PineTab2が標準運用できるまで
前書き
ゆるく書きます。
ゴール
タイトルの通り、「標準運用」といえる状態がゴールです。
具体的な目安として、
- 標準的なブラウジング
- パッチレベルの開発
- Androidタブレットに持たせていたマルチメディア機能の巻取り
- HTMLプレゼンテーションの筐体上での編集+発表の実現
これらをPineTab2本体+ネットワーク機器+アダプターで成立させる状態を目指します。
基本情報
PINE64が開発・販売提供しているLinuxタブレットで、PineTabの後継機扱い。
SoCとしてRockchip RK3566を採用しており、ARM系CPUが搭載されているため、
aarch64のLinux向けビルドのバイナリがそのまま動く...はず。
リンク
筐体周りの感想
届いたもの
- 本体
- キーボード付きカバー
- USB-AtoCケーブル
- マニュアル
これだけ。
マニュアルに初期ユーザーのパスワードがあるのでちゃんと読みましょう。
本体
個人的には、良い質感だと思う。
ただ、タブレットの短辺にほぼ全てのユニットを載せてしまっているため、「ケーブルを抜こうとしてボリュームボタンを触る」ということが起きやすい。
ちなみに、搭載されているのは「電源」「ボリューム」「USB-C」「micro-HDMI」「micsroSDスロット」「USB-C(PD)」。ちょっと詰め過ぎだと思う。
キーボード付きカバー
作りはちゃんとしており、「出先でちょっとタイピングする」という個人的な想定ユースケースであれば問題なさそう。
USキーレイアウトのため、Lemurと並びが同じなのもありがたいところ。
ただ、本体より縦横ともに若干広がる構造だったりするため、カバーをつけるとかさばるし、重さも感じる。ちょっともったいない。
OS
OSディストーションとしては「Arch Linux ARM」を採用して、デスクトップ環境にはKDE系の「Plasma」を使用している。
普段使わないデスクトップ系ではあるものの、Linuxであることには変わりないため、多分困ることは早々ないはず。
気になったポイント
ハード起因ではあろうなのだが、機器接続の挙動が少々不安定。
- 初回起動時に本体のタップが一切反応しない
- MicroSDカードを挿入しても反応しない
- 他機器で認識するUSBデバイスを挿しても、認識すらしない
前段2個は今のところ再起動などを経て改善している。
最後の1個が何起因なのかがわからないまま根深い問題をはらんでいる。
現状最大の課題:通信系ドライバの不在
PineTab2のWikiにもKnown Issueとして掲載されているのだが、ネットワーク系(WiFi,Bluetooth)のチップであるBES2600に対応したドライバーが存在しないっぽい。
つまり、現在PineTab2では本体としてのネットワーク機能が完全に死んでいるということになる。
対応方法としては「USBのWiFiドングルを使う」か「スマホでのUSBテザリングをする」が案内されている。
ドングルがないため、現状手元で取れる手段としては、「スマホでのUSBテザリングをする」か追加案の「USBの有線LANポートを使う」となる。
が、困ったことに現状ではどちらの手段も本体が適切に機器を認識しないため、やっぱりネットワーク通信が出来ないままとなている。
※ちなみに、どちらのパターンもLemur Proで接続確認が出来ているため、本体+OSの課題として捉えざるを得ない状況となっている。
USB接続のLANポートがようやく認識した。デバイス認識周りがとにかく不安定