【Windows 11】ブートマネージャの表示名を変更する方法
複数のWindows環境をマルチブートしている場合や、同じPC上でテスト用・メイン用など複数のWindows 11インスタンスを管理している場合、ブートマネージャに表示される「Windows 11」といった初期表示名だけではどの環境を選択すればよいか分かりづらくなることがあります。
そんなときは、bcdedit
コマンドを使ってブートマネージャのメニューに表示される起動項目名(ブートエントリ名)をわかりやすい名称に変更可能です。本記事では、Windows 11において、起動時に表示されるエントリ名を変更する方法を解説します。
前提条件
対応OS:Windows 11
実行権限:bcdedit
コマンドを使用するため、管理者権限でのコマンドプロンプト実行が必要です。
手順概要
管理者権限でコマンドプロンプトを起動
変更したいブートエントリのIDを確認(必要な場合)
bcdedit
コマンドで表示名を変更
詳細手順
1. 管理者権限でコマンドプロンプトを開く
「スタート」ボタンを右クリック、またはWindowsキー+Xを押して表示されるメニューから「Windows ターミナル(管理者)」や「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。
※既定でPowerShellやWindowsターミナルが開いた場合でも、bcdedit
コマンドはそのまま使用可能です。
2. ブートエントリのIDを確認する(任意)
現在起動しているWindows 11の表示名を変更したい場合は、{current}という予約語を利用できるため、ID確認は不要です。
しかし、他のWindows 11や別のブートエントリを変更したい場合、以下のコマンドでエントリ一覧を確認します。
bcdedit -v
実行すると、ブートエントリ一覧が表示され、identifier
という項目に{xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx}
といったGUID形式のIDが表示されます。
変更したい対象のエントリを特定し、そのidentifier
をメモしておきます。
bcdedit
でブートエントリの表示名を変更する
3. 現在起動中のWindows 11エントリを変更する場合
今起動中のWindows 11環境の名称を変更したい場合は、{current}キーワードを使用できます。
例として、現在使用中のWindows 11エントリ名を「Windows 11 (メイン)」に変更するには、次のコマンドを実行します。
bcdedit /set "{current}" description "Windows 11 (メイン)"
任意のブートエントリを変更する場合
bcdedit -v
で特定した任意のブートエントリ(例:{12345678-1234-1234-1234-1234567890ab}
)の表示名を変更するには、以下のようにします。
bcdedit /set "{12345678-1234-1234-1234-1234567890ab}" description "Windows 11 (テスト用)"
- 再起動して確認
設定が完了したら、Windows 11を再起動します。
起動時に表示されるブートマネージャメニューにて、先ほど設定した新しい名称が正しく反映されているはずです。
まとめ
Windows 11ではbcdedit
コマンドを用いて、ブートマネージャに表示される起動項目名を自由に変更可能です。これにより、複数のWindows 11を並行して使う場合でも、よりわかりやすい環境名で運用でき、誤って別のエントリを選択するリスクを軽減できます。
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