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なぜなぜ分析で課題改善

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こんにちは。アスエネ株式会社のESGプロダクトである「アスエネ ESG」で、バックエンドエンジニアをしている高橋です。
アスエネ ESGは企業のESGへの取り組み状況を可視化し、ESGアンケートの回収や分析、改善計画を支援しています!

いきなりですが、みなさんは日々の課題に対してどのように改善を行っていますか?
代表的なフレームワークとして

PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act)
目標を決めて計画し(Plan)、
実行(Do)、
結果を評価(Check)し、
改善(Action)を繰り返す。

などがよく挙げられますが、今回は私が実際に半年間取り組んできた「なぜなぜ分析」の体験談をご紹介します。

なぜなぜ分析とは?

「なぜなぜ分析」は、ある課題に対して「なぜ?」と5回程度問いかけを繰り返し、根本的な原因を突き止める手法です。先輩エンジニアの方から教えてもらったのがきっかけで、日々の「困ったこと(課題)」をより具体的に改善するために取り入れてみました。

なぜなぜ分析を始めたきっかけ

  • 「困った…」とは思うものの、困ったことに対して具体的な改善策がなかなか出てこない
  • 目の前の問題だけを表層的にとらえてしまい、根本的な課題に気づかない
  • 漠然と「こうなればいいな」というアイデア止まりで終わってしまう

目的

  • 自身の課題を表面上の解決ではなく、本質的な原因を明らかにする
  • 再発防止策を明確にし、同じ問題を繰り返さない仕組みをつくる
  • 具体的なネクストアクションを定め、実行につなげる

実施例:特許選手権で自分のアイディアが特許申請に至らなかったケース

半年間続ける中で、「特許選手権」において申請に至らなかったときの事例です。ここでは実際に洗い出した「なぜ」の一部と、そこからの改善策をご紹介します。

特許選手権とは?

特許選手権は定期的に開催される、知財強化の為に特許のアイデアを発表する場です。

アイディア共有し合い、特許申請につなげられるかを議論していく取り組みで、新しい技術や発想を生み出すうえで、日頃からアイディアを形にする練習の場としても活用されています。

アスエネは知財や特許への取り組みが強みの1つで、「第5回 IP BASE AWARD」においてスタートアップ部門奨励賞を受賞し、先日その活動が記事として紹介されました。
記事はこちら:IP BASE「CEOが語る知財」


(課題) 特許選手権で申請に至らなかった


半年間やってみて

問題の根本原因にたどり着くための深堀りに苦戦/苦労

  • 「なぜ?」を掘り下げるやり方がつかめず、同じ問いかけを繰り返してしまった
    • 先程の特許選手権の悪い例で、
      「資料の内容が薄かった」→なぜ?→「資料を作り込めていなかったから」
      と同じ問いかけをしてしまうことがあった
  • Tryが抽象的になってしまい、明確な改善策を出せなかった
    • ❌抽象的なTry例:対応漏れがないかチェックする
    • ⭕️具体的なTry例:タスク整理の際に項目ごとにチェックボックスを作成して対応漏れがないかをチェックする

レビューを受けながら原因の発見・改善案の精度が向上

  • 先輩やチームメンバーに深掘りの内容をレビューしていただきながら改善していけた
  • 徐々に「なぜ」の精度が上がり、より具体的な改善策が導き出せるようになった

根本原因を探る姿勢が身につく

  • 表面的な「困った!」から一歩踏み込んで「そもそも何が原因で起きているのか?」と考えられるようになった
  • なぜなぜ分析がきっかけで「計測 → 改善」という流れが組みやすくなり、数値的根拠を意識するように

まとめ

半年間にわたる「なぜなぜ分析」を通じて、課題の根本原因にしっかりフォーカスし、具体的なアクションを導き出す力が身につきました。最初のうちはうまく掘り下げられず遠回りしましたが、続けていくうちに課題の原因発見と改善の効果を実感しています。

もし、みなさんも私と同じように「課題が表面的な解決にとどまってしまう」「具体的なアクションプランが出てこない」と感じたら、ぜひ「なぜなぜ分析」を試してみてください。新しい気づきや改善の参考になれば幸いです。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事が少しでも、皆さんの課題解決や業務改善のきっかけになれば嬉しいです。

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