapaperを選んだ理由
はじめに
長年利用してきた「後で読む」サービスであるPocketのサービス終了が発表されました。
日常的に情報収集や記事のストックに活用していたため、代替となるサービスを探す必要が出てきました。
この記事では、Pocketからの移行を検討されている方に向けて、私がいくつかのサービスを検討し、その中から最終的にInstapaperを選択した経緯と理由についてまとめます。同じような状況の方の参考になれば幸いです。
移行先の候補
Pocketの代替となる「後で読む」サービスはいくつか存在します。
私も本格的に移行先を探すにあたり、様々なサービスをリストアップしてみました。
以下に主要な候補として挙がったサービスと、その基本的な情報を比較してみます。
サービス名 | ブラウザ拡張機能 | スマホアプリ | 利用料金 | Pocketからの移行方法 |
---|---|---|---|---|
Instapaper | あり | iOS, Android | 無料版あり。有料版 (Premium) は月額$5.99または年額$59.99。 | PocketからエクスポートしたHTMLファイルをインポート可能。 |
Raindrop.io | あり | iOS, Android | 無料版あり。有料版 (Pro) は年額$28(月額約$3)。 | PocketからエクスポートしたHTMLファイルをインポート可能。 |
Readwise Reader | あり | iOS, Android | 有料のみ(30日間無料トライアルあり)。月額$9.99 (Reader単体、年払いの場合月約$8)。 | Pocketアカウント連携で自動インポート、またはHTMLファイルインポート。 |
DoubleMemory | 不要 (macOSクリップボード監視) |
iOS (iPhone, iPad) | App Storeに有料プラン記載あり(月額$3.99等)。現状は機能制限なしで利用可能との開発者コメントあり。 | Pocketからエクスポートしたファイルを取り込むツールを提供。 |
(※上記は2025年6月時点での情報です。最新の情報や詳細な機能については各公式サイトをご確認ください。)
実際に試した2つのサービス 📱
この中で移行先候補として検討し実際に試用したのはInstapaperとRaindrop.ioの2つのサービスです。
上記2つを選択した理由は以下の通りです。
- 無料 or 低価格(1,000円/月以下)で利用できること
- Pocketと使用感が似てそうなところ
選定の結果と理由
InstapaperとRaindrop.ioを実際に試用した結果、私は Instapaper を主な移行先として利用することに決めました。
移行先を選定する上で、私が特に重視したのは スマホアプリでの操作性 です。
普段私は以下のような流れでPocketを利用していました。
- スマホでウェブサイトやSNSを閲覧中に気になった記事を保存(ストック)
- 移動時間や空き時間に、保存した記事をスマホで閲覧
- 閲覧済みの記事をアーカイブ
特に記事の 保存時 と アーカイブ時 の操作ができるだけ少ない手順でスムーズに行えることを最優先としました。
Raindrop.ioも非常に多機能で、ブックマーク管理ツールとしては優れたサービスだと感じました。
特に、細かなフォルダ分け(コレクション)やタグ付け機能は魅力的ではありました。
しかしながら、私が重視した スマホアプリでの操作性 という観点では、Instapaperの方が自分に合っていると感じました。
記事ストック時の操作
iOSの共有メニューからアプリを選択して記事を保存する際の操作が、Instapaperの方がシンプルで手早く行える印象でした。
Instapaperの画面(タップ or 数秒で消える)
Raindrop.ioの画面(保存時にフォルダやタグなどを選択できる)
アーカイブ時の操作
スマホで記事を閲覧した後、「画面下部のアーカイブアイコンをタップする」 or 「リスト画面からスワイプ操作」のみ で直感的にアーカイブできるInstapaperのインターフェースが、私の使い方には合っていました。
Raindrop.ioでもアーカイブは可能ですが、アーカイブ用のフォルダを作っておいてそのフォルダへ移動するというイメージのため、毎回フォルダを選択する必要があります。
Instapaperのアーカイブ操作
以下の操作のどちらか1アクションでアーカイブが出来ます。
Instapaperの画面(下部中央のアイコンタップ)
Instapaperの画面(リストから右スワイプ)
Raindrop.ioのアーカイブ操作
- 記事ページから下部のアイコンタップ
- 一覧ページから右スワイプ
という基本的な操作は同じです。
Raindrop.ioでは上記操作のあとに移動先のフォルダを選択する操作が必要になります。
Raindrop.ioの画面(移動先フォルダ選択)
細かな操作感の違いかもしれませんが日常的に繰り返し行う操作であるため、私にとってはInstapaperの方がフィットしました。
アーカイブ後にも記事を細かくカテゴリー分類したいというニーズにある方にとっては、Raindrop.ioの方がフィットしそうです。
まとめ
Pocketのサービス終了は残念ですが、これを機に自身の使い方を見直しより適したツールを探す良い機会となりました。
今回私はInstapaperを選びましたが、これはあくまで私個人の利用スタイルや好みに基づくものです。
Raindrop.ioも優れたサービスですし他にも多くの選択肢があります。
これからPocketからの移行を検討される方は、ぜひいくつかのサービスを実際に試してみて、ご自身の使い方に最も合った環境を見つけることをお勧めします。
この記事が、その一助となれば幸いです。

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