🙋‍♀️

【ServiceNow CSA】未経験から1ヶ月で合格!必勝勉強法と体験記を全公開

に公開

はじめに|筆者のスキルとServiceNow CSA受験結果

「IT業界の経験がないと、ServiceNow CSAの合格は難しいのでは?」
「一体どれくらい勉強すれば、合格レベルに達するんだろう?」

ServiceNowの認定資格、CSA(Certified System Administrator)に挑戦しようと考えている多くの方が、このような不安を抱えているのではないでしょうか。

この記事では、そんな不安を解消します。何を隠そう、何を学ぶべきかすら分からなかった全くのIT業界未経験だった筆者が、ServiceNow CSA資格に挑戦した記録だからです。

IT業界未経験からの挑戦

改めまして、こんにちは。私はこれまでITとは全く異なる業界で働いており、サーバーやデータベースといった専門用語を聞いても「?」となるレベルでした。そんな私が業務でServiceNowに触れる機会があり、体系的な知識を身につけるためにCSAの取得を決意しました。

最初は専門用語の多さに圧倒されましたが、正しい学習手順を踏むことで、知識が面白いように繋がっていくのを実感できました。この記事を読んでいるあなたも、適切な準備をすれば必ず合格できます。

勉強期間1ヶ月、1回目の受験で合格!

結論から言うと、学習期間約1ヶ月、トータル勉強時間80時間ほどで、無事に1回目の受験で合格することができました。

このブログでは、私が実際にどのようなスケジュールで、どの教材を使い、どうやって知識を定着させていったのかを、余すところなくお伝えします。遠回りになりかねない「失敗談」も正直に書きましたので、ぜひ参考にしてください。

ServiceNow CSAはどんな試験?まずは概要をサクッと解説

本格的な勉強法の前に、まずは敵を知ることから始めましょう。ServiceNow CSAがどのような試験なのか、基本的な情報を分かりやすく解説します。

試験範囲と出題形式

ServiceNow CSA試験は、ServiceNowプラットフォームを管理者として扱うための基本的な知識とスキルを問うものです。

試験時間: 90分

問題数: 60問

出題形式: 多肢選択式(複数回答の場合もあり)

受験方法: テストセンターでの受験、またはオンラインでの監督付き試験

出題範囲は非常に広いですが、主に以下の5つの分野から構成されています。各分野の出題比率も公表されているため、どこに重点を置いて学習すべきかの目安になります。

プラットフォームの概要とナビゲーション (6%)

インスタンスの構成 (10%)

コラボレーション用アプリケーションの構成 (19.5%)

セルフサービスと自動化 (19.5%)

データベース管理とプラットフォームセキュリティ (27%)

データ移行とインテグレーション (12%)

スクリプティングとアプリケーション開発の概要 (6%)

※出題範囲や比率はバージョンアップにより変更される可能性があるため、受験前には必ずServiceNow公式サイトの試験仕様書(Exam Blueprint)をご確認ください。

気になる合格ラインと受験費用

試験の合格ラインと受験にかかる費用は以下の通りです。

合格ライン: 正答率70%以上(公式には明確なスコアは通知されず、合否のみが通知されますが、一般的に70%が目安とされています。)

受験費用: $300 USD(別途、税金がかかる場合があります)

決して安い金額ではないため、しっかり対策して一発合格を目指したいところです。

【正直な感想】CSA試験の難易度はどのくらい?

IT未経験の私が感じた正直な難易度としては、**「決して簡単ではないが、正しいアプローチで学習すれば誰でも合格可能」**といったレベルです。

ITパスポートなどの基礎知識系の資格とは異なり、ServiceNowという特定の製品に関する深い知識が問われます。そのため、単語の丸暗記だけでは歯が立ちません。「この機能は何のためにあるのか」「この設定を変更するとどこに影響が出るのか」といった、プラットフォームの仕組みを理解することが合格の鍵となります。

最初は聞き慣れない用語に戸惑うかもしれませんが、学習を進めるうちにそれぞれの機能が線で繋がっていく感覚が得られるはずです。IT経験の有無よりも、「ServiceNowの全体像をいかに理解できるか」が重要だと感じました。

