CCoE Summit 2023 運営なぅ
CCoE Summit 2023
- 僕も所属/運営している Jagu'e'r CCoE 研究分科会 が中心となり企画
- Google Cloud の公式イベントになった
- ハッシュタグは #gc_ccoe
開会のご挨拶
- 黒須 義一 さん
- パートナー事業本部 Partner Development Manager
- Infrastructure Modernization
- Google Cloud Japan
- 加藤 泰隆 さん
- インフラソリューション部 マネージャー
- ディップ株式会社
- 小栗 香菜恵 さん
- パートナー事業本部 Partner Development Manager
- Google Cloud Japan
加藤さんによる開会挨拶、このイベントも加藤さんの一言から始まったので、本当に感謝です♪
直前までガッチガチだったけど。。でも、、、なんかハチマキつけてる。。大丈夫かなw
黒須さん)
- CCoE という枠の中でこういったイベントができるようになって感慨深い
- 10年前はこんなイベントもなければ CCoE という言葉も浸透していなかった
- CCoE Summit に登壇してくださった方々
- Jagu'e'r CCoE 研究分科会の存在が大きい
- 今日の登壇メンバーは CCoE 分科会から出ていただいた
- コミュニティの力を使ってこういったイベントができるのもすごい
加藤さん)
- VR の世界へ現実逃避しながら酒を飲み散らかすことが趣味
- LAPPASSCORE 高い
- これまで
- CCoE 立ち上げ
- CTO を Executive Sponsor として結成
- 部署横断ダッシュボード作成
- 横断的にクラウドのAPI を集計して誰でも見れる状態を作る
- 基盤ツールのドッグフーディング
- ガバナンスの制定
- 各種統制の設計と運用
- CCoE 立ち上げ
- 選手宣誓 (??)
- だれか供養してあげてwww
[基調講演] 楽しみながら仲間と学ぶ~全社横断型の CCoE コミュニティが牽引する DX と人材育成~
- 和田 剛 さん
- 情報イノベーション事業部 ICT センターシステム プラットフォーム開発本部 DX 推進部 部
- 大日本印刷株式会社
和田さん、僕が CCoE を立ち上げる時にも企業の枠を超えて相談に乗ってもらっていただいたりして本当に助けていただきました。
DNPのCCoEは、企業内コミュニティとして位置付けられ、多岐にわたる活動を通じてクラウド技術の普及とカルチャーの理解を深めている。これにより、新しいマインドセットを育成し、組織全体の成長を目指している。
-
CCoE はこれを守ればよい、というものではなく、いろんなパターンがあってそれぞれ正解
- いきなり名言
-
CCoE の解像度を上げる
-
過去5年のトレンド
- CCoE の検索数自体は5年間くらい変わっていない
- 逆に流行り物ではないが波が少ない
- なるほど、こんな見方はなかった
- CCoE と DNP さんは関連でよく検索される
-
DNP さんは 2018年07月05日に社内で CCoE サミットを実施
- 現在は DX サミットと名称変更
- 全118回 !!!
- 現在は DX サミットと名称変更
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DNP の CCoE は 「企業内コミュニティ」
- 新しいものを始める時に「ない」もの
- 推進する組織がない
- コミュニティを作ろう
- ただし仙人がリード
- コミュニティを作ろう
- 知識がない
- 楽しく学ぶ仕掛けを作ろう
- 実践を意識をする
- 楽しく学ぶ仕掛けを作ろう
- 活用するルールがない
- みんなで作っていこう
- 推進する組織がない
- 新しいものを始める時に「ない」もの
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CCoE の全体像
- 共感者によって支えられている
- 専任メンバー
- 兼任メンバー
- 社外留学生
- Team CCoE
- etc.
