WindowsにWSLをセットアップする手順
tl;dr
WSL[1]は、Windows上で Linux を動かせるツールで、wsl --install
[2]コマンドを使って簡単にセットアップできます。
-
Windows Terminal
を起動 -
wsl --install
コマンドを実行 - PC の再起動
以上の手順で、WSL 環境を構築できます。
はじめに
WSL は、インストール直後の Windows ではデフォルトで有効になっていません。
また、その基盤となる仮想化機能も同様です。
この記事では、これらを簡単にセットアップする方法を紹介します。
WSL をセットアップすることで、Windows上で Linux のツールやアプリケーションをシームレスに利用でき、開発やデバッグの効率が高まります。
1. WSLとは
WSL は、Windows Subsystem for Linux
の略で 、Windows上で Linux を動かすサブシステムです。
1.1 WSLの概要
WSL は、Windows の仮想化技術[3]を用いた Linux システムの互換レイヤーであり、親環境である Windows とのシームレスな動作が特徴です。
最新バージョンの WSL2 は Linux カーネルを含んでいます。このため、以前のバージョンと比べて互換性が向上しています。
WSL を使うと、Windows で Linux のネイティブアプリケーションが実行できます。
これにより、開発、テスト、デバッグの効率が向上します。
とくに Linux 特有のツールやコマンドを使用する際に、迅速にアクセスできるのが大きな利点です。
1.2. WSL2 の特徴
WSL は、2023年現在、最新バージョンとして WSL2 が提供されています。
WSL2 は、WSL1 と比較して多くの改善点があります。
もっとも重要な点として、WSL2 は完全な Linux カーネルを内蔵しており、これにより互換性が大幅に向上しています。
そのため、実際の Linux 環境と同等の性能を Windows上で得ることができます。
2. WSL環境の構築
WSL 環境は、Windows Terminal
[4]上のコマンドで簡単に構築できます。
2.1. WSLをインストールする
以下の手順で、WSL をインストールします。
-
Windows Terminal
の起動
管理者権限で、Windows Terminal
を起動しますwt
Windows Terminal
の起動画面 -
WSL のインストール
wsl --install
コマンドを実行して、WSL をインストールします
このコマンドは、WSL のセットアップに必要なコンポーネントをダウンロードし、インストールしますwsl --install
WSLのインストール画面 -
PC の再起動
Windows の仮想化機能を有効にするため、Windows
を再起動します
以上で、WSL
のインストールは完了です。
インストールが完了したら、Microsoft Store からお好きな Linux ディストリビューション [5] (例: Ubuntu, Debian など) を選択してインストールします。
その後は、Windows Terminal
でインストールした Linux ディストリビューションが起動できます。
おわりに
この記事では、Windows に WSL2 環境を構築する手順を詳しく説明しました。
WSL を活用することで、Windows と Linux のシームレスな連携が可能になり、開発、テスト、デバッグの効率が向上します。
そのためには、WSL に Linux をインストールして、必要なツールやアプリケーションのセットアップを行なう必要があります。
Linux はオープンソースのコミュニティの支えにより、日々発展しています。
Linux 上のさまざまなプログラミング環境やツールに触れることで、スキルの幅を広げることができます。
それでは、Happy Hacking!
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