Remotely Save で Obsidian を S3 経由で同期
Remotely Save で Obsidian の同期を S3 経由で設定する
概要
Obsidian の同期はオフィシャルサブスクで課金する方法がありますが、コスト最小限で従量課金で使いたい願望があるので、Remotely Save という Community Plugin を使って異なるデバイスで Obsidian のコンテンツを同期できるようにする。ストレージを AWS の S3 を利用する。
利用する Plugin: Remotely Save
流れ
- AWS で S3 バケットを作成する
- S3 バケットの権限を持つ IAM ユーザーを作成する
- ユーザーのクレデンシャルを取得する
- 取得したクレデンシャルを Remotely Save に渡す
AWS 側
AWS CLI 設定済み前提で CLI の方法を書きます。
1. Obsidian sync 用の S3 Bucket を作る
aws s3 mb s3://your-bucket-name
your-bucket-name
の部分はあなたの Bucket name に置き換えてください。グローバルで一意である必要があります。
aws cli のプロファイルで設定したデフォルトのリージョンでバケットが作られる。どこのリージョンで作ったか意識する必要がある。
2. IAM ユーザーを作る
# ユーザー作成
aws iam create-user --user-name s3-sync-user
3. IAM ポリシーをアタッチする
セキュリティ的に最小権限にするため、先ほど作ったバケットにだけ権限を付与するようなポリシーをユーザーにアタッチ。
your-bucket-name
は先ほど作った Bucket name に置き換えてください
aws iam put-user-policy --user-name s3-sync-user --policy-name ObsidianS3Access --policy-document '{
"Version": "2012-10-17",
"Statement": [
{
"Effect": "Allow",
"Action": [
"s3:GetObject",
"s3:PutObject",
"s3:DeleteObject",
"s3:ListBucket"
],
"Resource": [
"arn:aws:s3:::your-bucket-name",
"arn:aws:s3:::your-bucket-name/*"
]
}
]
}'
4. クレデンシャルを発行する
そのユーザーの権限を持つアクセスキーとシークレットキーを発行する。
aws iam create-access-key --user-name s3-sync-user
下記のようにクレデンシャルが発行される。
{
"AccessKey": {
"UserName": "s3-sync-user",
"AccessKeyId": "your-access-key-id",
"Status": "Active",
"SecretAccessKey": "your-secret-access-key",
"CreateDate": "2025-07-21T08:39:23+00:00"
}
}
Obsidian 側
※ 同期したいデバイスPC/スマホそれぞれ同じ設定をする必要がある。
1. Community Plugin を有効にして、Remotely Save をインストールする
Preference - Community Plugins - Browse
2. Remotely Save を有効化する
3.Remotely Save の設定をする
エンドポイントとリージョンは先ほど作ったバケットのリージョンと一致する必要がある。
- Choose A Remote Service: S3 or compatiable
- Endpoint: s3.ap-northeast-1.amazonaws.com
- Region: ap-northeast-1
- Access Key ID:先程取得した Access key ID
- Secret Access Key: 先程取得した Secret access key
- Bucket Name: 先程作成したバケット名
- S3 URL style: Path-style
残りの設定は好みです。
4. 接続確認
Check Connectivity を押して、接続できるか確認する。
問題なければ特に保存する必要がないので、Window を閉じて設定画面終了する。
完了したら左側にSyncのアイコンが新しく出てくるので、押して実際Syncできるかを試してみる。
5. 他のデバイスも同様の設定
デバイス間同期が必要であればスマホ/ほかのPCで同じ設定をして、Syncできるようになったことがわかる。
まとめ
この記事では、AWSのIAMを使用してクレデンシャルを発行し、ObsidianのRemotely Saveプラグインを利用してS3バケットと同期する方法を説明しました。
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