職種の壁を越えて!プロダクト&ビジネス部門合同アイデアソン開催レポート
こんにちは! atama plus でエンジニアをしている naoshi です。
今年の 5 月に、プロダクト部門とビジネス部門の合同の社内アイデアソンを初めて実施しました。
この記事では、アイデアソンの準備、開催中の様子、そして開催後のアンケートでわかった参加者の反応や改善点についてご紹介します。
「職種横断でコラボレーションしたいけど何をしたらいいのかわからない」と思っている方の参考になれば嬉しいです!
アイデアソン開催当日の様子
アイデアソン開催の背景
atama plus では、以前より、プロダクト部門の社員を集めて社内ハッカソンを開催してきました(参考:やらなきゃソンソン!atama plus でハッカソンを開催しました!)。
社内の有志によるハッカソン運営チームで今後のイベントについて話したところ、「価値と技術の両面を考える組織」にしていくためのイベントをやりたいという声が上がりました。
また、前回のハッカソンを観ていたビジネス部門の社員から「プロダクト開発に関わる職種だけでなく、職種横断でプロダクトについて考える機会を作りたい」という相談をもらいました。
こうした背景を踏まえ、
- 職種横断でのコミュニケーション機会を作ること
- 価値と技術の両面を考える意識を高めること
を目的に、初めてプロダクト部門とビジネス部門の合同イベントを開催することになりました。
アイデアソン開催に向けた準備
過去のハッカソンと異なり、今回のイベントは、以下の 2 点に留意する必要がありました。
- プロダクト開発が主な業務でない人も参加すること
- ハッカソンのようなイベントへの参加経験が少ない人も参加すること
まず、1.を考慮して、必ずしも成果物の開発を必要としないアイデアソン形式のイベントを開催することにしました。
さらに、2.を考慮して、アイデアソン中、参加者の思考を助けるためのとっかかりを用意しました。
具体的には、以下のようにアイデアソンを 3 ステップに分け、それぞれのステップごとに思考を助けるためのフレームワークを用意しました。
ステップ(1) 個人で価値の仮説をたてる
参加者それぞれが、誰にどのような価値を提供できそうかを考える個人ワークのステップです。
価値の仮説を定義して、ペルソナ、達成したい成果、具体的な状況、障壁、代替手段について考えます。
ここでは、ユーザへの価値提供を言語化し、整理するための「バリューキャンバス」フレームワークを使います。
「バリューキャンバス」フレームワーク
ステップ(2) チームで価値と技術を紐づける
4, 5 名でチームを組み、それぞれが作ったバリューキャンバスについて議論するステップです。
顧客接点が多いビジネス部門の社員と技術に強いプロダクト部門の社員をバランスよく組み合わせてチームを作り、価値と技術の両面で議論します。
ここでは、それぞれが作ったバリューキャンバスを価値と技術の両面で捉えてプロットするためのフレームワークを使います。
価値と技術の両面で捉えてプロットするためのフレームワーク
ステップ(3) アイデアを 1 つにまとめて深く議論する
引き続きステップ(2)のチームで、アイデアを 1 つにまとめ、深く議論するステップです。
チームのアイデアについて価値・技術・競合の観点で議論します。
ここでは、各観点で詳細に議論するためのフレームワークを使います。
詳細に議論するためのフレームワーク
アイデアソン開催当日の様子
当日は下記のようなスケジュールで進行しました。
14:00〜 全体の流れの説明
14:15〜 ステップ(1)の個人ワークショップ
14:45〜 次のステップについての説明と、チーム組成
15:00〜 ステップ(2)(3)のチームワークショップ
17:00〜 成果発表会
18:30〜 懇親会と表彰式
当日の様子を写真に収めたので、少しご紹介します。
プロダクト部門の社員が 20 名、ビジネス部門の社員が 12 名の、計 32 名が参加しました。
チーム組成は、参加者の職種ができるだけバラバラになるように運営側で調整しました。
どのチームもそれぞれ白熱した議論をしていました!
議論の様子
成果発表会はオンラインで配信し、アイデアソンに参加していない社員も見られるようにしました。
残念ながら時間が合わずアイデアソンに参加できなかった社員も、業務の合間に発表会だけ見に来てくれました。
また、発表会中には、最優秀アイデアを決めるための観客投票と、代表の稲田による審査が行われました。
成果発表会の様子
成果発表会後は、懇親会と表彰式を実施しました。
懇親会の様子
観客投票と代表による審査で選ばれた 2 チームが表彰されました。
この 2 チームには、「ちょっと美味しいお店にチームでご飯に行ける権」が贈呈されました!
表彰式の様子
アイデアソン参加者の感想と改善点
アイデアソン開催後、参加者に対してアンケートを実施しました。
主に以下の 2 点について質問し、計 25 人から回答をいただきました。
- イベントの総合満足度
- 運営チームが準備したワークショップの良かったところ、悪かったところ
ここでは、その結果をご紹介します。
イベントの総合満足度
平均満足度は 10 段階中 9.3 と高い評価が得られました。
満足度の理由として次のような声をもらいました。
- 職種横断でプロダクトの未来について話せてとても良かった
- 皆で同じものを作るというムードがとても良かった
- ビジネス部門の社員と実現可能性も含めたプロダクトの将来像を話せるのがとても楽しかった
- 新しい技術への関心が生まれ、atama plus がテックカンパニーであるということを強く感じられた
以上の結果から、今回のアイデアソンを通して、「職種横断でのコミュニケーション機会を作ること」と「価値と技術の両面を考える意識を醸成すること」のきっかけを作ることができたと考えています!
ワークショップの良かったところ、悪かったところ
良かったところ
良かったところとして、次のような声をもらいました。
- 個人ワークショップで考えたアイデアを、チームワークショップで膨らませられて良かった
- うまくグループ分けされていて話しやすかった
- フレームワークがあって安心した、考えやすかった
アイデアソンを 3 つのステップに分けたことと、フレームワークがあることで、狙い通りアイデアソン中の思考を助けることができたようで良かったです!
悪かったところ
悪かったところとして、次のような声をもらいました。
- テーマや思想が揃っていないチームでは議論が難しかった
- 具体的なソリューションまで落とし込みたかった
これらを改善するために、次にアイデアソンを開催するとしたら、具体的なテーマと、アイデアをもとに実装する時間を設けてみたいです!
まとめ
今回は、プロダクト部門とビジネス部門の社員の合同アイデアソンを開催した話について書きました。
開催前の準備として、プロダクト開発が主な業務でない参加者やハッカソン系のイベントに不慣れな参加者を助けるために、思考のフレームワークを用意しました。
その結果、開催後のアンケートでは大変満足したという声をいただくことができました。
また、改善点として、具体的なテーマの設定と、具体的なソリューションまで落とし込む時間が必要であるという意見をいただきました。
1 からアイデアソンを実施するのは大変でしたが、参加者から良い反応をもらえて良かったです。
いただいた FB を活かしながら、今後もより良いイベントを作っていきたいです!
この記事が、職能横断でコラボしたいけど何をしたらいいのかわからない...と思っている方の参考になればいいなと思っています!
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