フルスタックエンジニアを公言するとデメリットもあるから言うタイミングは考えたほうがいいかも
初心者から上級者までフルスタックエンジニアを目指しているという人は多い。
エンジニアが自分の技術を磨く行為自体は非常に尊敬できるしそういう目標を立てて研鑽していることに尊敬すらしています。
そのうえで、私がフルスタックエンジニアを公言するエンジニアに出会った時に感じたもやもやをここに吐き出します。
そもそも、「フルスタックエンジニア」とはどういう状態なのでしょうか。
共通の認識があいまいなのではないか。
フロントエンド、バックエンドの知識があればフルスタックエンジニアなのか。
それとも実務経験が◯年あればフルスタックエンジニアなのか。
言語はどうだろうか、JavaScript, Java, Ruby, Goいろいろあるけど、、
インフラ、データベース、セキュリティなどはここに含まれないのか。
などなど考えるといろいろでてくる。
結局のところ...
知識や経験は座学、実務を通して覚えたことの延長線だと思うので、フルスタックエンジニアとはいっても未経験の言語、要件などによっては実力の半分も出せないという当たり前の現実があると思う。
そうなると、私としては「フルスタックエンジニア」はただの技術スタックの組み合わせみたいなものなので以下のようなリストがほしくなる。
フロントエンド
実務経験 5年
TypeScript 言語 3年
Next.jsを利用したプロジェクトに2年在籍。toC向けのコンテンツ開発にて(/top /qa /contenst)など
バックエンド
実務経験 5年
Ruby 言語 3年
Railsを利用してRestAPIの開発経験あり。DB設計、性能改善、認証設計などの設計実装経験あり
これって結局、履歴書、職歴と一緒の内容に一緒
人によっては何をもって「フルスタックエンジニア」なのかよくわからなくなる。
あと、「フルスタックエンジニア」であることの強みがよくわからない。
同じ、プロジェクトで「フロントエンド」と「バックエンド」両方開発ができますというアピールすることもあると思う。
でも、それって割と参画するプロジェクトによってはそういう環境のプロジェクトはあって別にフルスタックエンジニアを名乗ってなくても、意識してなくても仕事としてやらされている人たちもいたりする。
ここでいいたのはフルスタックエンジニアという単語に「特別なにか秀でている」ものがないように感じるということである。
フルスタックエンジニアであることが、仕事がもらえるとか増えるという話もあるかもしれない。
例えばフロントエンド、バックエンドはここ数年の傾向をみても最低単価は上がっている。
開発経験1年、2年の方でも80万〜100万ぐらいの単価で出回っているように思う。
フルスタックエンジニアってことは仮にフロントエンド、バックエンドが80万だとすると、
2倍の160万なのか。暴論なのでそれはないかもしれないが結局のところ市場価値として1.1倍なのか、1.2倍なのかがよくわからない。。
フルスタックエンジニアというワードは市場において入口は広いのかもしれない。
これはメリットなのかもしれない。
もしかしたらちょっとだけ市場価値が認められて隣の人よりも良い単価で雇用してもらるかもしれない。
でも私からしたらかなり割に合わないように感じ。
これは想像なので事実はそうではないかもしれない。なので強めに想像と言っておく
フロントエンドしかできないエンジニアが単価80万
バックエンドしかできないエンジニアが単価80万
フルスタックエンジニアの単価が108万(80万の1.35倍)
フルスタックエンジニアにはその技術を考慮して1.35倍も単価を上げている。
割に合わないのは単価に対しての業務範囲の話
フロントエンド、バックエンドの業務を支えているためフルスタックエンジニアは守備範囲が広い
単価ベースでいうと月に80万もらわないと割に合わない業務だと仮定するとフロントエンドとバックエンドはそれぞれ80万なので両方で160万になる。そこを108万で引き受けるのは割に合わなくないか?
という想像である。
人それぞれ価値観があるので「フルスタックエンジニア」が悪とは思っていない。
先に述べたように、エンジニアが自分の技術を磨く行為自体は非常に尊敬できるしそういう目標を立てて研鑽していることに尊敬すらしています。
思うとこは働く環境の問題なのかなと思う。
私からするとせっかく高めた能力を安く買い叩かれているようにしか見えない。ということだ。
なので、タイトルにある通り名乗るタイミングというか、
自分のパフォーマンスと対価がちゃんと見合った働き方をするために名乗るタイミングはちゃんと考えたほうがいいのではという問いである。
フルスタックになっても年収格差は100万程度しかない。
費用対効果的には低く感じる
IT/Webエンジニア調査レポート 2024年9月版 by findy