- CCoE の組織の型
- 中央集権・ヒエラルキー
- 一部のすごい人が引っ張る
- 場合によってはボトルjネックになる
- コミュニティ型
- みんなでやって輪を広げる
- 中央集権・ヒエラルキー
- 実組織とバーチャル組織(コミュニティ)
- バーチャル組織は最初は勢いがいいが、次第に 「業務が忙しくて。。。」 とフェードアウトしがち
- めっちゃわかる
- バーチャル組織は最初は勢いがいいが、次第に 「業務が忙しくて。。。」 とフェードアウトしがち
- DNP としては実世界とコミュニティの世界をハイブリッド化した
- 専任メンバーとしてアサインされ得た 100% メンバーがいる
- 誰もが主役になれるコミュニティを作る
- メンバー数 1304名
- 参加メンバーの主体的な活動からさまざまなチャンネルが生まれる
- AyakoTV
- Ayako-san が始めたストリーミング配信
- 海外出張などの参加イベントを現地から生中継
- Ayako-san が始めたストリーミング配信
- なんでも妄想コーナー & CCoE LOFT
- 妄想 -> 心理的障壁の低い活動
- LOFT -> 融資による技術検討会
- ガイドライン更新
- アーキテクチャ検討
- 共通サービス開発
- 「こんなのがあったらいいな」 を有志で解決
- DNP クラウド通信
- 有志で開始したクラウド関連ニュース
- 毎週配信
- 誰が情報発信をしているのか
- 一部のメンバーに偏らない情報発信
- 共感者によって支えられている
-
クラウド好きからクラウド推しへ
- 〇〇サービスの魅力を伝える勉強会を企画する
- 活動のロゴを考える
- デザイナーなので資料を見やすく作る
- ハッカソンの運営を手伝う
- 次は講師をする
- コミュニティと共に一緒に成長してくれる「推し」を増やす
-
CCoE アンバサダー
- CCoE 活動を 「推し」 てくれる人
- 時線のみ
-
名誉 CCoE
- 社外の方で DNP のCCoE 活動の発展に貢献してくれた方
- 社外からの留学生
- 社外との絆を増やす
-
全てを巻き込む活動
- DX サミット
- 不定期でオンラインの勉強会
- LT 大会なども実施
- 社外の方による登壇も歓迎
- リアルタイムの参加人数はさまざま(一喜一憂しない)
- アーカイブも含めて聴講者とカンゲル
- 素晴らしい内容は研修化
- 一番人気の登壇は 「CCoE AWARD」 で表彰
- Google Cloud 協力のハッカソン
- テーマを決めて実施
- AIサービス
- カルチャー勉強会
- AppSheet
- スキルチャレンジとの連動
- Google のカルチャーを学びながらプロダクトアウトする
- テーマを決めて実施
- Google Cloud スキルチャレンジ
- 仲間と一緒に資格取得を目指す3ヶ月のプログラム
- 100名目標で募集したところ163名参加
- 週2回の「黙々回」
- 資格取得をゴールにしない(点の活動を線に変えていく)
- 素早く作る
- AppSheet
- 学ぶ
- 資格取得
- 高度化する
- AppSheet + Google Cloud
- 素早く作る
- DX サミット
-
カルチャー理解がなぜ大事なのか
- Google Cloud を利用することが目的ではない
- Google と Win-Win の関係でビジネスを作っていく
- そのためには Google Cloud が生まれるカルチャーを理解することが大事
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これから求められる人材
- 今まで
- 答えのある世界、答えが与えられる世界
- これまでの知識や経験が生きる
- 答えのある世界、答えが与えられる世界
- 今
- 今までにない新しい答えを仲間と一緒に探す世界
- 知識や経験だけでは乗り越えられない
- マインドセットが大事
- 今までにない新しい答えを仲間と一緒に探す世界
- 今まで
-
必要なマインドセットとは
- コミュニティ活動がオープンな組織、フラットな関係へと導き変化にも柔軟に対応できるマインドを育む
- チームワーク
- 主体的
- チャレンジ
- 学びの共有
- 共感
- コミュニティ活動がオープンな組織、フラットな関係へと導き変化にも柔軟に対応できるマインドを育む
-
これからどこに向かおうとしているのか
- CCoE を設立した、KPI に苦しんでませんか?
- 「CCoE が存在しない状態は想像できない」 のであれば、それはもう 「成功」
- コミュニティ活動を通じて人と組織が成長していく
- 人と組織
- チームワーク
- 主体的
- チャレンジ
- 学びの共有
- 共感
- 人と組織
- DNP がこれから何をするのか
- コミュニティリーダーを育成する組織に
- Communty Center of Excellence
- コミュニティリーダーを育成する組織に
- CCoE を設立した、KPI に苦しんでませんか?
-
まとめ
- CCoE を前者横断型の企業内コミュニティとして位置付け活動
- コミュニティメンバーの誰もが情報発信できる場作りを意識
- 仲間と楽しみながら学ぶイベントを意図的に創出
- コミュニティ活動を通じてマインドに変化が生まれている
[基調講演] 二宮金次郎の報徳仕法を活用した全員戦力化を目指す CCoE のあり方
- 青柳 雅之 さん
- テクノロジーコンサルティング本部 アソシエイト・ディレクター
- アクセンチュア株式会社
CCoE Summit なのに二宮金次郎wwww
何が起こるのかめっちゃ楽しみ
報徳仕法は、組織やコミュニティが直面する課題を解決するための持続可能な仕組みを提供します。CCoEの目的は、個々のプロジェクトの課題を直接解決するのではなく、そのような課題の解決を助ける仕組みや原則を展開し、プロジェクトの自立を促進することです。これにより、組織全体が持続的な成長と進化を達成できます。
-
二宮金次郎の生涯
- 過酷な幼少時代
- 生家の再興
- 小田原藩家老服部家の立て直しと五常講
- 荒廃した桜町の復興と報徳仕法の広がり
- なるほど、歴史の授業感
- けどめっちゃ面白い、これはこれで聞いていたい!
