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PjMになってやって良かったこと4選

2023/09/09に公開

概要

とあるIT企業でiOSエンジニアとしてマンガアプリの開発・運用をしているなかんだです。
iOSエンジニアとして入社した後に、1年程前から PjM(プロジェクトマネージャー)として働く機会が増えたので、その振り返りも兼ねて PjM になってやって良かったことを紹介しようと思います。

PjMへの転身の背景

元々は iOS エンジニアとして仕事をしている中で人手不足や PdM の作業負担を減らす目的で PjM として開発周りの作業を与えられた事がきっかけです。

※前職でも似たような事をやっていたのと、エンジニアの時から社外折衝など PjM 的な動きはうっすらしていたため本格的にやってみることになった。
※今は8(PjM):2(エンジニア)ぐらいの作業割合で働いている。

PjMとして行ったこと

開発メンバーとの1on1

どういうことをやっているのか?

開発チームに所属するエンジニア、デザイナー、ディレクターと2ヶ月に1度、1on1のミーティングを実施しています。この会話の場を通じて、各メンバーの抱える問題や悩みを吸い上げ、業務の改善につなげていくことを目指しています。
特にディレクターとの直接のコミュニケーションの機会は限られているため、この1on1で運用面の日常業務、障害、または相談事項を取り上げることで、PjMとしての今後やるべき事の方針を形成する重要なことを得られます。

メリット

  • 1on1のミーティングは、PjMとメンバー間の信頼関係を築く上で非常に効果的です。定期的なコミュニケーションを持つことで、相互の理解が深まり、より円滑な協力関係を築けます。
  • 1on1の形式を採用することで、メンバーからの意見やフィードバックをより効果的に吸い上げることができます。
  • 定期的に1on1を行うことで、問題が表面化する前に対処し、解決に向けて迅速に行動を開始することが可能になります。

イベント(施策)スケジュールの作成

どういうことをやっているのか?

アプリ・サーバー・イベント(施策)等のリリーススケジュールを作成します。

メリット

  • 問題や障害が発生した際、どのリリースがその問題や障害の原因となっているかを特定するのに役立ちます。
  • 数値分析を行う際、どの施策が結果に影響を及ぼしているかを把握するのに有用です。
  • 主には上記メリットを PjM が享受する事が多いですが、副作用として全メンバーにリリーススケジュールを共有することで自分に直接関係のないリリース内容の概要について素早く知ることができます。
    • 例)運用チームがアプリの機能改修やサーバーの不具合修正について PjM を通さずとも把握することができます。

データ収集・集計スキル

どういうことをやっているのか?

Redash等のツールを通した SQL や Firebase Analytics を活用してデータ収集・集計スキルを活用して、リリースの効果測定や今後のアクション決め、原因究明等の様々な場面で役立ったスキルです。
ただ、プロジェクトによってはデータ分析を専門に行う人がアサインされている事もあるかと思いますが、自分のプロジェクトではデータ収集・集計の需要が圧倒的に多く、PjM に依頼が回ってくる事もしばしばあります。

メリット

  • システムの不具合検知に役立つことができます。
    • 例えば Push通知の送付/開封ログを毎日取る事で、Push通知の開封率だけでなく正しく機能しているかを把握することができます。
  • 基本的な SQL の知識はもちろん、データ分析を行う専門の人がいなくても開発サイクルを回すことができるチームになります。
    • ※それはそれで PjM の負担が大きすぎるため、その開発体制の場合はエンジニアにも協力してもらうのが現実的かと思います。
  • プロダクトの KPI への理解が深まる。単に DAU や ARPU 等の数値(規模感)を知っていても、実際にデータを手がけることよりでプロダクトの KPI の実態や変動要因が直感的に掴めるようになります。

Google App Script(GAS) を用いた業務効率化

どういうことをやっているのか?

前述のデータ収集・集計スキルに絡めて Redash + スプレッドシート + GAS を利用して運用面の定常作業を自動化したり、Slack と連携して定期的に数値共有する Bot を作成したりと効率化に役立ったスキルです。

メリット

  • 毎日行っている手作業等を自動化する事で他の作業に時間を充てることができます。
  • GASと直接関係無いですが、Looker Studio などを活用して集計した数値をダッシュボード化する事で視覚的に KPI などを定点観測することができます。

まとめ

  • 開発メンバーとの1on1を定期的に行うことでメンバーとの信頼関係の構築及び、開発面の問題や課題を発見することができる。
  • リリーススケジュールを作成することで問題・障害発生時の原因の当を付けることができる。また全メンバーが直接関わらないリリース内容についても把握することができる。
  • データ収集・分析スキル及び Google App Script 等を活用することでリリース物の効果測定や原因究明だけでなく、定常作業を自動化して業務効率化をすることができる。

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