[2023年5月版]Redis 再入門 その②: Redis Stackお試し
前回はRedisの基本機能と"Redis Stack"についての紹介でした。
今回は Python でのクライアント実装のサンプルを…と思いまして。クライアントのリストページを参照してみました。
で、今回は Python OMに挑戦したいと思います。
Python OM
Python OM のリポジトリは以下です。
また、これのサンプルは以下です。
Redis OM Python をFlaskでREST API化したものです。
今回はいろいろイジりたいのでForkを作成いたしました。
main
ブランチはupstreamにお任せするので、stack-example
ブランチを作成いたしまして、こちらにいろいろ突っ込んでいきたいと思います。
セットアップ
まずは REAMDME.md に従ってPythonプロジェクトの準備です。
とはいえ、先にやるのはDocker 立ち上げる前に時間のかかるPythonのセットアップです。
$ python3 -m venv venv
$ . ./venv/bin/activate
$ pip install -r requirements.txt
...
セットアップ完了後、dockerでRedis stackを立ち上げます。
$ sudo docker compose up -d
ここで以外だった?のは、redis-stack-server
イメージではなく、redis-stack
イメージであったこと。
RedisInsightが使えるじゃない!!後ほど、こちらも見てみたいと思います。
Flaskサーバーの起動
とりあえず flaskを起動。
$ export FLASK_ENV=development
$ flask run
* Debug mode: off
WARNING: This is a development server. Do not use it in a production deployment. Use a production WSGI server instead.
* Running on http://127.0.0.1:5000
Press CTRL+C to quit
...
で、以下のようにFlaskが立ち上がります。
サンプルデータ投入
flaskがローカルに立ち上がったところでデータ投入スクリプトを叩きます。
'dataloader.py' によって 'data/people.json' のデータを投入いたします。
$ python dataloader.py
Created person Robert McDonald with ID xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
Created person Kareem Khan with ID xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
Created person Fernando Ortega with ID xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
Created person Noor Vasan with ID xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
Created person Dan Harris with ID xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
IDはデータ投入時点のもので毎度、変わります。
処理コードの確認
まず dataloader.py
の処理は以下です。
メインの処理はシンプルにこれだけです。
with open('data/people.json', encoding='utf-8') as f:
people = json.loads(f.read())
for person in people:
r = requests.post('http://127.0.0.1:5000/person/new', json = person)
print(f"Created person {person['first_name']} {person['last_name']} with ID {r.text}")
json ファイルを読み取り、1オブジェクトごとに'Flask'に'POST'しています。
つづいて Flask サーバーでの /person/new
のパス側での処理を抜き出してみます。
from flask import Flask, request
...
from person import Person
...
# Create a new person.
@app.route("/person/new", methods=["POST"])
def create_person():
try:
print(request.json)
new_person = Person(**request.json)
new_person.save()
return new_person.pk
except ValidationError as e:
print(e)
return "Bad request.", 400
request.json
は上のrequests.post('http://127.0.0.1:5000/person/new', json = person)
で渡したJSONですね。
注目は次の new_person = Person(**request.json)
です。このPerson
コンストラクタでは何が生成されているのでしょうか?
それが次に定義されたモデルクラスです。
from redis_om import (EmbeddedJsonModel, Field, JsonModel)
...
class Person(JsonModel):
# Indexed for exact text matching
first_name: str = Field(index=True)
last_name: str = Field(index=True)
# Indexed for numeric matching
age: PositiveInt = Field(index=True)
# Use an embedded sub-model
address: Address
skills: List[str] = Field(index=True)
# Indexed for full text search
personal_statement: str = Field(index=True, full_text_search=True)
ファイルは person.py
です。
JsonModel
クラスを継承したPerson
クラスがFlaskサーバーでの処理でインスタンス化されてます。
このように JsonModel
を継承したモデルクラスを定義することで、Redisに保存するJSONをPtyhohのクラスや属性の型
にマッピングすることができ、ActiveRecordのように save()
メソッドで保存が可能となります。
RedisInsight で確認
さて、実際にデータが保存されているのか RedisInsight で見てみましょう。
http://localhost:8001/
にアクセスしてみます。
まず使用許諾やプライバシーポリシーなどの確認画面です。
ダイアログ下のI have read and understood the Terms
にチェック入れてSubmit
すると次の画面に遷移します。
このようにオブジェクトブラウザで登録済みデータが見れます。
無事にPerson型で定義したとおりのJSON文字列が保存されているようですね。
Workbenchにチュートリアル?!
で、次のWorkbench
タブが気になったのですが…
TUTORIALS
とかRedis Stack
とかVector Similarity Search
などの不穏な(?)単語が並んでいますね…w
恐る恐る、ちょっと触ってみますと…
あら~、Insight のWorkbrenchでチュートリアルが動かして試せるようです!!
んで…このチュートリアルの実際の定義を以下の Github にて発見いたしました。
ここにあるとおりに叩くとデータ入れてクエリ叩いて機能の確認ができるようです。
自前でいろいろ実装してみようかと思いましたが…ちょっと方向性が…w
さらに README.md にあるとおり、自前のチュートリアルも実装可能なようです。
次回はここら辺を参考に、クライアントのサンプル実装をしてみようかなと思います。
ありがとうございました!
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