【全公開】合格までの学習ロードマップと具体的な勉強法

お待たせしました!ここからは、私がIT未経験から1ヶ月でServiceNow CSAに合格した、具体的な学習ロードマップを徹底解説します。この通りに進めれば、最短ルートで合格レベルに到達できるはずです。学習期間は大きく2つのステップに分けます。

ステップ1(1〜2週目): インプット中心の「基礎固め期間」

ステップ2(3〜4週目): アウトプット中心の「演習期間」

この流れを意識することが、効率的な学習の最大のポイントです。

ステップ1:基礎固め期間(1〜2週目)
最初の2週間は、とにかくServiceNowの基本的な概念と用語を頭に入れることに集中します。焦って問題を解く必要はありません。まずは公式トレーニングで全体像を掴みましょう。

まずは公式トレーニング「ServiceNow Fundamentals」を完走
何よりも先に、ServiceNow公式の無料トレーニング「ServiceNow Fundamentals On Demand」を一周してください。 これはServiceNowを学ぶ上での「教科書」であり、試験範囲を網羅した最も信頼できる教材です。

このコースは、テキストを読むだけでなく、シミュレーターを使った実践的な演習(ラボ)が豊富に含まれています。動画やテキストをただ眺めるだけでなく、必ず全てのラボを自分の手で操作してください。 ここで面倒くさがらずに手を動かすことが、後の理解度に大きく影響します。

目標: 2週間以内にコースを100%完了させる。

ポイント: 分からない用語が出てきても、完璧に理解しようと立ち止まらず、まずは全体像を掴むことを優先して進めましょう。

Udemy講座で知識を補強するのがおすすめ
公式トレーニングだけでは少し不安、あるいは別の角度からの説明も聞いてみたいという方には、UdemyのCSA対策講座の併用が非常におすすめです。

世界中の講師が様々な切り口で解説しているため、「公式の説明ではピンとこなかったけど、この人の説明で理解できた!」という発見がたくさんあります。特に、試験に出やすいポイントを重点的に解説してくれる講座が多く、効率的に知識を補強できます。セール期間を狙えば、数千円で購入できるのも魅力です。

ステップ2:演習期間(3〜4週目)
基礎知識がインプットできたら、ここからはひたすらアウトプットです。問題を解き、間違え、そして実機を触る。この繰り返しで知識を盤石なものにしていきます。

Udemyの模擬試験を9割正解できるまで繰り返す
知識が本当に定着したかを確認するために、Udemyなどで販売されているCSA模擬試験を活用します。

重要なのは、点数に一喜一憂することではありません。 模擬試験は「実力を測る」ためではなく、「知識の穴を見つける」ために使います。

1回目: まずは時間を計って解き、自分の現在地を把握する。

2回目以降: 間違えた問題の解説を徹底的に読み込みます。 なぜ間違えたのか、そして「正解の選択肢がなぜ正解なのか」だけでなく**「不正解の選択肢がなぜ不正解なのか」**まで説明できるようになるのが理想です。

最終目標: どの回を解いても、安定して9割以上正解できる状態を目指します。

これを繰り返すことで、本番で似たような問題が出たときに、自信を持って解答できるようになります。

【重要】PDI(個人開発インスタンス)で必ず実機を触る
合格のために最も重要だと言っても過言ではないのが、このPDI(Personal Developer Instance)を使い倒すことです。 PDIは、開発者向けに無料で提供されている、自分専用のServiceNow環境です。

模擬試験で間違えた問題や、理解が曖昧な機能があったら、すぐにPDIにログインして、実際にその設定画面を開き、操作してみてください。

「sys_userテーブルってどこから見るんだっけ?」

「UIポリシーとデータポリシーの違いって何だ?」

「カタログアイテムを実際に作ってみよう」

このように、テキストや動画で見ただけの知識を、自分の手で操作して「体験」に変えることで、記憶への定着率が飛躍的に向上します。机上の空論で終わらせない、この一手間が合否を分けます。

