AWS認定 AI Practitionerを主婦が30日で合格した話。~非エンジニアでもできる勉強法とコツ~
はじめに:主婦がAWSのAI資格に挑戦した理由
「生成AI」という言葉がメディアを賑わせて久しいですが、私は育児の合間に「AWS Certified AI Practitioner」資格の勉強をそっとスタートし、先日無事に合格しました。ぱちぱちぱち
挑戦した背景は"AIを知らないとこの後の世界についていけなそう!"と思ったからです。
そしてこの度無事合格して、嬉しくてつい10年ぶりの?ブログを書いてしまいました、、!
合格通知を確認してニヤけてる、、きもい
試験対策の勉強法や、AIプラクティショナーの難易度など記載しているので、ぜひ参考にしてみてください!
私の状況
ITパスポート保持者とはいえ非エンジニア主婦。AWS経験といえば過去にCloud Practitionerのテキストで勉強したことはあります。が、資格は取得してません。
午前中に買い出しや夜ご飯を作り、子どもが幼稚園から帰って来る14時頃からは風呂に入れたり掃除や遊びに付き合うので、勉強するのは早朝か、家事の合間が勝負です!
AWS資格体系とAI Practitionerの位置付け
AWS認定試験の全体像
AWSの認定資格は2024年8月に大幅リニューアルされ、現在12種類の資格が提供されています。資格は難易度によって以下のように分類されています。
AWS資格は4段階の難易度で構成されています:
-
ファンデーション層:Cloud Practitioner等
- クラウドやAIの基本概念の理解
- AWSの主要サービスの概要把握
- ビジネス価値の理解
- 実務経験不要
-
アソシエイト層:Solutions Architect Assosiate等
- 1年以上の実務経験推奨
- 特定の役割に必要な技術的知識
- 実践的なスキル
-
プロフェッショナル層 Solutions Architect professional等
- 2年以上の実務経験必須
- 高度な設計スキル
- 複雑なソリューションの実装能力
-
専門技術認定:AI・機械学習・データベースetc
- 専門分野における深い知識
- 高度な技術スキル
- 実践的な問題解決能力
AIプラクティショナーの特徴
AI Practitionerは専門技術認定の入門編に位置付けられ、主に:
- ビジネスユースケースの提案
- AWS AIサービスの適切な選定
- 基本的な機械学習モデルの運用
を問う試験です。
特徴的なポイント
- 非IT人材でも受験可能
- AWSのAI/MLテクノロジーの経験がなくても合格可能
- 基礎的な理解を問う内容
- ビジネス価値の理解に重点
対象者
- AIに興味のあるビジネスユーザー
- プロジェクトマネージャー
- 営業職
- 経営層
- 学生
- AI初学者
AWS AI資格の難易度比較表
いろんな情報をまとめたところ、ざっと以下のような目安になりそうです。
資格名 | 必要勉強時間 | 推奨経験年数 |
---|---|---|
Cloud Practitioner | 20時間 | 半年 |
AI Practitioner | 50時間 | 1年 |
機械学習スペシャリティ | 150時間+ | 2年+ |
出題分野と配点
試験は以下の5つの分野から出題されます:
第1分野:AI と ML の基礎(20%)
- 機械学習の基本概念
- 教師あり学習/教師なし学習
- ディープラーニングの基礎
- Amazon SageMakerの概要
- データ前処理の重要性
第2分野:生成 AI の基礎(24%)
- 生成AIの仕組み
- 大規模言語モデル(LLM)
- プロンプトエンジニアリング
- Amazon Bedrockの特徴
- Amazon Textract/Rekognition
第3分野:基盤モデルの応用(28%)
- Amazonの基盤モデル
- ユースケース分析
- コスト最適化
- パフォーマンス考慮事項
- 統合とカスタマイズ
第4分野:責任ある AI に関するガイドライン(14%)
- AIの倫理的考慮事項
- バイアスと公平性
- 透明性と説明可能性
- プライバシーの保護
- 持続可能性への配慮
