社内勉強会の継続には「振り返り」が効く気がする
こんにちは、su(@yugawala)です。
atama plusという教育xAIの会社でいい感じのプロダクトを作りたいと日々妄想に取り組んでいます。
持ち回り系の期限のない社内勉強会を継続させるのは難しいなと思っています。
私自身、過去にいくつかの勉強会が自然消滅する場面に遭遇してきました。
そんな中で、今年の5月から始めた勉強会が、今のところ半年以上継続できています。
「なぜ今回は続いているんだろう?」と考えてみたときに、 「定期的な振り返り」 が意外と効いているんじゃないか、と思ったのでシェアしてみます。
もちろん、これだけで全て上手くいくわけではありませんが、ひとつの事例として参考になれば嬉しいです。
どんな勉強会をやっているか
自分は日々新技術に触れていきたいと思っているのですが、以下の課題感を持っていました。
- ふだん業務に熱心に取り組んでいるとキャッチアップをサボってしまう
- 情報を得る範囲も、その時々に興味がある結構限られた範囲にしがち
そこで、持ち回りの勉強会を開こうと思いました。
この勉強会を通して、自分に情報を能動的に取得させられる機会を与え、異なるメンバーの関心にも触れることで自分の世界を広げられる機会を持とうと考えました。
同じような思いを持つ人もいるんじゃないかということで社内に広く声をかけてみました。
結果、5名ほどの有志が集まり、以下のような勉強会を継続できています。
以下のようなスタイルで運用しています。
- 規模: 4〜5人(メンバーは固定化しています)
- 頻度: 週1回
- 形式: 持ち回りで一人が発表する
運用の工夫:1周したら振り返り会
この勉強会の特徴的な運用として、 「メンバー全員の発表が一巡したら、必ず振り返り回を挟む」 ということをやっています。
4〜5人なので、だいたい1ヶ月〜1ヶ月半に1回くらいのペースで振り返りがやってきます。
やることはシンプルで、「良かったこと」「次に活かしたいこと」を書き出し、ワイワイ話すだけです。

振り返りがもたらす副次効果:「気合の入れ直し」
振り返りの本来の目的は、運用の改善や学びの共有ですが、実際に続けてみて 「気合を入れ直す効果(リセット効果)」 がすごく大きいなと感じています。
毎週ルーティンで回していると、どうしても「ただ回すだけ」になりがちです。マンネリ化したり、なあなあになって「今週は忙しいからスキップで…」という空気が流れやすくなります。
そこで「1周」という明確な区切りをつけて振り返りを行うことで、以下のような効果がありました。
- メリハリがつく: ダラダラと続けるのではなく、「第1シーズン終了、次は第2シーズン!」のように気持ちを切り替えられます。
- 参加者の熱量維持: 良かった点を言葉にして伝え合うことで、「この会は有意義だよね」という再確認ができ、モチベーションが回復します。
他に有効だった施策: ハードルを低くすることにより、参加しやすくスキップをさせない
ほかに効いただろう施策として、この勉強会を立ち上げる際、継続のハードルを下げるために 「発表は5分でもOK」「内容はどんなものでもOK」 というルールにしました。その代わりスキップはしないようにしようと話しました。
参加者が高レベルな発表をしようとしてつらくなってスキップしたくなったりすることは持ち回り形式の勉強会において少なくないと思います。しかし、それで勉強会自体がストップしていってしまうより、薄い内容でも継続したほうが学びの総量は多いと考えています。
がっつり準備しなくても参加できて、そのおかげでスキップも回避され風化させない。このバランスで始めたことは、狙い通り有効に機能したと感じています。
おわりに
振り返りは、勉強会が絶対続く銀の弾丸ではないと思いますが、今のところ私たちが続けていられる大きな要因の1つにはなっていると感じています。
もし「勉強会がマンネリ化するな」「なんとなく続かなくなっちゃうな」と感じている方がいれば、 「一巡ごとの振り返り」 を取り入れて、チームの気合を入れ直すタイミングを作ってみるのはいかがでしょうか。
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