wingetインストールガイド: wingetコマンドが見付からない場合の対処法
tl;dr
以下の手順に従って、wingetをインストールできます。
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GitHub上のwinget-cliリポジトリから最新のmsixbundleパッケージをダウンロード -
Add-AppxPackageコマンドで、ダウンロードしたmsixbundleパッケージをインストール -
winget settingsコマンドを使用して、wingetを設定
以上で、インストールが正常に完了しました。
Enjoy!
はじめに
この記事では、wingetコマンドが見つからない場合に、wingetを再設定する手順を紹介します。
今回は、Microsoft Storeを使用せずにGitHubから直接wingetをインストールする方法を紹介します。
1. wingetのインストール手順
1.1 wingetパッケージをダウンロードする
以下の手順でwingetパッケージをダウンロードします:
-
winget-cliリポジトリのリリースページにアクセス:
リリースページにアクセスする。 -
最新の
Windows Package Managerをダウンロード:
Latestタグのついた、msixbundleファイルをダウンロードする。
1.2 wingetパッケージをインストールする
Add-AppxPackageコマンドを使用して、ダウンロードしたmsixbundleパッケージをインストールします。
以下のコマンドを実行します:
Add-AppxPackage ~\Downloads\Microsoft.DesktopAppInstaller_8wekyb3d8bbwe.msixbundle
インストールが成功したかを確認するには、以下のコマンドを実行します:
winget --version
正常にインストールされている場合は、バージョン番号が表示されます。
2. wingetの設定
2.1 wingetを設定する
以下の手順で、wingetを設定します:
-
winget settingsコマンドで設定ファイルを開く:winget settings -
設定ファイル
settings.jsonを次のように編集する:settings.json{ "$schema": "https://aka.ms/winget-settings.schema.json", // For documentation on these settings, see: https://aka.ms/winget-settings "source": { "autoUpdateIntervalInMinutes": 120 }, "experimentalFeatures": { "directMSI": true, "dependencies": true, "configureExport": true } }
2.2 wingetの設定項目
wingetの設定項目は、以下の通りです:
| 設定項目 | 設定 | 説明 | 備考 |
|---|---|---|---|
| source | アプリケーションソース関連 | ||
| autoUpdateIntervalInMinutes | 120 | ソースを更新する間隔 (分) | |
| experimentalFeatures | 実験的項目 | ||
| directMSI | true |
MSI形式パッケージを直接インストール |
false:MSIEXEC経由でインストール |
| dependencies | true | パッケージの依存関係解決 | 現在、依存しているパッケージの表示のみ |
| configureExport | true | 設定ファイルの出力可 |
2.3 pathの設定
wingetを実行するために、システム環境変数pathに次の値を追加します:
path |
説明 | 備考 |
|---|---|---|
| %LOCALAPPDATA%\Microsoft\WinGet\Links | ポータブルアプリケーションのリンク | 管理者モード/開発者モードの場合のみ、リンクが追加される |
| %LOCALAPPDATA%\Microsoft\WindowsApps |
Microsoft Storeアプリケーションのリンク |
wingetを含む |
おわりに
システム-回復でPCをリセットした際にwingetが使えなくなった問題に基づき、wingetの再設定の手順をまとめました。
この記事が、wingetの再設定を必要とするユーザーにとって、お役に立てれば幸いです。
それでは、Happy Hacking!
技術用語と注釈
-
winget:
Windows Package Managerのコマンドラインツール。アプリケーションのインストールと管理をサポート。 -
Add-AppxPackage:
Microsoft Storeで提供されているアプリを、アプリケーションパッケージを使用してインストールするためのpowershellコマンド。 -
msixbundle:
Microsoftが提供する、複数のファイル・リソースを1つにまとめたアプリケーションパッケージ形式。 -
Microsoft Store:
Windowsの公式アプリストア。 -
path:
コマンドから実行ファイルを検索するディレクトリを設定する環境変数。 -
experimentalFeatures:
wingetの設定項目の中で、実験的に提供されている機能を設定するグループ。 -
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\WinGet\Links:
wingetでインストールしたポータブルアプリ用のリンクを保存するディレクトリ。 -
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\WindowsApps:
Windowsアプリのリンクを保存するディレクトリ。
参考資料
Webサイト
-
WinGetツールを使用したアプリケーションのインストールと管理
Microsoftによるwingetの概要 -
WinGet CLI Settings
wingetの各設定項目の説明 -
winget-cliリポジトリ
MIcrosoftによる、wingetコマンドのGitHubリポジトリ
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