M1, M2 MacBookに外部モニターを2台繋げたい
目次
- 目指したいもの
- 現実
- 先に結論
- 解決策① DisplayLinkに対応した製品を使う
- 解決策② AirPlayを使う
- Fire TV Stick 4K MaxでAirPlayを試してみた
- Fire TV Stick 4K Maxを救うために試したこと
- 追記
目指したいもの
4Kモニター2台を何かしらの方法でMacBookのExtra monitorとして稼働させたい。
現実
周知の通り、Mシリーズを搭載したMacbookは外部ディスプレイ接続が1台までに制限されている。許せない。
先に結論
- DisplayLink(や、それに類する技術)に対応したDockステーションを買う
- 上記以外の良い解決方法は現状無いが、繋ぐモニターが4KではなくFHDディスプレイなら、AirPlayによる接続で快適かもしれない
解決策① DisplayLinkに対応した製品を使う
DisplayLinkというDisplayLink社が開発した謎技術を搭載した接続アダプタ・Dockステーションを購入する方法。問題点は後述するが、基本的には動作はスムーズで目的は達成できそうではある。
問題点① 製品の価格が高い
DisplayLink技術はライセンス売りされているようで、DisplayLink技術を搭載した機器は各社からリリースされているが、ライセンス料が高いのか 60Hz/4Kを出力できる製品の場合、おおむね1.5万円〜3万円ほどする。
問題点② DisplayLink技術にロックインする
DisplayLinkは圧縮&転送技術のようで、ドライバーインストールが必要だったりする。
問題点③ デスク周りにデカブツ・ケーブルを増やしたくない
これが一番納得できない。
Dockステーション系の製品の場合、まずその本体がでかい。Dockへの電源供給も別途電源アダプタが必要。
私の持っているモニターはUSB-C接続できるタイプなので、下記のようにDockとモニタがUSB-Cで接続でき、Dockへの電源供給はUSB-PDから、映像はUSB-C-DPで転送されるなら検討しなくもないが、Dockとモニタの接続はHDMIもしくはDisplayPortが主流で、こんな都合の良い製品は無い(あったら教えてください)。
本来USB-Cケーブル1本で済むところが、モニタを1つ追加したいがためにひどく荒れるのは避けたい。
ちなみに下記製品はDisplayLink製品ではないが、直近のレビューにM1 MacBook Proで動作したという報告があるので、ウォッチしたい。
あと、InstantViewというDisplayLinkとは別の技術もある様子。
解決策② AirPlayを使う
AirPlayという、LAN(もしくはP2Pもあるらしい)を使ったAppleの映像転送技術を使う。AirPlayといえば「iPhoneの映像をテレビの大画面にミラーリングする」みたいな時のための技術だと思っていたが、どうやら拡張ディスプレイモードとして稼働させることができる様子。
これならデスク周りがスッキリして良さそうだと思い、後述するように「Fire TV Stick 4K MaxでAirPlayを試してみた」が、実際には問題点も多かった。
Fire TV Stick 4K MaxでAirPlayを試してみた
AirPlayをするなら、Apple TVなるものを購入する必要があるのか…?と思ったが、どうやらAirPlayのレシーバー側はChrome CastでもFire TV Stickでも受信できるらしい。
我が家にはテレビがないのでこういう製品には疎かったが、Apple TVが2.5万円くらいするので、一旦Amazonでちょうど安売りされていたFire TV Stick 4K Maxで試すことにした(セールになると5000円になる)。
問題点① 4K/60Hzに対応してない
接続自体は無料アプリを適当に入れることによって簡単にできたが、どうやらFHDの解像度が最大であり、マウスカーソルの動作もモッサリしていて実用に耐えうるクオリティではなかった。「NotionやSlackを表示しておくくらいには使えそう」という感じ。マウスカーソルをAirPlay側の領域に入れたくないくらいには酷い。
あと結構致命的なのが、色の再現性がおかしいこと。デザイン作業とかはできないレベル。
ちなみに最新のApple TVであっても、redditの投稿を見る限りでは、拡張ディスプレイモードの場合4K/60Hzには対応してないらしくはある。
ただし、巷ではAirPlayで快適です!といったようなブログやツイートも見られるので、FHDモニターならもしかすると運用に耐えうるクオリティなのかもしれない。
問題点② テレビ用のデバイス設計になっている
これらのデバイスは基本的にテレビに接続することを想定して作られているようで、たとえばFire TV Stickに付属するリモコンには音量ボタンや電源ボタンがあるが、これはStick本体に音量調節機能や電源On/Offがあるわけではなく、テレビの機能を操作するためのもののようである。
当然PC用のモニターには音量調節や電源を赤外線で受け取る機能を持つものは少ないので、押しても何も起こらない。
しかもFire stick TVは一応Sleepモードみたいなものがあるが、SleepにしてもHDMIからの信号は継続されるようで、モニター側の自動入力信号切り替え機能が運用できず、HDMIに乗っ取られ続けるのも少し辛かった。
またMacBookからAirPlay接続すると、Macの音声出力がAirPlayのデバイスに自動切り替えされるので、モニターにスピーカーを繋げていない構成の場合、音声出力がなくなる。なのでいつも手動でMacBook本体のスピーカー出力へ手動切り替えしている…。
Fire TV Stick 4K Maxを救うために試したこと
1. AirPlay用のアプリを変えてみる
Fire TV Stick内のアプリブラウザで「AirPlay」と検索すると、10個くらい該当アプリが出てくる。このうち無料のものもあれば300円くらいの有料のものもある。それぞれいくつか試してみたが、特に動作クオリティに違いはなかったので、無料のやつで十分である。
2. Wi-Fi6ルーターを導入する
AirPlayのカクツキは、LANのネットワーク速度を改善することによってどうにかならないかと考え、ルーターをWi-Fi6ルーターに変更してみた。Fire TV Stick 4K MaxもWi-Fi6への対応を謳っていたので少しだけ期待したが、特に動作クオリティに違いはなかったので、効果はないようだ。
追記
Apple TVを使った参考動画見つけたので追記: https://www.youtube.com/watch?v=Tx7QrqozNRc
この動画見る感じ、Fire TV Stickよりはかなり快適そう。
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