【Tenmei】AIを使って提案サービスを作ってみたので紹介
はじめに
AIを利用したサービスを開発しました。宣伝も兼ねつつ、色々話をしたいと思います。
(AI自体は外部のサービスを使いました)
作ったサービスは、Tenmei と言います。
現在の位置情報から、AIにおすすめの情報を教えてもらうシンプルなサービスです。
対象読者
- AIで何かアプリ・サービスの開発を考えている人
Tenmeiについて
「行」「食」「観」「知」のボタンを押すと、それぞれのおすすめ情報を取得できます。
(背景にはGoogle Mapを表示させています)
※お試し開発なので予告なく停止する場合があります。
それぞれ
- 行:観光スポット
- 食:お店・食べ物
- 観:動画
- 知:tips
を知ることができます。
ボタンを押すだけでおすすめの情報を提示されるのが、天から使命を授けられているように感じたので
「tenmei(天命)」というサービス名にしました。
おすすめの情報はAIを利用して取得しているので、たまに的外れなこともありますが
意外と正確で為になることがあっておもしろいです。
ちなみに、猫ボタンを押すと語尾が「にゃ」になって癒されます。
なぜ作ろうかと思ったのか
初めは何を食べるか決めてもらうサービスを考えていました。
ボタンをポチッと押すだけで、今いる周囲の情報から今日何を食べるか決めてくれる感じです。
例えば、「セブンイレブン」の「唐揚げ弁当」など、「どこ」の「なに」を決めてくれるサービスです。
ものぐさな自分にとっては、食べるものを決めるのも億劫なのでありがたいです。
これだけでも面白いかと思ったのですが、もう少し有用的なものにしようということで
「食」以外に、「行」「観」「知」を増やしてみました。
作る上で調べたこと
ローコード・ノーコードで作れないか
FlutterFlow を試してみましたが、無料では限界があったので今回は断念しました。
他のローコード・ノーコードでアプリを作るサービスを触っていませんが、位置情報やAPIを組み込んだりするのであれば、エンジニアであればコーディングした方が楽かもしれません。
(モックや検証で使う分には便利だと思いました)
AIを利用できるサービス
今回AIを利用するにあたって、以下の2個のサービスを検討しました。
DifyはGoogle検索などと連携することができます。ただ、色々組み合わせた結果、レスポンスが遅く感じられたのでOpenAIにしました。
OpenAIの4oだとレスポンスも速く、待ち時間をあまり感じません。
工夫したこと
AIからの情報を加工
おすすめ情報を表示させるのに、少し工夫をしました。
- ①:お店情報
- ②:おすすめ理由
この2つを分けるのに一工夫が必要でした。
というのも、AIを利用できるサービスは、基本的にひとまとまりの情報しか返してくれないからです。
例えば、OpenAIのAPIなどは、
コンビニのカップラーメンがおすすめです。手軽に購入できて、簡単に作れます。
のような文章でしか取得できないので、「お店」と「おすすめ理由」を分けることがプログラム的に難しいです。
しかし、デザイン的にはどうしてもどちらの情報も欲しい…
そこで、プロンプト(AIに渡すテキスト情報)を変更して、一度に2個の情報を得れる工夫をしてみました。
回答は必ず以下の形式で返してください
{"title": "名前", "description": "説明"}
変更したプロンプトがこちらです。
返す情報の形式を指定すること、分割された情報を取得できます。
{ "title": "コンビニのカップラーメン", "description": "手軽に購入できて、簡単に作れます。"}
これであれば、どこがお店の名前なのか、食べ物の名前なのか、どこがおすすめの理由なのかがはっきりして、プログラム的に扱いやすくなります。
アニメーションにRiveを利用
FlutterFlowを使わなかったので、よくある開発のようにデザインはfigmaで作ってもらいました。
(作成されたデザイナーさんはこちら)
しかし、そうなると困るのがアニメーションの実装です。
今回に限らず、アニメーションのような動きのあるデザインを完全に再現するのは難しいです。
そこで、今回はRiveを利用しました。
RiveはWeb上でアニメーションをつけられると同時に、画像のような静的ファイルを配置するだけで
アニメーションを簡単に再現することができます。
(似たようなものであれば、Affter EffectsとLottieでもできますが、Webサービスではないです)
Riveのおかげで、アニメーションもデザイナーさんが作成したものをそのまま流用するだけで済みました。
今後したいこと
今後したいこととしては、「マネタイズ」があります。
サービスとして本格的に運営していくにはマネタイズは欠かせないと思います。
しかし、現状、本サービスは利益を生むことがありません。
- 広告
- 課金
- パートナー・スポンサーシップ
- データ販売
- クラウドファンディング
などが、パッと思いつきますが、とりあえずとして手をつけやすい「広告」に挑戦してみたいなと思います。
まとめ
- プロンプトを工夫することで汎用性がかなり上がった
- 生成AI利用して、他にもシンプルなサービス考えられそう
- サービスの根幹をAIに任せたのもあるので、作成自体は簡単だった
- 自分と同じようなものぐさな人に使ってもらって意見を聞きたい
- そうでは無い人にも使ってもらって意見を聞きたい
ASTRSK(astrsk.co.jp)は、スタートアップ・新規事業開発に強いシステム開発会社です。サービスやシステムの構築を得意としており、開発をはじめデザインやUXにおいても優れた経験と技術を有しています。
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