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情シスの「変わらないこと」と「変わったこと」を振り返る

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はじめに

こんにちは!BABY JOB株式会社 開発部 情報システム課の全です👋

今年3月よりBABY JOB株式会社への入社を機に、数年ぶりに情シス業務に携わることになりました。
わずか数年の間に取り巻く環境は劇的な進化を遂げており、私はまさに現代の「浦島太郎」状態だったのです🐢

それでもふと立ち止まって考えてみると、どんなに時代が変わっても「変わらない」情シスの本質やあるあるネタが存在することに懐かしさを感じました。

今回は情シスの業務における「変わらないこと」と「変わったこと」を振り返りたいと思います。

変わらないこと

技術やツールが進化しても本質はそう簡単には変わりません。今も昔も「変わらない業務」があります。

永遠のヘルプデスク対応

「PC が動かない」「音が聞こえない」「アプリが落ちる」...
こういった問い合わせ内容は Windows XP の時代から令和の今まで驚くほど変わっていません。

そして私たちには変わらない黄金のフレーズがあります。

一度、再起動してみてもらえますか?

結局のところ多くのトラブルは再起動が解決する場合が多く、これは情シスにとって昔も今も変わらない鉄則なのかもしれません。
もちろんそれだけでは終わらない場合もありますが...😅

終わりのないアップデートとの戦い

「〇〇のバージョンアップのお願い」📢

このタイトルのアナウンスを私たちは年に何回送っているでしょうか。

しかし、ただアナウンスを流しているわけではありません。
その前には既存業務への影響がないか自らが人柱になって事前の動作検証の上で、即座に社内へアナウンスしなければなりません🏃💨

「また更新?」「この前やったばかりでしょ?」
社員の皆様のそんな心の声は痛いほど分かります。
しかし、たった一つのセキュリティホールが致命傷になり得る時代なので心を鬼にして全社アナウンスを繰り返す。
この終わりのないアップデートアナウンスを流す光景は昔も今も変わらない情シスの日常です。

デバイスとライセンス管理

資産管理ツールは導入していますが、ライセンスコストの兼ね合いもあり、予備機や保管機といったデバイスまではツール上で管理しきれていないのが実情です。
結局のところ、ツール管理外の端末も含めた全資産を把握するためには、Excel やスプレッドシートでの管理が必要不可欠になってしまうのは「情シスあるある」ではないでしょうか?(当社でも管理台帳は現役です)
過去には台帳にない PC が発掘されることがあったような、、、

そしてライセンス管理もまた変わらないアナログな戦いです。
「ライセンスが足りない!」となれば即追加といきたいところですが、社内フローはそう簡単ではありません。

必要数の確認 → ベンダーへの見積もり依頼 → 購入稟議の作成 → 上長承認 → 発注

SaaS 時代になり「導入」自体はクリック一つで速くなりましたが、その裏側にある事務手続きは適正なコスト管理のために欠かせないプロセスです。
簡単に買える時代だからこそ、不要な出費を抑えるための精査が重要になります。
管理対象が「サブスク」に変わっても、会社のお金を守るために稟議書を持って走る(今は電子ワークフローですが)情シスの姿は変わりません。

変わったこと

一方で業務の難易度や守備範囲は大きく変化しました。

管理する端末の多様化

昔は Windows のデスクトップを一律支給していれば事足りました。しかし今はどうでしょう。Windows に加え開発には macOS、さらに業務用スマホとして iPhone や Android スマホまで📱

OS もデバイスも様々。
それぞれの OS 特有の不具合やアップデート手順に泥臭く個別対応する日々です。

嬉しいこととしては、昔は4-5kgほどのデスクトップを持って駆け回っていましたが、今は軽量なノート PC が主流なので片手でサッと渡せるスマートさは地味ながらも情シスの腰に優しい大きな進化です。
もう若くないのでね

アプリケーションから SaaS へ

かつては「パッケージソフト」を購入し、CD-ROM でインストールしていました。
今は SaaS 全盛期。
インストール作業が減った代わりにアカウント管理が爆発的に増えました。
気づけば社内で利用している SaaS が数十個を超え「シャドー IT(把握していないツールの利用)」という新たな敵とも戦わなくてはなりません🥷

働き方とコミュニケーションの変遷

もっとも大きな変化は「働く場所」かもしれません。
かつては「全員出社」が当たり前🏢
トラブルがあればすぐに従業員の席まで駆けつけ声をかけることができました。

それが今やリモートワークが普及しメンバーが物理的に離れている日常です🏠
対面での会話が減った分「Slack」がコミュニケーションの主流となりました。
場所を選ばなくなりましたが顔が見えない分、テキストやスタンプを駆使して
「決して怒っているわけでもありませんよ😊」
という安心感を醸成するスキルも現代の情シスには必要不可欠になっています。

新たな変化

そして今私たち(世の中)は「AI 利活用」という新しいフェーズに立っています🤖
これまでの「新しいツールの導入」とは少し毛色が異なります。

かつてはエラーメッセージをネットで検索し膨大な検索結果から類似の事例を一つずつ読み込んだり、画面に流れる大量のログを目視で追って原因を探していました。

それが今や AI にログを貼り付けるだけで「ここが怪しいです」「この設定値を確認してください」と瞬時に解析してくれます。

AI は「管理対象」であると同時に情シスにとって最強のアシスタントになりつつあります🤝
「AI をどう使うか」を社内に啓蒙する役割もこれからの情シスには求められています。

おわりに

時代やツールが変わっても情シスの使命は変わりません。

より複雑化した環境に翻弄されるかもしれませんが新しい武器(AI)を手に変化を楽しみながら進んでいきましょう! 💪

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