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M1(Apple Silicon) Mac で Linux (5)Kubuntu調整編(インストールラスト)

2023/05/05に公開

今回の内容

M1(Applesilicon)MacにKubuntuを入れる為の方法第5回。
前回まででKubuntuを入れ、ParallelsToolsを入れました。
今回はKubuntu側の設定をします。これでひとまずKubuntu環境構築は完了です!

画面のDPIを変える

前回Parallelsで画面を広く使うよう設定しましたが、この場合文字もアイコンもとても小さくなってしまいます。まずはこれを変えて見やすくします。
下の画面はすでに変更した後ですが、設定アプリ(画面左下のSystemSetting)からDisplay and Monitor → GlobalScaleを200%に。そしてログアウトして再度ログイン

次に画面下のツールバーで右クリック → Enter Edit Mode → Panel Hightを74など大きく。
終わったら画面上に出てきているツールバーの一番右、赤丸バッテンで終了。

以上で使いやすい大きさに、かつ美しくなったと思います。

ネットワーク設定

僕の知識が足りず、最初にハマったのがここ。
Ubuntu には2つのネットワーク管理方法があります。

  • systemd-networkdで管理する
  • NetworkManagerで管理する
    そして、netplanというツールでどちらを使うか選択し、その設定をデーモンに引き渡してくれる仕組みになっています。

ところが、

  • UbuntuServerはsystemd-networkd
  • UbuntuDesktop(Kubuntuも)はNetworkManager
    と、デフォルトの設定が違うんです。そして、NetworkManagerじゃないとDesktopは動かないんです。(オンラインかどうかの判定などNetworkManagerを使って動く)
    ここを設定しないと、「ネットは繋がって使えるのに、デスクトップアプリがオフラインという」問題が起きてしまいます。(アプリ管理ソフトでインストールも出来ません)

下図はエラーが出てインストールできない様子

修正するには、/etc/netplan/にあるファイルを編集します。22.03なら00-installer-config.yamlというファイルかと思います。

cp /etc/netplan/00-installer-config.yaml ~ ::退避
kate /etc/netplan/00-installer-config.yaml ::好きなエディタでどうぞ。

そして

これを
network:
  ethernets:
    enp0s5:
      dhcp4: true
  version: 2
こう修正
network:
  version: 2
  renderer: NetworkManager

終わったら一度再起動しましょう。これで画面右下のインジケータが変わるはず。

これで各種アプリがちゃんと動くようになりました。

言語環境を入れる

今の時点でこの連載の通り進めてきたならば、Kubuntuには言語環境が入っていません。ここも割とハマりました。なんと、英語環境も完全ではない(画面右下にインジケータが出てきませんでしたか?)、勿論日本語は全くです。

まず、現状は恐らくこんな風です。コマンドで確かめてみます。

ベースのlocale(多言語設定)
arm@arm-vm:~$ locale -a
C
C.utf8
en_US.utf8
POSIX
arm@arm-vm:~$ localectl list-locales 
C.UTF-8
en_US.UTF-8

じゃあ英語は入ってるのねとKubuntuの言語設定(設定アプリ→Regional Settings)を見ると、

英語にもエラーマークが出てカーソル合わせると、”パッケージが足りてないから不足パッケージを追加ボタンで入れて"と出ます。

なのに、そんなボタンは、無い

調べた結論からいうと、Kubuntuの22.04はこの機能にバグがあるようです。(23.04では動くが、別のバグがある・・)
下記の方法でインストールします。

arm@arm-vm:~$ sudo apt install language-pack-kde-en language-pack-kde-jp
[sudo] password for arm: パスワード
(メッセージにYで答える)

この時点で、全部入った!と思いきや、実はまだ不足があります。何が不足しているか一番簡単に調べるには、check-language-supportコマンドを使います。

arm@arm-vm:~$ check-language-support 
fonts-noto-cjk-extra ibus-mozc mozc-utils-gui thunderbird-locale-en thunderbird-locale-en-gb thunderbird-locale-en-us thunderbird-locale-ja wamerican wbritish

なんと不足しているパッケージを列挙してくれます。日本語にはmozcも含まれます。ではこれを使って

sudo apt install `check-language-support` ::コマンド結果に置き換わる

そして再起動
先程のエラーが消えた!そして右下に「JA」のアイコンが!

次にメニューからSettingsを選ぶと、IbusPreferenceとMozcSetupが追加されてます!

IbusPreferenceを起動し、InputMethodタブでAdd。

Japaneseを選択するとMozcがあるのでAdd。

もとからあったJapanese-JapaneseはRemoveします。

Linux自体は英語で使い、日本語入力もする場合はこれで完成です!

もし画面を日本語にしたい場合は、今度こそ下の画面で追加出来ます。

追加したら日本語を一番上に。

これでXの日本語化は完了。時計など含めすべて日本語にしたい場合、まずCUIコマンド向けに下記を追記。

~/.bashrc
export LANG=ja_JP.UTF-8

さらにKubuntuで下記のRegionを日本に。

以上で言語環境は整いました。

DiscoverのFetchエラーを修正

DiscoverというのはKubuntuのパッケージ管理アプリですが、恐らく仮想環境上にインストールしたらこんな風です。Fetching Updateのまま、終わらない・・・

これも散々調べた所、恐らく原因は「ファームウェアアップデートデーモン(fwupd)が悪さしている」という結論に達しました。仮想マシンだし。

arm@arm-vm:~$ sudo apt remove plasma-discover-backend-fwupd

として、この機能自体を削除することでなおります!

まとめ

以上で基本は一通り動くようになったと思います。あとは色々なサイトの情報を見ながら進められる状態にはなったかなと。

今回でKubuntuをインストールする話はおしまいです。
おつかれさまでした!!

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