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私なりのDevinとの付き合い方

に公開

こんにちは。フィッツプラスでフロントエンドエンジニアをしている梅津です。

フィッツプラスではAI活用を進めており、2025年6月頃からDevinの利用も始めています。
Devinを使い始めて数ヶ月。今の段階でDevinをどのように使っているか共有したいと思います。

Devinとは

DevinはCognition社が提供する自立型AIエージェントです。
自然言語による指示だけで、コードの作成・修正、自動テストなどを実行してくれます。
その動きから「AIソフトウェアエンジニア」とも呼ばれています。

意識していること

Devinの活用にあたって、次のようなことを意識しています。

  1. 丸投げできるような小さくて簡単なタスクを選ぶ
  2. 作業範囲を明確にする
  3. Ask Devinを活用する

特に 3. Ask Devinを活用する は重要です!
順番に細かく見ていきましょう。

1. 丸投げできるような小さくて簡単なタスクを選ぶ

When to Use DevinCoding Agents 101 にもあるように、Devinには明確で小さく完結したタスクを与えるのがいいです。
このとき、プロンプトもできるだけ具体的にして、細かく指示を出すと良い結果が得られやすいです。

以下のようなタスクは比較的Devinに任せやすいのではないでしょうか。

  • Linter対応
  • 自動テストの追加
  • 作業内容が明確なリファクタリング
  • ライブラリ更新

渡そうとしているタスクが大きければ分割しましょう。
私の感覚として「このぐらいの粒度でいいかな?」と思ったものはDevinにとって大きいことが多いです。「これ以上細かくするのは正直めんどうなんだけど...」くらいまで分割しましょう。

DevinはGitHub Issueの作成もできます。
タスクをGitHub Issueで管理しているようでしたら、Issue分割自体をDevinに任せることも可能です。

タスク分割は、作業がコンフリクトせず、並列実行可能な状態にできると尚良いでしょう。
複数のDevin Sessionを同時に走らせて、一気に作業を進めることができます。

2. 作業範囲を明確にする

Devinは放っておくと指示してない箇所まで変更してしまうことがあります。
こういったことを防ぐため、指示した部分だけ修正するように伝えることが重要です。

Devinへのプロンプトには、以下のような内容を含めると良いでしょう。

## 注意事項

- 作業対象として指示した内容以外の作業は行わないこと

もちろんこういった内容はDevin Knowledgeにも登録していますが、効かないことがあるのでプロンプトにも明記しています。

3. Ask Devinを活用する

作業を開始する前に、Ask Devinを利用してDevinと認識合わせを行います。
「〇〇をしたいのでコード変更の計画を立てて」などと入力し、変更対象のファイルやコード例を出してもらいます。
GitHub Issueやチケットがあれば、そのURLと内容も一緒に載せて計画を立ててもらうと良いでしょう。
こういった認識合わせにより、期待する結果と実際の作業内容のミスマッチを減らすことができます。

認識合わせができたら、続いてプロンプトを作成します。
Ask Devinにはプロンプト作成機能があります。
入力欄に下記のような文言を入れて Cmd + Enter を押してみてください。(Windowsなら Ctrl + Enter かも?)

- これまでの内容を踏まえて、作業に関するプロンプトを作成して
- プロンプトは日本語で作成すること
- プロンプトにIssueのリンクも入れること

するとモーダルが開き、プロンプトが作成されます。
内容に問題がなければ Use/edit Devin prompt というボタンを押すことで、作成されたプロンプトをそのままDevin Sessionに引き継ぐことができます。

1. 丸投げできるような小さくて簡単なタスクを選ぶ でも書いたように、プロンプトはできるだけ具体的で細かく書いたほうが良い結果を得られやすいです。
しかし、細かく書くのはめんどくさい...。
そんなめんどくさい作業をAsk Devinが肩代わりしてくれるのです!

Ask Devinにより認識合わせ + 詳細なプロンプト作成の機能は、Devinを使う上で非常に重要なものとなっています! あまり使ったことがないよという方は、ぜひ活用してみてください!

ここで紹介したAsk Devinに関する内容は Devinのドキュメント にも記載されているので確認してみてください。

さいごに

Devinの登場によって、「改善したいんだけど自分で手を動かすには時間が足りない...」といったタスクを進められるようになりました。
手が回らない部分をDevinに任せることで、個人では発揮できなかったパフォーマンスを出せるようになったと感じています。
いい時代になりましたね!(並列で動くものが増えて脳みそは疲れるけど)

今後もDevinを活用して、より良いソフトウェア開発を目指していきたいと思います。

それでは、また。

参考リンク

ARMテックブログ

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