-
二宮金次郎の言葉
- 積小為大
- 小さなことからコツコツと
- 心田開発
- お金のやり取りで人としての徳を身に付けさせた
- 積小為大
-
報徳仕法による荒廃した農村の復興
- 桜町の農村では小田原藩からの援助金を断った
- 小田原藩からの補助金があったせいで農民が働かなかった
- 退路を経って農民を働かせる
- 新しく入植した桜町で家族だけで始めた
- 農民にお金を貸して心田開発を行い、自助努力と共助を両立させた
- 仕組みを展開して600以上の農村を救った
- 報徳仕法
- 推譲
- リーダーを育てる
- 分度
- 収入に応じた支出を決める
- 勤労
- 至誠
- 推譲
- 桜町の農村では小田原藩からの援助金を断った
-
CCoE を取り巻く課題と報徳仕法の応用
- 高いスキルを持つメンバーがいないので CCoE を作れない
- クラウドを導入するのが初めてに近い組織ではクラウド有識者を揃えるのが難しい
- 報徳仕法
- 0から自分達で始める
- 自分達でやってこそ
- 分度
- 学習計画を立て、基礎知識を身につける
- 勤勉・至誠・積小為大
- システム開発を行う
- 社内システムなどでクラウドを扱ったシステム開発を経験する
- システム開発を行う
- 推譲
- アセットを準備する
- 設計書や WBS などをテンプレート化して他の人が使えるようになる
- 仕組みとアセットを社内に展開
- アセットを準備する
- 心田開発
- アセットの Feedback が組織から集まる
- 0から自分達で始める
- CCoE がスキルのない多数のプロジェクトをサポートして疲弊
- CCoE のメンバーの地位が高くない場合、「日々努力を技術力をキープしている正直者が損をする」
- CCoE が助けてくれることが常態化してしまうとメンバーはスキルを高める努力をしない
- 少数のクラウド人材の価値を組織内で高めない状態になる
- 報徳仕法
- CCoE を仕組み化して組織内に多数の CCoE を作る
- 推譲
- CCoE の仕組みを新しくできた CCoE に教える
- 勤勉・至誠・積小為大
- CCoE が直接助けてくれないので、メンバーは自分達でスキルを高める努力をしなければならない
- 推譲
- CCoE を仕組み化して組織内に多数の CCoE を作る
- 高いスキルを持つメンバーがいないので CCoE を作れない
-
まとめ
- 報徳仕法の真髄は仕組みを展開し、作業者にその仕組みを使わせて自律、自助努力を促すこと
- CCoE は自らシステム開発を行い、知見をため、アセットを開発し、各プロジェクトが自立できるような仕組みを作るのが仕事
- CCoE は各プロジェクトが抱える課題の解決を積極的に肩代わりしてはならない、CCoE が助けてくれるという甘えを立つことで各プロジェクトの自立を促す
- CCoE が各プロジェクトの肩代わりをしない故に、浮いた時間は各プロジェクトに先んじて、新しい技術でシステム開発をしたり、より高度な技術の習得のために利用する、それを組織内の新しく立ち上がった CCoE やプロジェクトに展開する
- 各プロジェクトはプロジェクトで得た知見を CCoE にフィードバックすること、CCoE はそれを整理した上で組織に展開すること
ライブ QA
Q: CCoE が Community Center of Excellence に変わっていくタイミング、いつからそう思った?
和田さん) 割と今年になってから、CCoE という組織ができてしまった以上理想は組織がなくなっていくこと、役割を変えていくこと、というのは理想になるかなとおもう
その中で Cloud から Community に変わっていった
Q: CCoE 自体が開発経験がないとだめだよね、というところ、開発に入れないのに CCoE を始めるというのはどうゆうことか?
青柳さん) CCoE だけでプロジェクトチームを作って回す
Q: 第一回 CCoE サミットからほとんどのメンバーが残っている、そのモチベーションを保ちづづけていられる秘訣は?
和田さん) 活躍する軸をたくさん作ること
Q: 自助努力を促す場合、CCoE は何もやってくれないというようなハレーションが起きたりすることはないか?
