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Azure Virtual Desktop の Start VM on Connect を使ってコスト最適化する
Azure Virtual Desktop の Start VM on Connect を使ってコスト最適化する
はじめに
Azure Virtual Desktop (AVD) を利用する際、セッションホスト VM を常に起動しておくと 利用していない時間帯でも課金 が発生してしまいます。
これを解決する機能が Start VM on Connect です。
本記事では Start VM on Connect の概要と有効化手順を紹介します。
Start VM on Connect とは?
Start VM on Connect は、ユーザーが AVD に接続しようとしたときに 自動でセッションホストを起動 する仕組みです。
- ユーザーが接続要求 → VM が停止していても自動で起動
- 管理者はスケジュールを細かく設定する必要なし
- オンデマンド起動 により、余計なコストを削減可能
利用シナリオ
- 必要なときだけ VM を起動し、課金を抑止したい
前提条件
Start VM on Connect を利用するには以下の設定が必要です。
- ホストプールで Start VM on Connect を有効化
- Azure サブスクリプションからAzure Virtual Desktop サービス プリンシパルに 「Desktop Virtualization Power On Contributor」権限 を割り当てる必要があります
設定手順
1. ポータルで Start VM on Connect を有効化
- Azure Portal → Azure Virtual Desktop
- 対象のホストプールを開く
- 「プロパティ」→ 接続時に VM を起動する を 有効化
2. 権限付与
- Azure Portal → 対象の サブスクリプション
- 「アクセス制御 (IAM)」を開く
- ロールの割り当て → Desktop Virtualization Power On Contributor を選択
- 割り当て先を Azure Virtual Desktop に設定
3. 動作確認
- ユーザーが AVD クライアントで接続
- 停止中の VM が自動で起動し、セッションに接続されることを確認
注意点
- 停止は自動化されない → Start VM on Connect は「起動専用」機能
- 起動に数十秒〜数分かかる場合がある → ユーザーに周知しておくと安心
まとめ
Start VM on Connect を使うことで、利用時だけ VM を自動起動でき、AVD のコストを効率的に削減できます。
「常時稼働は不要だが、必要なときはすぐに使いたい」環境に最適です。
ぜひ環境に合わせて活用してみてください 🚀
## 参考情報
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