プロダクト -> SREチームに異動して感じたこととチーム紹介
こんにちは、SREチームでデータエンジニアをしているkumewataです。
私はこれまでは新規プロダクト開発に携わるプロダクトエンジニアとして活動していましたが、10月からSREチームに異動しました。プロダクト開発を通じてデータの重要性を感じ、次はデータ関連の仕事をしたいと考えていました。ちょうどその時、SREチーム内でデータ基盤のサブチームが新設されると知り、手を上げて異動することができました。
現在、主にデータ基盤の構築に取り組みつつ、SREチームの活動にも参加しています。自分を一言で表すなら、「SRE見習い兼データエンジニア見習い」です。
この記事では、そんな私が感じたSREとプロダクト開発の違いについて紹介します。
違いその1:定量 vs 定性
プロダクト開発をしていた時は、定性的な側面の比重が高かったように思います。プロダクト体験を形作る初期段階では、特にユーザーの感覚や体験を重視します。プロダクトの改善サイクルを効率的に進めるためには定量的なデータも不可欠ですが、ユーザーの反応や感想は、プロダクトがどのように受け入れられるかを理解する上で重要な役割を果たします。よってプロダクト開発では、定量と定性のバランスを取りながら進めることが多かったです。
一方でSREでは、主に定量的な観点で仕事を進めています。システムの可用性/パフォーマンス/コストなどに関わる多くの仕事が数値で定義された目標に基づいています。
例えば最近新しいデータ転送ツールの導入を進めているのですが、実リソース作成前にDBにかかる負荷を見積もり、既存システムへの影響を想定した上で検証を実施しています。
違いその2:コスト感覚
プロダクト開発をしていた時は、正直なところシステムの金銭コストについてはあまり意識していませんでした。初期の開発段階では、サービスをいかに迅速に市場に投入するか、つまり時間コストに焦点を合わせていました。金銭的な面はプロダクトオーナーやSREに任せきりでした。
しかしSREチームに異動してからは、コストに関する意識が変わりました。チーム内で毎週ダッシュボードを確認する時間があり、AWSやGoogle Cloudなどのプラットフォームにかかるコストの推移を注視しています。これにより、使用しているリソースの金銭コストに意識が向くようになりました。この記事でコスト管理の取り組みとその経緯について紹介されています。
また新しいツールを導入する際に契約の手続きを経ることが多くなり、コストの見積もりをする機会が増えました。今では新しいサービスを検討する際、機能だけでなく早々に料金体系を確認するようになりました。
違いその3:価値提供の相手
プロダクト開発をしていた時は、主に機能面でのユーザー体験の向上を中心に仕事をしていました。ユーザーにとって魅力的で使いやすいプロダクト作りを目的として、ユーザーが直接触れる部分に重点を置いていました。
一方でSREの仕事では、対象が拡大します。最終的に生徒が学習に集中できるプロダクト基盤を実現するため、機能的なユーザー体験だけではなく、パフォーマンスやセキュリティなどと言った非機能的なユーザー体験、更には社内の開発者の体験・生産性向上も重要な価値提供の対象になります。例えば、開発者が効率的・効果的に仕事を進められるようなプラットフォームやツールの提供、安定した開発環境を提供することなども、SREの重要なミッションです。Platform的な要素(例:インフラのセットアップや管理。最近の事例はこちら)やEnabling的な要素(例:開発者が新しい技術やツールを容易に導入できるよう支援すること)など様々な側面で仕事を進めます。
SREチームのメンバー紹介
最後に、私を温かく迎え入れてくれたSREチームのメンバーを紹介させてください。
- tottiさん:SREチームのオーナー/EM的ポジションです。SREチームが安定して回っているのもtottiさんのおかげです。このアドベントカレンダーの4日目担当です。
- tatsuさん:敬虔なVimmerです。私がプロダクト開発をしていた時からとてもお世話になっています。このアドベントカレンダーの10日目担当です。
- maryさん:パフォーマンスマスターです。色々なチームのメンバーを巻き込みながら着実に改善を進めてくれています。このアドベントカレンダーの22日目担当です。
- akiちゃん:生粋のタヌキ好きで、動物園マスターです。気づいたら色々な問題を解決していてすごいです。
- mackyさん:顔が広く、いろいろなところに出現します。データエンジニアでもあり、普段一緒に仕事をしています。akiちゃんに怖い本を勧めるのが趣味で、いつも困った顔をされています。このアドベントカレンダーの主催兼1日目担当です。
- inadyさん:テキストではpragmaticな印象を受けますが、話してみるととてもチャーミングです。現在は育休中で、復帰を心待ちにしています。
それぞれのメンバーが個性的で、楽しみながら一緒に働いています。
まとめ
以上、SREチームに異動して感じたこととメンバーの紹介でした。
新しい役割では、定量と定性の視点、コスト感覚、そして価値提供の対象といった様々な面での新しい学びがありました。
はやく「見習い」が取れて一日も早くチームに貢献できるようがんばります💪
これで2023年のatama plus Advent Calendarは終わりです。一緒に参加・レビューしてくれたメンバーのみなさま、企画運営メンバーのみなさま、ここまで読んでくれたみなさま、ありがとうございました。それではよいお年を!
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