VS Code でiOSアプリ開発 〜SweetPad 拡張機能
もうVS Codeなしでは生きていけない
ここしばらく VS Code で開発していたら、Xcode に戻れなくなってしまった。Xcode でなきゃという場面もあるが、それ以外は VS Code を使いたい。
結論
SweetPad拡張機能を利用することにした。
VS Code だけでなく、Cursorでも使えるとのこと。
やりたいこと
Xcodeで作ったプロジェクトをVS Codeで開き、開発する
環境
以下の環境で開発している
- Mac: MacbookPro 2021 (Apple M1 Pro)
- macOS: Sequoia 15.2
- Xcode: 16.1
- Visual Studio Code: 1.95.3 (Universal)
やる前の状況
- Xcodeで iOS アプリのプロジェクトを新規作成
- そのプロジェクトを VS Code で開く
- 参照しているクラスなどが解決されず、コード補完が使えない
これを解決しようとして調べたところ、xcode-build-server
というツールがXcodeのビルド情報を提供(BSPをサポート)するということが判明した。インストールしてみると上記の参照エラーが消え、コードが書けるようになった。
SweetPadとの出会い
もう少し調べると、xcode-build-server
を利用したVS Codeの拡張機能に行き当たった。SweetPad
というのがそれだ。曰く
Build iOS/Swift apps using Visual Studio Code
コード補完、ビルド&実行、Swiftコードのフォーマット、シミュレータや実機での実行、CodeLLDBを利用したデバッグ、テスト、それらに必要なツールのインストールを支援してくれるとのこと。親切。
SweetPad拡張機能があれこれ面倒をみてくれる
ではインストールしてみよう。
XCodeでプロジェクトを作成しておく
まずは私と同じように困ってみること(Xcodeでプロジェクトを作成してVS Codeで開いてあーあの気持ちになる)。これは使えませんね、というのを確認する。しましたか? そうしたら次のインストール手順を実行する。
最低限のインストール手順
- SweetPad拡張機能をインストールする。
- アクティビティバーでSweetPadを選択する。
- Toolsビューから必要なツールをインストールする。
Homebrew
とxcode-build-server
は必須 - コマンドパレットから
SweetPad: Generate Build Server Config
を選択する。プロジェクトルートにbuildServer.json
が生成される。
ここまでやれば、コードを書き始められる。インストール前に出ていた参照エラーが解決されたのがわかるはず。
ビルドと実行
ビルドと実行には destination が必要。Xcodeのdestinationと同じで、ビルドのターゲットと実行マシンを選んでおく。
ステータスバーにdestination指定が表示される。まだ指定していない場合はこのような表示がされているだろう。
ここを押すと選択肢が上の方に出る。
シミュレータと実機が並んでいる。実行させるデバイスを選ぼう。
またはSweetpadのDestinationsビューから右クリックで選択してもよい。
コマンドパレット SweetPad: Select destination
からも選択可能。
ビルドと実行はSweetPadのBuildビューの▶️から。
またはコマンドパレットでSweetPad: Build & Run (Launch)
から。
ビルドや実行の出力を見やすくするため、xcbeautify
のインストール推奨。Toolsビューからインストールできる。
フォーマッタ設定
prettierはswiftをサポートしていないので、フォーマッタもSweetPadが面倒を見てくれる。
Apple 公式が出している swift-format
フォーマッタコマンドを利用しているので、まずそれをToolsビューからインストールする。
次に.vscode/settings.json
に下記のように設定する:
{
"[swift]": {
"editor.defaultFormatter": "sweetpad.sweetpad",
"editor.formatOnSave": true,
},
}
…と書いたが、実は手元でこのformatOnSave
がうまく動いていない。
defaultFormatter
の設定は効いていて、⇧⌥F(Format Document
)のフォーマットは問題なく動くので、そちらを利用している。
テスト
テストはここから実行する。
Resources
拡張機能
公式ホームページ
チュートリアルがある。Get Started ボタンからどうぞ
xcode-build-server
これがなくては始まらない。