wingetを使ったNeovimのインストール
はじめに
Neovim[1]は、Vimから派生した高機能テキストエディタで、拡張性とモダンな機能が特徴です。
この記事では、Windows の公式パッケージマネージャーwinget[2]を使用してNeovimをインストールする方法について説明します。
1. Neovimのインストール
1.1. wingetのオプション
wingetには多くのオプションがありますが、パッケージによっては対応していないものがあります。
Neovimは、--locationオプションと--interactiveオプションには対応していません。
その代わり、--overrideオプションを使ってインストーラーのオプションを指定することで対応できます。
1.2. インストール先ディレクトリの設定
Neovimでは、INSTALL_ROOT[3]プロパティを用いてインストール先ディレクトリを指定します。
GitHub にあるNeovimのWiXインストーラーの設定を参照してください。
インストールコマンドでは、"INSTALL_ROOT=<インストール先ディレクトリ>"を指定して、インストール先ディレクトリを設定します。
1.3. 対話形式インストールの設定
Neovimのインストーラーはmsiexec[4]コマンドを使用しています。
msiexecは Windows 標準のインストーラーであり、GUI の対話形式でのインストールが可能です。
インストール時に/qfオプションを指定すると、フルUIでインストールできます。
1.4. wingetによるインストール
以下のコマンドを実行することで、Neovimを"c:\bin\nvim"ディレクトリにインストールします。
winget install --id Neovim.Neovim --override "/qf INSTALL_ROOT=c:\bin\nvim"
このコマンドは、Neovimを"c:\bin\nvim"にインストールします。
2. Neovimの設定
インストールしたNeovimをコンソールから実行できるように Windows の環境変数を設定します。
2.1. "Path"の追加
コンソールからNeovimを実行できるように、環境変数 "Path" に"c:\bin\nvim\bin"を追加します。
次の手順で、"Path"を設定します。
-
[環境変数]ダイアログを開く:

-
システム環境変数"Path"に"
c:\bin\nvim\bin"を追加:システム環境変数"Path"を選んで[編集]をクリックし、"
c:\bin\nvim\bin"を追加して[OK]をクリックします。 -
[環境変数]ダイアログを閉じる:
[OK]をクリックして、ダイアログを閉じます。
または、PowerShell コマンドで"Path"を追加します:
[System.Environment]::SetEnvironmentVariable("Path", [System.Environment]::GetEnvironmentVariable("Path", "Machine")+";c:\bin\nvim\bin", "Machine")
注意
上記コマンドの実行には、管理者権限が必要です。
以上で、"Path"の追加は終了です。
PC を再起動すると、変更した"Path"がシェルに反映されます。
2.2. vim.exeの作成
多くのユーザーがVimテキストエディタを起動することに慣れているため、Neovimの実行ファイルnvim.exe へのシンボリックリンクとしてvim.exeを作成します。
次の PowerShell コマンドを実行します:
New-Item -Path C:\bin\nvim\bin\vim.exe -ItemType SymbolicLink -Value C:\bin\nvim\bin\nvim.exe
以上で、vimでNeovimが立ち上がります。
おわりに
この記事では、wingetを使ってNeovimを Windows 上に簡単にインストールする方法を説明しました。
Neovim の魅力は、カスタマイズ性が高く、プラグインを活用してさらに拡張できることです。
Neovimを自分好みにカスタマイズし、素晴らしいプログラミング環境を構築しましょう。
それでは、Happy Hacking!
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