青柳さん) 技術的なテストをやって通過した人だけが CCoE になれる、という仕組みにした
CCoE でプロジェクトを経験してまた別のプロジェクトに戻ればメンバーになる
Q: CCoE が存在するメリットはありますが、CCoE が利益に貢献していることを明確にできるのか?
和田さん) ちゃんと算出して報告している、が KPI ではない
クラウドじゃなかったらそもそも売れないサービスもある
自社だけでやる、というのも限られている中で協業している会社でクラウドを使っていることが前提、というプロジェクトもある
金額をしっかり積んで見えるようにしている
青柳さん) Jagu'e'r に出てもらう、ということを最初に言う
クラウドを初めて1〜2年、というメンバーが Jagu'e'r で登壇してもらっている
カスケード式トレーニングを取り入れている
アピールの場として Jagu'e'r を活用している
Q: 新技術に前向きであったり、興味のあるメンバーは自発的にスキルアップしたり情報発信したりすると思うがそうゆうメンバーへのアプローチ方法や工夫した点は?
青柳さん) 時間を見て見守ってあげると言うことは大事
和田さん) ハッカソンなどを Google オフィスでやるとか興味持つイベントをたくさん作る
情報発信とかを表彰したり LT 大会とかを実施したり
浅沼さん) 光るダイヤの原石をピックアップすることを大事にしていそう
青柳さん) カスケード式トレーニングは座学ではなく、週2回質問を受ける会
真面目に予習をやって講師ができる人は1割くらいしかいない
そうゆう人たちは本当に原石になる
逆にそこがふるいになる
和田さん) 受講生だった人が次に講師をやるとかそうゆう機会をすることを取り入れている
全くやらない人に無理やりやらせる、みたいなことはしていない
けど自然とやる気を起こすような仕掛けをしている
Q: CCoE を始めた、が自助努力を促すために色々と切り捨てなければいけない、ということがある、どうやって対応したらいいか
青柳さん) 質問を社内の掲示板に出してもらうことから初めて資格を持ってなければプロジェクトを始められないとかある程度強制的にやってもらうようにする
Q: 給与を上げる以外の方法は?
青柳さん) 社内からの敬意を受けるということはあまり気にしなくなった
どちらかと言うと Jagu'e'r や海外とかから得られることがモチベーションになった
Q: CCoE をやっていて辛いと思ったこと、未だに乗り越えられないことはある?
和田さん) ほとんどない
自分で好きにルールや形を作れるところが魅力
人に教えることが好き、という人がメンバーになっている
どんなに頑張っても攻略できない領域があるのは事実
だがそうゆうことも楽しんでいる
やめちゃうとかフェードアウトしちゃう、みたいにどうしても自分でコントロールできない部分があってそうゆうのは多少しんどいところかも
NTT ドコモ CCoE の 10 年:変わったことと変わらないこと
- 森谷 優貴 さん
- サービス イノベーション部 担当部長
- 株式会社NTTドコモ
森谷さん、きた!
森谷さんは前職でイベントにも参加いただきました!
気さくに色々とアドバイスもいただけました♪
ワシントンでセキュリティの研究してたのかーー、まさに雲の上な感じw
CCoEのメンバーや業務範囲は変わることがあっても、基本の方針や規範は一貫して維持されている。
現存のプロジェクトを継続しながら、新しい取り組みを実施。
Reactive(反応的)な活動とProactive(先行的)な活動を同時に行う。
今後のCCoEの役割は「支援」から「牽引」へと変わってきており、10年経った現在も進化と成長を続ける取り組みがある。
-
NTT ドコモのクラウド利用の歴史
- 2009 年
- 研究開発用途で検証ように利用
- 好きな人が使っていたところ
- 研究開発用途で検証ように利用
- 2014 年
- CCoE 活動が本格化した
- 非常に多くのシステムがクラウド上で稼働中
- AWS アカウント数 1400+
- Google Cloud プロジェクト 600+
- クラウド利用サービス
- めちゃめちゃあるw
- 2009 年
-
Docomo の CCoE
- コスト最適化、技術支援、要望とりまとめ、ガイドライン・ツール開発、人材育成を実施
-
クラウドガイドライン・デザインパターン
- 2014年に書板を作成、その後継続的に最低半年に1度はアップデート中
- クラウドの進化や使い方の変遷に合わせて進化中
- Web で公開中
-
CCoE の業務
- クラウドと共通基盤をドコモグループ全体に提供
- 契約、開発、運用管理、費用管理、サポート等全てを実施
-
CCoE の方針や規範
- Gatekeeper にならない、CCoE の支援を受けるかや共通基盤の利用は任意
- 全プロジェクトが自走できるなら CCoE は不要、事務処理の共通化だけでいい
- 自分達も利用者として利用コストを負担、利用時に管理者特権wの使わない
- 問い合わせや対応、コンサルティング内容、コスト等、基本的に公開
- ノウハウ集約や窓口一元化を推奨。定型業務は自動化を推奨
- 人の入れ替わりの推奨
- 代替の効かない業務を作らない
- 社外を含め利用者の声を聞く、社内外でコミュニティを形成する
-
最近の取り組み
- Sustainability に向けた取り組み
- クラウド利用によるカーボン排出量の可視化と最適化ツール
- 利用サービスやアーキテクチャによるカーボン排出量最適化を検証中
- コストだけ、アーキテクチャだけ、ではなくカーボンにも!
