Proxmoxのセットアップ: 自宅サーバの構築 オーバービュー
はじめに
Amazon で購入したミニPC (TRIGKEY Speed S5 Pro) にProxmox VEをインストールし、自宅サーバとして活用中です。
この記事では、ミニPC を用いた自宅サーバ構築の概要として、ハードウェアのスペックと自宅LANの構成について詳しく説明します。
2023年購入の上記機種は十分な性能でしたが、2025年現在ではさらに高性能な機種が購入可能です。
オーバービュー
ハードウェア
仮想化環境を構築にともない、ハードウェアを増設しました。
-
メモリ、内蔵ストレージ:
仮想マシンを複数実行するために、メモリを 64GB、ストレージを 2TB に増設 -
外付けストレージ:
NAS としての運用を目的に、USB接続の外付けHDDを導入しました。転送速度向上のためディスクキャッシュを計画中。
以上をまとめると、ハードウェアスペックは以下のようになります。
| 種別 | モデル | 詳細 | 備考 |
|---|---|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 7 5800H |
8コア / 16スレッド
|
|
| グラフィックス | AMD Radeon Graphics |
AMD Cezanne |
内蔵グラフィックス |
| メモリ | DDR4 |
64GB | |
| ストレージ 1 | NVMe SSD |
2TB |
|
| ストレージ 2 | SATA SSD |
2TB |
|
| 外付けHDD | USB 3.2 Gen1 |
8TB |
ディスクキャッシュ予定 |
自宅LAN
以下に、自宅LANの構成図を紹介します。

ISPが提供するルーターを取り外せないため二重ルーター構成を採用しています。
ISPルーターは設定変更に制限されているため、DMZを使用して 2段目のルーターに通信を転送しています。
このため、構成図では 1段目のルーターを省略しています。
NASとミニPCは有線LANを使用し、高速かつ安定した通信を実現しています。
その他のデバイスは Wi-Fi を利用しています。
IPアドレスの割り当ては次の通りです。
ホスト名 |
デバイス種別 |
IPアドレス |
備考 |
|---|---|---|---|
ys |
自PC |
192.168.14.11~99 (動的) |
DHCPで決定 |
rtgateway |
ルーター |
192.168.14.254 |
2段ルーターの 2段目 |
agartha |
NAS |
192.168.14.211 |
|
pve |
自宅サーバー |
192.168.14.228 |
Proxmox VEホスト |
その他のサーバー |
Proxmox VEゲスト |
192.168.14.100~199 |
技術用語と注釈
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Proxmox VE:
Debianベースでコンテナーとハードウェア仮想化の両方の機能を持つ仮想化プラットフォーム。 -
NAS:
ネットワーク経由でアクセス可能なストレージデバイス。 -
ディスクキャッシュ:
高速なストレージ (例:NVMe SSD) をキャッシュとして利用し、頻繁にアクセスされるデータの読み書きを効率化する技術。 -
NVMe SSD:
PCI Expressインターフェイスに接続するタイプのソリッドステートドライブ (SSD)。 -
SATA SSD:
SATAインターフェイスを使用し、NVMeより転送速度が遅いソリッドステートドライブ (SSD)。 -
USB 3.2 Gen1:
高速なデータ転送が可能なUSB規格。 -
仮想化:
1台の物理サーバで複数の独立した仮想環境 (ゲストOS) を動作させる技術。 -
ゲストOS:
仮想環境内で実行される独立したオペレーティングシステム。 -
TrueNAS:
オープンソースで高機能なストレージソリューションを提供するNASソフトウェア。 -
Docker:
アプリケーションを軽量なコンテナー内で実行するソフトウェア。
おわりに
以上が自宅サーバ、自宅LANの概要です。
今後の記事では、この記事に示したスペックでProxmox VEを使用します。
それでは、Happy Hacking!
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