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Claude Code Plugin を開発するプラグイン plugin-dev で自作プラグイン開発のハードルを下げる

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Claude Code プラグイン活用の課題

Claude Code のプラグイン機能は Commands、Agents、Skills などのカスタム機能をチームで共有できる便利な仕組みですが、実際に使い始めると2つの課題に直面します。

課題1: 既存プラグインは自身のワークフローに適合しない

GitHub などで公開されているプラグインは探せばたくさんありますが、それらが自分のワークフローにそのまま適合することは稀です。 公開プラグインはあくまで参考であり、基本的には自分のワークフローに合わせたプラグインを自分で育てていく必要があります。

課題2: プラグインの自作に要求される知識が多い

かと言ってプラグインを一から作るには要求される知識がかなり多いです。Commands、Agents、Skills といった複数のコンポーネントの役割や使い分け、それぞれのベストプラクティスを理解するための学習コストは決して低くありません。

plugin-dev で簡単にプラグイン開発

Anthropic は公式でいくつかのプラグインを公開しており、その中に plugin-dev というものがあります。 これは「プラグインを開発するためのプラグイン」で、プラグイン作成のプロセスを対話形式でガイドしてくれます。

導入手順

以下の2ステップで導入できます。

1. marketplace を追加

Claude Code を起動し、公式の marketplace を追加します。

/plugin marketplace add anthropics/claude-code

2. plugin-dev をインストール

/plugin install plugin-dev@anthropics/claude-code

これで plugin-dev が使えるようになります。

プラグインの作成方法

plugin-dev には create-plugin コマンドが用意されており、これを実行することでプラグインの作成処理を開始します。

/plugin-dev:create-plugin <作成したいプラグインの簡単な説明>

実行すると、plugin-dev が対話形式で以下の8つのフェーズに沿ってプラグイン開発を進めてくれます。

フェーズ 内容
Discovery プラグインの目的と解決したい問題を整理
Component Planning 必要なコンポーネント(Commands, Agents, Skills など)を決定
Detailed Design 各コンポーネントの詳細を設計し、曖昧な点を明確化
Plugin Structure Creation ディレクトリ構造と plugin.json を生成
Component Implementation 各コンポーネントを実装
Validation & Quality Check プラグイン検証エージェントで品質をチェック
Testing & Verification Claude Code 内での動作確認
Documentation & Next Steps README の完成と公開準備

各フェーズでユーザーの確認を挟みながら段階的に進むため、プラグイン開発の「何をどう作ればいいか」を考える負担が軽減されます。

作成したプラグインの使い方

作成したプラグインを実際に使うには、以下の手順が必要です。

  1. marketplace を作成: GitHub リポジトリまたはローカルディレクトリに marketplace.json を配置
  2. プラグインを marketplace に追加: marketplace.json にプラグインの情報を登録
  3. Claude Code に marketplace を追加: /plugins marketplace add コマンドで登録
  4. プラグインをインストール: /plugins install コマンドでインストール

詳細は公式ドキュメントを参照してください。

作成したプラグインはそのままでも動作しますが、実際に使いながら望ましい振る舞いになるよう微調整していくのがおすすめです。

まとめ

Anthropic 公式の plugin-dev プラグインを使うことで、プラグイン開発のハードルを大きく下げることができます。 特に次のようなメリットがあります。

  • プラグインの構造設計で悩む時間が削減される
  • ベストプラクティスに従ったコードが自動生成される
  • 自分のワークフローに合わせたカスタマイズが容易になる

日々の開発で「これ自動化したいな」という作業があれば、ぜひ plugin-dev を試してみてください。

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