- R&D OPEN LAB ODAIBA
- お台場にコミュニティスペースをオープン
- 誰でもきて誰でも使える
- セキュリティ統制
- これまでは各プロジェクトの責任でセキュリティ対策を実施
- 監査ログの集約管理に加え、クラウド統制サービスによる統合管理策を導入中
- 見えるか大好き、素敵すぎる!
- Security Command Center による管理統制
- SCC を設定すれば自動で管理アクティビティが記録される
- SCC の内容確認には管理アカウントへの登録が必要なためダッシュボードを公開
- BigQuery -> Looker Studio で可視化
- 可視化することでコミュニティ的に広がっていく
- Sustainability に向けた取り組み
-
まとめ
- 業務範囲はメンバーは変わっても方針や規範は変わっていない
- 既存の取り組みを継続しつつ新しい取り組みを仕掛ける
- Reactive な活動と Proactive な活動を共存させる
- カーボン排出量削減、コミュニティ形成主導、統制管理
- CCoE の役割を「支援」から「牽引」へとシフト中
- 10年経ってもまだまだやること・やれることがいっぱいある
"CCoE 実践側”が語る!これが CCoE の最適解だ!(パネル セッション)
- 柴田 翔平 さん
- DX 推進本部 ソフトウェア技術部 システムデザイン G コアスタッフ
- KDDI株式会社
- 神沢 直史 さん
- システム本部 副統括マネージャー
- 株式会社セブン-イレブン・ジャパン
- 秋吉 郁郎 さん
- 技術統括部 次長
- 株式会社日本総合研究所
- 田中 圭 さん
- クラウド統括 CCOE
- 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
柴田さん)
KDDI は CCoE をバーチャル組織として活動している
セキュリティルール的には利用部門にお任せする、ガバナンスを重視するよりも権限を移譲している
神沢さん)
クラウドの利活用は情報システムの社内ツールから始まった
業務部門がメインとなってプロジェクトを回しているところもあるのでそこはチェックとサジェスチョンで活動、6名で活動中
秋吉さん)
グループ会社のクラウド活用を推進するために2年前に設立
専任は10名、他にユーザー部門から来てもらって100名以上で形成
これからクラウドを導入したいというところから、最適化したいと言うところ、新しい技術をいち早く取り入れたい
田中さん)
富士ゼロックスだった頃 IT 部門としてビジネス用のクラウド構築を行い、運用統括を実施
2018年から CCoE 参画
アプリケーションのもだないぜーションやクラウドネイティブ化を進めている
事業部にあるので統制も大事だが開発効率も大事だと思っている
O-50 2人大勢だったが U-25 が3名入った
テーマ: CCoE
- CCoE と業務部門との関係性はどうしている?
神沢さん) 品質を担保することをしっかりと説明する
ガバナンスの取り入れやすさ、提案を自分達からすることで主体的にプロジェクトに入れる、スピードを上げることもできる
テーマ: モダナイゼーションのモチベーションとその課題は?
田中さん) モダナイゼーションのモチベーションはお客さんにより早くより良いものを提供したいと思っている
保守のコード量も同時に少なくすることを考えるとクラウドがいい
課題としてはお金を握っている人たちのマインド、ここを変えていくことは重要な課題
ウォーターフォール型みたいなところがあるのでそこを変えていくのは少し難しい
テーマ: 技術
秋吉さん) 金融業界では抵抗勢力多くて難しくないか、とよく聞かれた
領域を決めて使えること、守ること、を攻めと守りをバランス良く判断する
CCoE はいかにクラウドを活用するかを検討していく役割
テーマ: CCoE に向いている人、必要なスキル、他部門との関係性は?
