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EntraIDのロールとIntuneのロールの違いを調べてみた。

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EntraIDのロールとIntuneのロールの違いを調べてみた。

背景

  • EntraIDにもロールは存在するが、Intuneのロールとどのように異なるのかを調査。
  • MS公式ドキュメントの内容を読み解く。
  • 動きも少し見てみる。

結論

  • どちらも関連しあっているので、ケースバイケースで使い分けをする。EntraIDのグローバル管理者・Intune管理者がIntuneRBACロールの上位のロールになっている。
  • EntraIDでグローバル管理者およびIntune管理者を適用している場合は、Intuneでのロールを割り当てることは不要。
  • EntraIDでのロールを当てずにIntuneの管理センターの中で特定の役割を当てたいときにIntuneでのロールを割り当てる。
  • 組み込みのIntuneのロールは現在9個あり、よく使われそうなのは読み取り専用オペレーター、ヘルプデスクオペレーターあたり。

RBAC

  • 役割ベースの権限のこと。何のサービスにどれくらいの権限を持っているかで構成されている。一番有名なのはEntra IDのグローバル管理者だと思う。※これはそのテナントにおける全知全能に近いロール。検証環境などであればこれだけ使っていても事足りる。セキュリティとはトレードオフの関係。

EntraIDのロールについて

  • MS文書を見ると、RBACベースのロール。
  • M365およびAzureに携わっている人は日常的に触れていると思う。
  • 上記例のグローバル管理者がまさにそう。

Intuneのロールについて

  • MSドキュメントを見ると、”Intune RBACロール”なる文言があり、正確にはこの内容になる。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/intune/intune-service/fundamentals/role-based-access-control

  • 本番環境では役割に応じてIntuneのポータル上の権限を細かく最小権限でユーザーの役割毎にあたえたほうがよいので、EntraIDでIntune管理者を当てずに、こちらで最小権限のものを選んであてる運用になる。

下記は参考程度。

ロール名 権限 (要点) ユースケース (簡略化)
アプリケーション マネージャー モバイル/マネージド アプリの管理。デバイス情報の読み取り 企業アプリの配布と更新を担当する管理者。
Endpoint Privilege Manager エンドポイント特権管理ポリシーの管理 標準ユーザーの権限昇格を制御するセキュリティ担当者。
エンドポイント特権閲覧者 エンドポイント特権管理ポリシーの表示 特権管理ポリシーの監査・確認を行う担当者。
エンドポイント セキュリティ マネージャー セキュリティ ベースライン、コンプライアンス、条件付きアクセスなどセキュリティ機能の管理 組織全体のセキュリティ体制の構築・維持を行う責任者。
ヘルプ デスク オペレーター ユーザー/デバイスへのリモートタスク実行。アプリ/ポリシーの割り当て 日常のユーザーサポート(リモートロック、トラブル対応)を行う担当者。
Intune ロール管理者 Intuneのカスタムロール管理組み込みロールの割り当て Intuneのアクセス権限を統括する最上位の管理者。
ポリシーとプロファイル マネージャー コンプライアンス、構成プロファイル、登録、セキュリティベースラインの管理 デバイスの統一設定(Wi-Fi, VPN, 設定)の作成・配布を行う管理者。
読み取り専用オペレーター ユーザー、デバイス、設定情報の表示のみ。変更は不可。 IT監査や監視のために現状設定を確認する担当者。
学校管理者 Intune for Educationでのグループのアプリ/デバイス管理リモートアクション実行 学校の教室デバイスを管理し、リモート操作を行う教員/ITスタッフ。

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