2週間で“あれまぁTV”を作った!サイバーエージェント『ACE』インターン記録2024
気づけば2025年になってしまいましたが、2024年の夏に参加したサイバーエージェントのインターン「ACE」 について、2週間のチーム開発を通じて得られた経験や学びを振り返ります。
インターン概要
名称:次世代トップエンジニア創出インターンシップ「ACE」
チーム構成:バックエンド3名+フロントエンド2名の5人チームが2つ
お題:架空の動画配信サービス『あれまぁTV』の番組表を作成する
インターンの流れ・雰囲気
1日目・2日目:対面でキックオフ(Abema Towers)
- 開発お題の説明&仕様書の読み合わせ
- 1on1 で目標設定
- 技術選定と設計
インターン開始直後は、まず顔合わせ&ランチで打ち解けました。
チームメンバーで集まり、現場社員と一緒に「今回のサービスはこうやって作る?」と方針やスケジュールを決めます。
サイバーエージェントのオフィス内にあるオープンスペースやカフェがとにかくお洒落で、初対面の緊張も和らぎました。
さらに、社員の方との1on1で、「2週間のうちに得たいものや個人的に伸ばしたいスキル」を共有。ここで決めた目標は、期間中ずっとメンターがサポートしてくれました。
中盤:リモートで開発
- 毎日1時間程度、メンターと質問&相談タイム
- 中間発表(フロント & バックエンドの進捗共有とフィードバック)
基本はオンラインで作業を進めますが、日に1回はメンターとの1on1があり、相談やレビューをしてもらえます。
中間発表では社員の方から鋭いフィードバックが飛んできます。前半で想定以上に詰まることもありましたが、都度議論できたので後半に向けて軌道修正できました。
終盤:対面再集合 → 完成 & 成果発表
- ラスト2日間はAbema Towersで最終追い込み
- 成果発表 & 表彰 & 懇親会
オンライン開発で生じた“細かいコミュニケーション不足”を対面で一気に解消して、ゴリゴリと仕上げていくイメージです。
実際、フロントエンドとAPI連携で不具合が出たらすぐ隣でデバッグして解決できるので、スピード感はオンライン時の何倍もありました。
最終発表ではチームごとにプレゼン & デモをしました
- 独自の設計やアーキテクチャの工夫
- 大規模を想定した保守性・信頼性への配慮
- 本家ABEMA TVも超えるような機能
など、それぞれの個性が出ていてとても刺激的でした。発表後はメンターと運営から総評がありました。
懇親会では他チームや社員の方々ともざっくばらんに語り合い、就職活動や開発裏話などでワイワイ。2週間とは思えない濃度で学べたインターンだったと実感します。
感想(本題)
今回は、就業型ではなく「ACE」というテーマが与えられ、学生だけでチーム開発するタイプのインターンに参加しました。そこで感じたのは、同世代のレベルの高いエンジニア学生が集まる環境の凄さです。メンバー同士の協力だけでなく、たくさんのメンターがそれぞれ卓越した視点でアドバイスをくれたり、技術詳細を解説してくれたりして、サイバーエージェント全体のエンジニア文化の高さを肌で感じました。設計・実装はもちろん、チームビルディングや技術選定など0から開発を進める経験は刺激的で、2週間という短期間ながら本質的に重要な部分を学べた実感があります。
技術的な点を振り返ると、今回は初めて本格的にGo言語を使い、DDDとBFFを中心としたアーキテクチャの設計・運用を実践できました。バックエンドとフロントエンドの橋渡し役としてのBFFを実体験する中で、変更時の修正範囲の小ささやインターフェイス合意の重要性など多くの学びがありました。さらに、ドメイン駆動設計やサーバーサイドのドメインレイヤーの理解も深まり、「どこに何を配置し、どんな責務を持たせるか」を自分で判断できるようになったのは大きな成長だと感じています。
一方で、印象的だったのはフロントエンドチームとの連携です。お互いの理解不足が課題になり、当初思い描いていた理想の構造を妨げるシーンもありました。結果的に、実際の開発では技術力はもちろん、チーム内のコミュニケーションがいかに大事かを痛感しました。
また、インターン期間中はメンターの存在がとても大きく感じました。技術的なアドバイスはもちろん、プロジェクトを進める視点や課題への向き合い方まで多角的にフィードバックしていただき、本業のエンジニアと学生の経験値の差を肌で感じながら学ぶことができました。
さらに、ありがたいことに個人賞も受賞できました。受賞理由としては、チーム全体の目標を常に意識し、私がバックエンド担当でありながらもフロントの進捗にこまめに耳を傾け、連携を密に取れるよう動いた点が評価されたようです。
この経験を通して、ソフトウェア開発に必要なのは技術力だけではなく、コミュニケーションスキルやチーム全体の状況把握などのソフトスキルも含めた総合力だと痛感しました。
2週間という短い期間でありながらも、学んだことは非常に多く、確実に今後の開発にも活かせると実感しています。もし、同世代のエンジニア学生と切磋琢磨しながらモダンな技術に触れ、ビジネス要件に即した本格開発を体験してみたい方がいれば、「ACE」は強くおすすめしたいインターンです。
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