秋吉さん) CCoE の前は人から近づきづらいと言われていた、その中で CCoE になった時に気軽に相談をしてもらえないとかあったかもしれない
コミュニケーションができることが重要
気軽に話しかけてもらう空気を出すことで紹介をしてもらったり存在感を出したりすることができる
その上で課題を特定して、一緒に課題を解決する姿勢を見せることが CCoE に向いている
田中さん) もともと2人でしかも兼任でやっていたのでクラウドデザインパターンを進化させることが停滞していた
課題が溢れてきていて手がつけられない状態になっていたので人をもらった
若手の人材育成に重点を置いた若手メンバー
神沢さん) ガバナンスは割と The CCoE みたいな感じ、そうゆう人は重要なピースの一つ
業務部門で支援をする人、ビジネス支援をする、という人も重要
テーマ: 人材育成
神沢さん) クラウドネイティブでシステムを作る時、リファレンスアーキテクチャの勉強や新しい技術を勉強することで割となんでもできると思う
The Engineer というところから始めなくても良い
クラウドだと簡単に触ることができるので学びの第一歩にもなる
秋吉さん) KPI として資格取得件数とかあるとしてもチャンスに恵まれなければペーパードライバーになってしまう、クラウドは今日思いついたらすぐにできる
その機会をいかに作れるか、が必要
その機会を創出することでできないことができるようになった、などでモチベーションを上げるようにした
きっかけづくりが大事
田中さん) いろんなイベントに参加してもらったりして機会を与えている
本人とやりたい方向を会話しながらやっていきたいことを引っ張っていく
今後の展望について
柴田さん) CCoE の活動、クラウド利用に関するモチベーションや文化を広げていきたい
CCoE のメンバーだけでなく、他の部署と協業しながらアウトプットしたい
神沢さん) 昔はパートナーさんに丸投げの状態だったが、今は一緒にやっていこうと言う流れになった
今後は事業と一緒にサービスを作っていきたい
秋吉さん) 自ら手を動かして企画提案をする
他人に任せても将来が見通せなくなる
色々な仲間、作って実効性を高める動きをしていきた
田中さん) 開発のアジリティをどうやって上げていくか、を一番大切にしている
エンタープライズ システムにおける CCoE 活動の取り組み
-
原田 敏樹 さん
- 流通基盤サービス部 エキスパート
- 株式会社野村総合研究所
-
浅井 卓也 さん
- 流通新システム推進部 アソシエイト
- 株式会社野村総合研究所
-
より高度に Cloud を利用するための取り組み
- 技術獲得
- VPC Service COntrols の検証
- クラウド技術獲得の理想と現実
- 理想は最新技術をキャッチアップし続けること
- 現実的に全てを把握することは難しい
- クラウド技術獲得の理想と現実
- 背景:
- 統制ルールの都合上、本番と検証環境で Organization が異なる
- 本番移行の際、検証環境から本番環境への大容量のデータをサービス境界またぎでコピーする必要が出た
- 当時はそれが不可能だった
- ニーズとリリースがマッチした
- 便利そうだけど具体的にどう使うのかわからない、というケースは多い
- 早い段階で技術獲得を行い深いレベルでサービスを理解できた
- 便利そうだけど具体的にどう使うのかわからない、というケースは多い
- VPC Service COntrols の検証
- 発見的統制
- 本番環境
- セキュリティが最重要
- 環境変更に定められ縦付きが必要
- 関係者や更新頻度が比較的少ないためガバナンスは効かせやすい
- 検証環境
- アジリティの優先度が高い
- 本番ほど厳密さは求めない
- システム管理者の負荷が大きくなる
- Asset Inventory / Cloud Logging から違反事項を検知してメール通知
- 誤って設定してしまった不適切な設定を検知
- 早い段階で直してそれを本番環境に適用しやすくした
- 本番環境
- スムーズな導入と底上げの取り組み
- 構築支援 ~ DevOps 環境の整備 ~
- DevOps 環境の課題
- エンタープライズなら絵ではのさまざまな背景
- 既存開発環境との接続
- さまざまなロールによる開発
- 厳しい統制ルール
- 環境分離
- さまざまな制約
- イントラとの環境分離等
- エンタープライズなら絵ではのさまざまな背景
- DevOps 実現のためのトライアンドエラー
- CI/CD プロジェクトの GKE 上からデプロイ
- 統制・セキュリティ制約により L4 通信ができず断念
- CloudBuild/Deploy
- 限定公開のクラスタを使用していたため通信が届かず断念
- CI/CD プロジェクトの GKE 上からデプロイ
- CloudRun による Secure な DevOps
- サーバレス VPC アクセスコネクタを解することで VPC 内のリソースのアクセスが可能になった
- 人材育成
- Lv.1
- 資格取得による知識取得
- Lv.2
- 一部のサービスに特化してエンタープライズシステムを設計・構築
- Lv.3
- エンタープライズシステム全体の設計構築ができる
- Lv.4
- 組織・コミュニティに貢献できる
- Lv.1
- 今後の展望
- より実践的なケーススタディに取り組むことができるハンズオンを実施予定
- 技術獲得
ライブ QA
Q: ドコモクラウドパッケージ、今300社まで増えてすごいですね
森谷さん) ガイドラインを継続的に改修し続けるのはすごく大変、外に出すことでモチベーションを上げている
Q: CCoE メンバーのスキルが価値が高まった時に会社を辞めたりしてしまう時があることに対してどう思う?