総勉強時間は?平日と休日の学習スケジュール
参考までに、私が1ヶ月で合格した際の学習スケジュールをご紹介します。トータルの勉強時間は約80時間でした。

平日の勉強時間(1日平均2時間)

朝: 通勤中にUdemyの動画を視聴(30分)

夜: 帰宅後にFundamentalsの学習やPDIでの操作(1.5時間)

休日の勉強時間(1日平均4〜5時間)

午前: 模擬試験を1回分解き、答え合わせと復習(2〜3時間)

午後: 平日に分からなかった部分をPDIで徹底的に検証(2時間)

もちろん、これはあくまで一例です。自分のライフスタイルに合わせて、無理のない計画を立てることが継続のコツです。大切なのは、「毎日少しでもServiceNowに触れる」習慣を作ることです。

これだけでOK!合格に直結したおすすめ教材・サイト3選

ServiceNowの学習情報は世の中に溢れていますが、あれこれ手を出すのは非効率です。ここでは、私が実際に使用し「これさえあれば合格できる」と確信した、本当に価値のある教材とサイトを3つだけ厳選してご紹介します。

【必須】Now Learning(ServiceNow公式)

全ての学習の土台となるのが、ServiceNow公式の学習ポータル「Now Learning」です。特に、前提知識がゼロの状態から試験範囲の全体像を掴める**「ServiceNow Fundamentals On Demand」**コースは、絶対に避けては通れない必須教材です。

おすすめポイント

試験範囲を完全に網羅した、最も信頼できる情報源

難しい概念も、シミュレーターを使った演習(ラボ)で直感的に理解できる

これだけのクオリティで無料なのは驚異的

まずはこの公式教材を道しるべとして学習を進め、すべてのコンテンツを100%完了させることを最初の目標にしましょう。

【神教材】ServiceNow CSA100題 過去問題集全問解答+全問解説付き

ServiceNow CSA100題 過去問題集全問解答+全問解説付き
は、
インプット学習を一通り終えたら、次は知識を定着させるためのアウトプットが不可欠です。そこでおすすめなのが、noteで販売されているCSA対策の模擬試験です。

おすすめポイント

本番さながらの形式と難易度の問題に数多く触れられる

各問題に詳細な解説が付いており、なぜ間違えたのかを深く理解できる

自分の弱点分野を客観的に把握できる

私は模擬試験を**「実力を測るテスト」ではなく「最高の復習ツール」**として活用しました。間違えた問題こそ、自分が成長できるチャンスです。解説を読み込み、理解できるまで何度も繰り返しましょう。

【辞書代わり】ServiceNow Product Documentation</h3>
学習を進めていると、「この用語の正確な定義は?」「この機能の詳しい設定方法は?」といった疑問が必ず出てきます。そんな時に頼りになるのが、公式の製品ドキュメントです。

おすすめポイント

最も正確かつ詳細な情報が記載されている一次情報

試験で問われる細かい仕様や設定値の確認に役立つ

全て英語で書かれていますが、臆する必要はありません。ブラウザの翻訳機能を使えば、内容は十分に理解できます。分からないことが出てきたら、まず公式ドキュメントで調べる癖をつけることで、より深い知識が身につきます。

【失敗談】これをやると落ちる?遠回りになった3つの勉強法

ここでは、私が実際に試してみて「これは時間の無駄だった…」と感じた、非効率な勉強法を正直にお話しします。皆さんは同じ失敗を繰り返さないよう、ぜひ参考にしてください。

問題の答えだけを丸暗記してしまう

模擬試験を繰り返していると、次第に問題と答えの組み合わせを覚えてしまいます。しかし、「この問題の答えはB」という表面的な暗記に頼るのは非常に危険です。

CSA試験では、単なる知識だけでなく「なぜそうなるのか」という仕組みの理解が問われます。少し角度を変えた問い方をされると、丸暗記では全く太刀打ちできません。必ず**「なぜその選択肢が正解で、他の選択肢は不正解なのか」**を自分の言葉で説明できるレベルまで理解するようにしましょう。

