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【公式doc】【学習ログ】個人開発中の一段読書WebアプリとGA4のイベントの概念

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概要

一段読書では、ユーザーがログインし、読みたい本を記録し、読書メモを残し、そのメモをもとに記事の草稿を作成するという一連の流れがある。
これらの操作はGA4の観点ではすべて「イベント」として計測可能であり、適切に設計すれば利用状況や成果への貢献度を把握できる。
イベントは大きく推奨イベントとカスタムイベントに分かれ、GA4が定義する推奨イベントを使うと標準レポートとの互換性が高まり、カスタムイベントはサービス特有の動作を柔軟に計測できる。


一段読書でのイベント例

ログイン(推奨イベント)

  • イベント名:login
  • ユーザーがアカウントにサインインしたタイミングで送信。
  • ログイン手段を示すパラメータmethodを付与できる(例:GoogleEmailTwitter)。
  • 実装例(gtag.js):
    gtag("event", "login", {
    method: "Google"
    });

読みたい書籍の記録(カスタムイベント)

  • イベント名例:add_to_wishlist
  • ユーザーが読みたい本を登録した瞬間を計測。
  • パラメータ例:book_title(書籍タイトル)、author(著者名)
  • 実装例(gtag.js):
    gtag('event', 'add_to_wishlist', {
    book_title: "ノルウェイの森",
    author: "村上春樹"
    });

メモ作成(カスタムイベント)

  • イベント名例:memo_created
  • 読書体験の中で得られた気づきや感想を記録した際に送信。
  • パラメータ例:book_title(書籍タイトル)、memo_length(メモ文字数)
  • 実装例(gtag.js):
    gtag('event', 'memo_created', {
    book_title: "ノルウェイの森",
    memo_length: 120
    });

記事の草稿生成(カスタムイベント)

  • イベント名例:draft_generated
  • 蓄積されたメモから記事の下書きを作成したときに送信。
  • パラメータ例:draft_word_count(草稿の単語数)
  • 実装例(gtag.js):
    gtag('event', 'draft_generated', {
    draft_word_count: 850
    });

イベント設計の考え方

  • 推奨イベント(例:login)はGA4の仕様に沿って実装し、レポートや将来機能と連動させる。
  • カスタムイベントはサービス固有の操作を計測するために設計し、イベント名とパラメータ名を一貫して使うことで分析精度を高める。
  • サービスの成果や価値に直結するイベント(例:draft_generated)はキーイベントとして設定し、その発生経路やユーザー行動を可視化する。
  • 実装時はDebugViewでリアルタイム動作を確認し、不具合やパラメータの欠落を防ぐ。

学びのまとめ

一段読書の主要な操作をイベントとして整理・実装することで、ユーザー行動の可視化とサービス改善が可能になる。
推奨イベントとカスタムイベントを使い分けることで、標準レポートの恩恵を受けつつ、サービス特有の動きを細かく分析できる。
特に草稿生成のような価値提供の最終ステップをキーイベント化することで、サービスの成果に至るまでの利用パターンが明確になる。

参考

Discussion