森谷さん) 基本的に人の入れ替わりを推奨している
スキルのある人が抜けることで周りの人の機会が増えるのでいい
柴田さん) 組織としては難しいが出ていくことは仕方ない
仮に会社を離れたとしてもコミュニティとかでは会えるし、回り回って自分達に戻ってくると思う
原田さん) 社内で必要とされる人が必要な場所に配置されることは健全だと思う
日本企業だとマネジメントよりになっていくと言うことが多いと思うが市場価値に応じた動きがあるのは正しい流れだと思う
Q: 弊社のガイドの扱いについて、アップデートが行われず陳腐化してしまうことに課題に感じています。作ったら終わりにならないようにどのような活動をさえているでしょうか。
柴田さん) かつてガイドを方針として示していたこともあったが最近はリソースの問題もあり難しい状況になっている
最低限統制をかけつつ利用部門にお任せするようにしている
原田さん) ガイドラインはアップデートしていくというのは一定ある、ベンチマークを見ながら落とし所を見つける感じでポイントを絞っている
森谷さん) 新しく入ってきた人たちにアップデートしてもらうなどもやってもらう
Q: 森谷様に伺いたいです。特に透明性によるコラボレーションによる効果を重視されており、周りのプロジェクトを参考にすることで全体の意識が高まるという、結果としては非常に良い効果が出ているというところだと思います。一方で、ログ等センシティブな可能性がある情報を全社に公開するうえでどのように社内調整をしたのか伺えれば幸いです。
森谷さん) ここで言っていいのかわからないけど、、社内調整していないです(笑)
結果的に公開をしたことで文句を言われたことがない
気づけることを増やすことで逆に良い方向になっている
柴田さん) KDDI でも可視化を進めている
その中で議論になったが、怒られたら考えるけどできる限りオープンにしていく
原田さん) セキュリティホール的なものがあった場合にこう直しました、まで見えるようになるのですか?
森谷さん) 見えるようにしている、コストを下げたりセキュリティホールを閉じたり、そうゆうのを社内公開している
クラウド推進の落とし穴、危ないポイント
-
鎌形 憲児 さん
- テクノロジー サービス マネジャー
- ウルシステムズ株式会社
-
エンプラこそ CCoE を作るべき!
- 個人利用ではあまり気にしなくてもいいが、大きくなればなるほどガバナンスやセキュリティが大切になる
-
言うのは簡単だがやってみたら大変だった、うまくいかない、みたいなことなかったか
-
事例から見る落とし穴
- ① 前に進んでいる気がしない
- クラウドを活用し、新しいことにチャレンジする
- クラウドの知見を持ったメンバー集めてクラウドチーム結成
- 毎日のタスクに追われて動けなくなってしまった
- ② 誰も使われないルール
- 情シスが中心となってガバナンス統制に向けてルールを整備
- 難しすぎて誰も使われなくなった
- ③ CCoE がボトルネック
- クラウド利用のノウハウを CCoE に集約
- 結果的にボトルネックに
- ④ 気づかぬうちに高額請求
- ガイドラインのルールを整備
- クラウド推進大成功、もコストも右肩上がり
- なんでこんなに高いんだとお叱り
- ① 前に進んでいる気がしない
-
CCoE はクラウドジャーニーを支える組織だが
- 進め方によって落とし穴にはまっている
- 前に進んでいる気がしない
- 何のためにやっているの?
- 誰も使わないルール
- 利用者視点あった?
- CCoE がボトルネック
- CCoE の役割って何?
