器用貧乏を抜け出すために。「一段読書」は“書く人”のための道具になります。
はじめに
「一段読書」というアプリをひとりで開発しています。
このnoteでは、なぜこのプロダクトをつくったのか、そしてこれからどう進めていくのかについて書きます。
器用貧乏という限界
これまで、データ分析・開発・企画・編集など、いろんなことに関わってきました。
幅広く対応できることは武器のようでいて、ある時からこう思うようになりました。
「全部そこそこできる。でも、何ひとつ突き抜けていない」
仕事は回るけれど、何かが物足りない。
もっと深く価値を出せる場所があるはずなのに、自分の力が分散しているような感覚がありました。
学ぶ力はある。でも、学ぶ対象を絞れない
本を読むのは好きだし、調べることも苦にならない。
ただ、振り返ってみると、いつもインプットの対象が広すぎました。
あれも必要、これも知っておいたほうがいい──
結果、どれも中途半端に終わってしまう。
学ぶ力はあるのに、学ぶ対象を絞れない。
それが、自分を器用貧乏にしていたのだと気づきました。
書くことで、自分の軸をつくる
そこから「書く」という行為に目が向くようになりました。
書くには、テーマが要る。
テーマが決まれば、インプットの対象が自然に絞れる。
対象が絞れれば、学びが深まる。
深く学べば、言葉が出てくる。
そして、深く学んで書いたことは、本当に悩んでいる誰かに届く。
それは将来の自分かもしれないし、まだ見ぬ誰かかもしれない。
この実感が、開発期間中に自分を少しずつ変えてくれました。
「一段読書」は、“書く人”のための道具になります
当初の「一段読書」は、「1日1ページから続けられる読書習慣アプリ」としてリリースしました。
忙しい人でも続けられるよう、1行から記録できる設計にしていました。
正直に言うと、思ったほどは使ってもらえませんでした。
共感が広がらず、投稿も伸びず、立ち止まっている感覚になりました。
でも、僕自身は今の機能がダメだとは思っていません。
「日々の読書やインプットを小さく積み上げる」体験としては、十分よくできたものだと思っています。
ただ今は、「書くこと」に向かいたい人のために、もう一歩踏み込んだ道具に進化させようと考えています。
新しい「一段読書」でできること
書きたいテーマを最初に設定
→ 自分が評価されたい・届けたいテーマに沿って、インプット対象を絞れます。
日々の学びや気づきを記録
→ 数行でOK。継続できるシンプルさはそのまま。
記録が一定数に達したら、AIが草稿を出力
→ 事実重視の「ファクトモード」と、意見・想い重視の「エッセイモード」を選択可能。
草稿の出力方針はプロンプトとして自由にカスタマイズ
→ 自分の書きたい方向性に合わせて調整できます。
今の設計も、これからの設計も
現在の「1段ずつの読書記録」を中心にしたUIも、僕自身はすごく気に入っています。
だから、将来的には設定画面で「読書中心のUI」と「発信中心のUI」を切り替えられるようにする構想もあります。
誰かにとって必要になるタイミングは、いつか必ず来ると信じています。
その時に備えて、これまで検討したプロダクトの芯だけはぶれずに持ち続けたいと思っています。
最後に
このプロダクトは、万人にとって便利なものではないかもしれません。
でも、自分の軸をつくりたい人、誰かに届く言葉を持ちたい人にとっては、
じっくりと前に進むための“足場”になると信じています。
今、自分自身がこのアプリを使って、
器用貧乏から抜け出し、自分の強みを深める旅の途中です。
もしどこかで共感していただけたなら、
あなたにとっての「一段目」として、このアプリを使ってもらえたら嬉しいです。
よろしければ、いいねもらえると励みになります。将来の自分と皆さまのお役に立てますよう、頑張ります。
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