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Racket: Racketプログラミング用にCode Runnerをインストール・設定する方法

2023/08/02に公開

tl;dr

  • VS CodeCode Runnerをインストール
  • Code Runnerで Racket/Scheme/LISP プログラムを Racket で動くように設定
  • RacketプログラムをVS Code上で実行

Code Runnerのおかげで、Visual Studio CodeからRacketプログラムを実行できます。
Enjoy!

1. はじめに

この記事では、Code Runnerのインストールと、Racketプログラムを実行するための設定について詳しく説明します。

1.1. Code Runnerとは

Code Runnerは、Visual Studio Code内でさまざまなプログラムのコードを実行する拡張機能です。
対応言語は Python、JavaScript、Java、C#、PHP、Ruby など多数にのぼり、Racket もその 1つです。

Code Runnerを実行すると、指定したコマンドを実行して実行結果を出力 Window に出力します。
たとえば、プログラムがRacketのプログラムならracket <ソースファイル>となります。

2. Code Runnerのインストール

VS CodeCode Runnerをインストールする方法はVS Code上で[拡張機能]メニューを使う方法と、コマンドラインから行なう方法の 2つがあります。
ここでは、それぞれの方法について説明します。

2.1. VS Code上でのCode Runnerのインストール

まず、VS Code上でCode Runnerをインストールする手順を説明します。

  1. 拡張機能の選択:
    左側のメニューから[拡張機能]アイコンをクリックする (または、Ctrl+Shift+Xを押す)
    拡張機能

  2. Code Runnerの検索:
    検索バーにCode Runnerを入力し、検索結果から該当の拡張機能を選択する
    Code Runner

  3. Code Runnerのインストール:
    [インストール]をクリックして、Code Runnerをインストールする
    インストール

以上で、VS Code上でのCode Runnerのインストールは完了です。

2.2. コマンドラインからのCode Runnerのインストール

VS Codeでは、コマンドラインから拡張機能をインストールできます。
次の手順で、コマンドラインからCode Runnerをインストールします。

  1. PowerShellを開く:
    PowerShell

  2. 以下のコマンドを実行:

    code --install-extension formulahendry.code-runner
    

以上で、コマンドラインでのCode Runnerのインストールは完了です。

3. Code Runnerの設定

Code Runnerは言語ごとに実行するコマンドを設定できます。
そのためには、"VS Code"の設定ファイル"settings.json"に"Executor Map"を追加する必要があります。

3.1. Executor Mapの追加

次の手順で、Racketプログラムを動作させるためのExecutor Mapを追加します。

  1. ユーザー設定を開く:
    Ctrl+Shift+Pを押し、コマンドパレットで[ユーザー設定を開く]を選ぶ
    ユーザー設定

  2. 設定を追加:
    "settings.json"に以下の設定を追加する。これにより、Racket で Racket/Scheme/LISPプログラムが実行できる

    settings.json
    "code-runner.customCommand": "echo hello",
    "code-runner.executorMap": {
       "racket": "racket $fullFileName",
       "scheme": "racket $fullFileName",
       "lisp": "racket $fullFileName",
    },
    

    上記のように$fullFileNameを使うと、ソースファイルをフルパスで指定できます。
    そのため、ソースファイルがどのディレクトリにあるかに関係なく実行できます。

  3. 設定の保存
    Ctrl+Sとし設定ファイルを保存し、Ctrl+Wで閉じる

以上で、Executor Mapの設定は完了です。

4. Code Runnerの動作確認

4.1 "Hello World"で動作確認

3.1Racketプログラムを動作させる設定を追加しました。
この設定が正しく行われていることを確認するために、"Hello World"プログラムを作成して実行します。
次の手順で、行います。

  1. Hello Worldの作成:
    VS Codeで次のプログラムを作成する

    hello.rkt
    #lang racket
    
    (display "Hello, my first racket!")
    
  2. プログラムの実行:
    作成したソースファイル上でCtrl+Alt+Nを押す、または右クリック+[Run Code]として、作成した"hello.rkt"プログラムを実行する

  3. 出力の確認:
    [出力]ウィンドウで以下のメッセージが表示されていることを確認する

    Hello, my first racket!
    

上記のように、作成したメッセージが出力されていれば、Code Runnerは正常に動作しています。

さいごに

この記事では、Visual Studio CodeCode Runnerをインストールして、Racketプログラムを実行させる方法を紹介しました。
これにより、Racketプログラムの動作確認がより簡単になります。
この新たな知識を活用して、Racket プログラミングの世界をお楽しみください。

それでは、Happy Hacking!

参考資料

Webサイト

  • VS Code CLI: VS Codeのコマンドラインについての公式ドキュメント
  • Code Runner: Code Runnerの公式 GitHub リポジトリ
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