- 高額請求
- 使い続けることも意識
- 前に進んでいる気がしない
- 進め方によって落とし穴にはまっている
-
どうすれば落とし穴に落ちないのか
- クラウド推進の目的を定義する
- ゴールにたどり着くための課題を定め活動が瞑想することを防ぐ
- 組織横断でスペシャリストを集める
- 全社視点での最適解を導く
- 経営
- 事業部門
- リスク管理
- 経理部門
- IT 部門
- ナレッジ
- などなど
- 一つの部門だけで判断できるものではないことがある
- 発生している課題に対して徐々に仲間を集めていく
- 全社視点での最適解を導く
- CCoE の役割を決める
- CCoE はクラウド活用の牽引役
- 全社でクラウドを使いこなせるようにしていく
- NG
- 承認者
- ルールの番人
- NG
- コスト最適化の準備をする
- クラウドリソースの見直しだけでなく、各組織のスペシャリストが集まった CCoE だからこそ業務・運用・アーキテクチャの見直しといった全体最適化を見据えたアクションで考える
- クラウド推進の目的を定義する
-
まとめ
- クラウドジャーニーを作りクラウド推進の目的を定義する
- CCoE は組織横断でスペシャリストを集める
- CCoE hあクラウド活用の牽引役
- クラウドを継続的に活用するためにコスト最適化の準備をする
”CCoE 支援側”から見る!これが CCoE の最適解だ!(パネル セッション)
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守屋 史明 さん
- コーポレート システム部 副部長
- 株式会社大和総研
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富坂 亮 さん
- EP システム技術第 1 部 クラウド技術課 課長
- 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
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中根 洋平 さん
- D&A 事業本部 クラウド インテグレーション部 第 3 グループ 主査
- 日本情報通信株式会社
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森 健太 さん
- ジャパン・グローバルゲートウェイ
- 富士通株式会社
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内部で CCoE を立ち上げた
- 守屋さん
- 森さん
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お客様で立ち上げ
- 富坂さん
- 中根さん
テーマ: 「CCoE立ち上げ/初期の苦労と対処」
守屋さん) 2年前立ち上げた時は CCoE 聞いたことがなかった
立ち上げの際に偉大な先輩方に話を聞くことができた
和田さん・NTT ドコモさん
そこで聞いた話を自分達にあった形で変えていった
開発部署を一つ一つ回って CCoE 認知向上を行った
認知というところが一つの壁だった
富坂さん) CCoE の立ち上げを支援する立場
一緒に構成検討したり基礎力アップのために資格取得目指すとか
ガイドラインを作る、みたいなところの支援をしている
IaaS しか使えていないお客様に CloudNative 化の支援をしている
クラウド導入初期の悩みが多い
中根さん) 初期の苦労としては現場全てがどうしても使いたい、という空気になっていない場合がある
それの対処としてやりたいと思っている企業のトップが明確に発信やビジョンを持ってもらえるといいと思っている
トップダウンの流れを作ることは重要
森さん) 認知というところでは苦労する
初めて聞く人にとってはピンとこないのかなと思う
認知を高めるためにアウトプットを大切にしている
ガイドラインや Tips 、エンジニアブログ、SNS などを使っている
テーマ: ガイドラインを作った後、維持やメンテナンスをどうやっている?
富坂さん) 初期に作った運用ルールに縛られていたり、しばらくしたら子会社からグループ会社のガイドラインが難しすぎるから緩いガイドラインを作って欲しいという依頼が来たこともある、ガイドラインの運営むずかしい
厳しすぎてもダメだし、ゆるすぎてもだめ
ユーザーの要望に合わせてメンテナンスを行っている
クラウドはアップデートが早いので放置してしまうと形骸化してしまう、ある程度更新ルールは重要だと思う
中根さん) 作ったガイドを使ってもらってナンボなので協力してもらう、という感じにしている、基本緩めに設定
全体の方針として大きなところか等優先的に行っていく
ガイドを作ったとしてもそれを正しく読み取ってくれているかなというのがむずかしいところ
タイミングはむずかしい
テーマ: Google Cloud の普及
森さん) 布教というほどではないが圧倒的にデータ分析、データ利活用というお客様が多い
そこをきっかけとして Google Cloud を使い始めるというところが多い
社内の勉強会でもデータ分析や AI をとっかかりにしている
中根さん) やはり BigQuery から
Google Cloud は裏側が OSS になっているところが多い
富坂さん) やっぱり BigQuery
最近だとマルチクラウドみたいなところも多くなっているがデータ型は Google Cloud, CCoE 的には AWS みたいなところもある
あとは野良 Google Cloud も超えない壁の一つ
テーマ: CCoE のゴールとは
富坂さん) 資格を取ったから、ガイドラインができたから、CCoE のゴールというわけでもなくてここがスタートくらいの感じ
自分達ができるようになったらもう支援いらない、お客さんが自分達で構成組んで、システム化できるようになったら超嬉しい気がする
クラウドのアップデートは早いので今のところ終わりが見えない
お客様をリードし続けるのはなかなか大変で高度になればなるほど自分達も高度化しないといけない
中根さん) ビジネスを実現する時にクラウドであることが制約にならないようにすることがゴール
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