第5分野:AI ソリューションのセキュリティ、コンプライアンス、ガバナンス(14%)
- セキュリティベストプラクティス
- コンプライアンス要件
- データガバナンス
- モニタリングと監査
- インシデント対応
主婦が実践した30日間カリキュラム
タイムスケジュール例(平日)
時間帯 | 学習内容 |
---|---|
5:00-6:00 | UdemyでAWS AI Practitioner学習+都度都度わからないところはChatGPTに確認 |
6:00-8:00 | 子どもにご飯食べさせたり準備したりetc.. |
8:00-9:00 | AWS Cloud Practitionerの本をぼんやり確認 |
9:00-12:00 | 買い出し、洗濯、ご飯作りetc |
12:00-13:00 | ランチ |
13:00-14:00 | 掃除 |
14:00-21:00 | 風呂入れたり遊び付き合ったり泥んこの服や靴手洗い |
ということで大体1日2時間くらい勉強しつつ、最後の5日間は模擬試験をひたすら往復しました。
勉強で利用した教材
まずはざっとAWSの基礎知識を確認するために、クラウドプラクティショナーの本を読みました。
ぶっちゃけ結構忘れてました
そして、いろんなサイトで書かれているSkill builderを私も最初は見てみましたが、とにかくわかりづらい!(同意する人は非常に多いハズ)のでやめました。
AWSのドキュメント関連ってなんでこんな分かりづらいのか。。
なので、いろいろ探し求めて(かなりググった)実際のAIプラクティショナーの勉強は、Udemyの講座を受講しました。
私が知る限り、AIプラクティショナー関連の本やリソースは模擬試験のみ巷にあふれており、体系的に学べる講座はこれくらいです。(英語リソースでいいなら結構ありますが私は英語がダメ、、)
また、動画講義以外に模擬試験もこの講座で受けれたので、非常に心強かったです!模擬試験は本番と同じような問題もチラホラあり助かりました。
ただし、速度がゆっくりと個人的に思ったので、動画はUdemy機能で倍速をおすすめします!
その他、無料の副教材ベスト3
-
AWS サービス別資料(無料PDF / Youtube)
AI関連のサービスを重点的に確認 -
AIサービス公式ハンズオン
ハンズオンをしたい方はこちら!でもAI関連はほぼないです、、 -
AWS公式イベント
試験範囲に該当するイベントが運よくあれば確認!
試験当日の準備と心構え
試験前日までにすること
- 身分証明書の準備
- 試験会場の確認
- 十分な睡眠
試験当日の注意点
- 余裕を持った来場
- リラックスした状態維持
- 時間配分の意識
私はテストセンターで受験したので、試験会場の確認が必須でした。ただし、AWS資格は家でも受験できるので、好きな方を選んでいただくと良いと思います!
周りのクリック音などが気になる人は、youtubeには、試験会場の音が流れてる動画が溢れてるので、事前に対策しておくといいかもしれませんw
また、個人的にはAIプラクティショナーに関しては、前述したUdemyの模擬試験を3往復くらいやっていれば、時間配分は全く問題なくスラスラできると思います!
まとめ
AWS 認定 AI プラクティショナーは、非エンジニアでも30日間の学習で十分に合格可能な資格です。基礎的な内容に焦点を当てているため、AIやMLの実務経験がなくても、計画的に学習を進めることで合格を目指せます。ただし、Cloud practitionerレベルの知識が全くないと厳しいと思うので、ある程度AWSの知識がある方が受験することをおすすめします!
また、この資格取得を通じて、今後ますます重要になるAIの基礎知識を身につけることができます。
私たちの生活がこれからどんな風に変わっていくのかなんとなくイメージができるようになりました。また、家族や知人、友人とのAI談話についていけるようになりましたw
次は別のAWSの資格取得を目指します。
私の経験が、これから受験される方の参考になれば幸いです。AIの世界は日々進化していますが、基礎をしっかり押さえることで、その変化にも柔軟に対応できるはずです。ぜひ、チャレンジしてみてください。
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