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chat.z.ai - 中国の最新LLMモデルについての調査
chat.z.ai で中国の最新 LLM モデルについて聞いてみた
中国の AI モデルについて、chat.z.aiで質問してみました。chat.z.ai は智譜 AI が提供する中国の AI チャットサービスです。
モデルは3種類ありました。
GLM-4-32B、Z1-32B、Z1-rumination の違いについて
質問
GLM-4-32B Z1-32B Z1-rumination がそれぞれどう違うか教えて
回答(GLM-4-32B)
はい、GLM-4-32B、Z1-32B、Z1-rumination は、異なる目的や技術的な側面を持つモデルです。それぞれの違いを説明しますね。
GLM-4-32B (General Language Model - 4th Generation - 32 Billion parameters)
- 開発元: 清華大学の KEG 研究所と智譜 AI が共同で開発した中国語を主に扱う大規模言語モデルの第 4 世代です。
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特徴:
- 汎用性: 最も一般的なタイプで、広範な知識を持っており、文章生成、質問応答、要約、翻訳など、多様な自然言語処理タスクに対応できます。
- 規模: パラメータ数が 320 億(32B)あります。これは非常に大きな規模で、複雑なパターンを学習できる能力を持っています。
- 目的: 一般的な AI アシスタントとしての用途を想定しています。人間のように自然な会話や、多様な指示に従うことを目指しています。
- イメージ: 知識が豊富で、幅広い話題について会話できる友好的なアシスタント。
Z1-32B (Zhipu AI Model - 32 Billion parameters)
- 開発元: Zhipu AI(智譜 AI)が開発した大規模言語モデルです。GLM シリーズと密接な関係があり、技術的には共通点が多い可能性がありますが、GLM-4-32B とは異なるバージョンやアーキテクチャ、トレーニング目標を持つ可能性があります。
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特徴:
- 規模: GLM-4-32B と同様に、パラメータ数が 320 億(32B)あります。
- 目的: Z1 シリーズは、特定の応用や、GLM シリーズとは異なる発展系のモデルとして位置づけられている場合があります。詳細な目的や特徴は、GLM-4-32B とは異なるトレーニングデータや最適化の目標を持っている可能性があります。一般的なタスクに対応できる汎用モデルである場合もあれば、特定のタスクに特化している場合もあります。
- イメージ: GLM-4-32B と同じく強力ですが、開発の経緯や最適化の目標が少し異なる可能性のある別の強力なモデル。
Z1-rumination
- 開発元: Zhipu AI(智譜 AI)が開発したモデルです。
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特徴:
- 特殊な技術の適用: 名前の通り、「rumination(熟考、熟練、反芻)」という特殊な技術が適用されたモデルと考えられます。これは、通常のモデルが一度生成した回答に基づいて、さらにその回答を改善したり、より深く考えるように指示したりするプロセスを自動的に行う技術を指すことが多いです。
- 目的: 回答の品質をさらに高めることを目的としています。一度生成した回答を自分で評価し、修正したり、補足したり、より詳細に展開したりする能力が強化されている可能性があります。特に、複雑な指示や高品質な文章生成において効果を発揮します。
- 規模: パラメータ数が明記されていませんが、Z1-32B や GLM-4-32B と同様の規模(32B)のモデルに対して rumination 技術を適用したバージョンである可能性が高いです。
- イメージ: 回答を一度出すだけではなく、自分でその回答を熟考し、より良いものに改善してくれる、慎重で高品質なアシスタント。
まとめ
- GLM-4-32B: 清華大学と智譜 AI が開発した汎用的な最新大規模言語モデル。
- Z1-32B: 智譜 AI が開発した大規模言語モデル(GLM シリーズとの関係性や違いは不明瞭な場合あり)。
- Z1-rumination: 智譜 AI が開発した、回答を自動的に改善する「rumination」技術を適用したモデル(ベースモデルは Z1-32B などと考えられる)。
これらのモデルは、開発の経緯や最適化の目標によって、同じ規模(32B)であっても微妙に性能や得意なタスクに違いがある可能性があります。
性能比較について
質問
性能比較をしてください。
回答(Z1-Rumination)
GLM-4-32B
- 開発元: 清華大学の KEG 研究所と智譜 AI が共同開発
- 特徴: 最新の汎用大規模言語モデル
- 規模: 320 億件(32B)のパラメータ
- 能力: 幅広い自然言語処理タスクに対応(文章生成、質問応答、要約、翻訳など)
- 性能: 高度な汎用性を有し、複雑なタスクにも対応可能。回答の幅と自由度が高い。
Z1-32B
- 開発元: 智譜 AI
- 特徴: 大規模言語モデル(GLM シリーズとは開発の経緯や最適化目標が異なる場合あり)
- 規模: 320 億件(32B)のパラメータ
- 能力: 汎用的な AI タスクに向けた設計
- 性能: GLM-4-32B と同じ規模のパラメータ数だが、微妙に最適化の重点が異なり、性能に違いがある可能性がある。
Z1-rumination
- 開発元: 智譜 AI
- 特徴: 「rumination(熟考)」技術を適用したモデル
- 規模: Z1-32B をベースにした場合が多い
- 能力: 自動的に回答を評価し、改善・補足・深掘りを行う能力が優れている
- 性能: 回答品質が高く、特に複雑なタスクや高品質な文章生成において優れる。
総評
- GLM-4-32B は最新の汎用性に優れたモデルで、広範なタスクに対応可能。
- Z1-32B は GLM-4-32B と同じ規模だが、開発の違いにより微妙に性能に差がある。
- Z1-rumination は熟考機能を搭載し、回答の品質に優れるが、GLM-4-32B に比べて回答の自由度はやや低い。
GLM-4-32B は汎用性、Z1-rumination は回答品質に優れるモデルです。Z1-32B は汎用的な用途に使用されますが、性能は GLM-4-32B に比べて若干劣る場合があります。
まとめ
chat.z.ai で質問した結果、中国の最新 LLM モデルについて詳しく知ることができました。特に興味深いのは「rumination(熟考)」技術で、回答を自己評価し改善する仕組みが実装されている点です。日本ではまだあまり知られていない中国の AI 技術ですが、非常に進んだ技術開発が行われていることがわかります。
興味のある方は、chat.z.aiにアクセスして、実際に試してみてください!
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