英語の情報を最初から避けてしまう

「英語は苦手だから…」と、日本語の情報だけで学習を完結させようとするのは、合格の可能性を狭めてしまいます。ServiceNowの最新情報や、ユーザーコミュニティでの深い議論の多くは英語で行われています。

先ほど紹介した公式ドキュメントも同様です。最初は抵抗があるかもしれませんが、DeepLやGoogle翻訳などのツールを駆使すれば、精度の高い情報を得ることができます。英語の情報を活用できるかどうかで、ライバルと大きな差がつきます。

PDIでの実機操作を軽視する

これは私が最も後悔した点であり、合格を左右する最も重要なポイントです。テキストを読んだり、動画を見たりするだけで「理解した気」になってしまうのが、最大の落とし穴でした。

知識は、実際に自分の手を動かして初めて血肉となります。模擬試験で間違えた箇所や、理解が曖昧な機能は、必ずPDI(個人開発インスタンス)で実際に操作・設定してみてください。 この面倒な一手間を惜しまないことが、合格への一番の近道です。

試験当日の流れと緊張しないための5つの心構え

どれだけ万全な準備をしても、試験当日に実力を発揮できなければ意味がありません。ここでは、落ち着いて試験に臨むための具体的な準備と心構えをお伝えします。

オンライン?会場?受験方法の選び方

CSA試験は、自宅などで受ける「オンライン形式」と、指定のテストセンターで受ける「会場形式」が選べます。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合った方を選びましょう。

オンライン形式

メリット: 移動の手間がない、慣れた環境で受けられる

デメリット: PCトラブルは自己責任、厳しい監視ルール(視線の動きなど)、部屋の準備が必要

会場形式

メリット: 集中できる環境が用意されている、機材トラブルの心配がない

デメリット: 会場が限られる、移動時間や交通費がかかる

心配性な方や、自宅の環境に不安がある方は、個人的には会場での受験をおすすめします。

時間配分で失敗しないためのテクニック

試験時間は90分、問題数は60問です。単純計算で1問あたりにかけられる時間は1分30秒です。基本的には十分な時間ですが、難しい問題にこだわりすぎると、後半で時間が足りなくなる可能性があります。少し考えても分からない問題は、固執せずに次に進む勇気を持ちましょう。

自信がない問題にはフラグを立てて見直し

試験システムには、後で見直したい問題に印をつける「フラグ機能」があります。これを最大限に活用しましょう。解答に少しでも迷ったら、考え込まずにフラグを立てて先に進みます。

全ての問題を解き終えた後、残りの時間でフラグを立てた問題だけを集中的に見直すことで、効率的に時間を使え、精神的な焦りも防げます。

身分証明書の準備は前日までに

これは基本ですが、意外と忘れがちなポイントです。特にオンライン受験の場合、使用できる身分証明書が厳格に定められています(パスポート、運転免許証など)。

「当日になったら見当たらない!」といった事態を避けるため、受験案内のメールをよく読み、必要なものを前日の夜までに必ず準備しておきましょう。

当日の体調管理も合否を分ける

最後に、精神論のように聞こえるかもしれませんが、体調管理は非常に重要です。前日は夜更かしせずに十分な睡眠をとる、試験直前に食べ過ぎない、会場の空調対策に羽織るものを一枚持っていくなど、最高のパフォーマンスを発揮できるコンディションを自分で作り出すことも、実力のうちです。

まとめ|ServiceNow CSAは正しい努力で必ず合格できる!

今回は、IT未経験だった私がServiceNow CSAに1ヶ月で合格した経験をもとに、具体的な学習ロードマップからおすすめの教材、そして失敗談までを詳しくご紹介しました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

ServiceNow CSAは、決して楽に合格できる試験ではありません。しかし、この記事で繰り返しお伝えしてきたように、IT経験の有無にかかわらず、正しいアプローチで学習を進めれば必ず合格は見えてきます。

参考:ServiceNow CSAのおすすめ過去問や問題集を紹介

Discussion