YAPC::Hakodate で発表してきた

2024/10/12に公開

(YAPC::Hakodate で発表してきた - 王様の耳は驢馬の耳(別館)からの転載)

10月5日のYAPC::Hakodate 2024で発表してきたのでその関連のメモ。

(YAPC::Hakodate全体の話は別にまとめたい。)

発表

言語ドキュメントを翻訳し、未来に向けて更新し続ける技術というタイトルで発表した。

プロポーザル出した時点から「刺さる人には刺さるだろうけどその範囲は狭いだろうな」と思っていたとおり、会場はゆったり目の感じだったけど、それでもいくつか好意的なコメントを頂いてありがたかった。

発表の補足

現地で質問頂いたり後でコメント頂いたりしたのだけど、うまく答えられなかったところもあるのでここに補足を書いておく。

原文が増えた場合

発表ではbin/podmergeを「新規翻訳時にひな形を作る」ためのツールとしていたのだけど、このツールは新原文の他に旧訳文も引数に取れて、これを指定すると「旧訳文がなければプレースホルダを置く」「旧訳文があればそれをそのまま置く」という処理をする。

従って、バージョンアップ時に段落単位で見て追加部分がある場合は「追加された部分にはプレースホルダ」「以前のままの部分にはそのまま訳文」というファイルを作れる。

ただ、このツールは、発表で説明したような「段落中に変更点がある」という状態に対応していないので、事前に変更部分を処理しておかないと使えないという弱点があるので、使いどころが限られているのがいまいちな点。個人的には、それなら変更点に対応するついでに追加部も手動で処理してしまうか、というパターンが多い。

みんなの自動翻訳@TexTra

みんなの自動翻訳@TexTraを知らなかった、というコメントがいくつかあったようなのでここでも言及しておく。NICTがやっている機械翻訳システムで、無料の上にFLOSSの翻訳に使えるライセンス、WebAPIが公開されているなどいろいろ使い出があるシステムなので、是非使ってみてほしい。公式サイトに各種ブラウザなど用のプラグインもあるし、サードパーティ製OmegaT用プラグインもある。

まとめ

これで登壇ねたが一旦なくなったので、来年に向けて何かねたを用意しておきたい。

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