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BGPを作って通信してみた

2024/12/04に公開

一関高専 Advent Calendar 2024の4日目の記事です!
電算部のNW班で実施したBGPの設定などを備忘録としてまとめました。これらの手順は全てYAMAHAのドキュメントをもとに進めているので、そちらも併せてご確認ください。
https://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/manual/rt-common/

実施した内容

AS番号が振られた2つのルータ(YAMAHA RTX830)に接続されたPC同士(異なるセグメント間)で疎通できるようにしました。以下がその構成図になります(図1)。

図1: NW構成図

IPなどの設定

それぞれのルータにコンソールケーブルで接続し、Terminus等を用いてコンソール上で操作しました。

  1. まず、各種コマンドが使えるようにします(Ciscoのルータでいう enable に相当します)。
administrator

Password: と表示されますが初期状態では管理パスワードが設定されていないので、そのままEnterを押します。すると、# が表示され、これでコンソールコマンドが使えるようになりました。

  1. 次に、ルータのIPアドレスやLoopbackの設定などを行っていきます。以下のコマンドは、こちらのサイトから確認できます。
    ※ PC1はlan1/loopback1として、PC2はlan2/loopback2として、それぞれのPCのターミナル上でコマンドを実行しています。
# IPアドレスの設定
ip lan1 address 10.0.0.1/30 # PC1
ip lan2 address 10.0.0.2/30 # PC2

# loopbackの設定
ip loopback1 address 172.168.1.1 # PC1
ip loopback2 address 172.168.1.2 # PC2

BGPの設定

ここからは、こちらのサイトを参考にしてBGPの設定をしていきます。

  1. 全般の設定を行います。
# BGP-4が動作するようにする
bgp use on

# ルータが属するAS番号を指定
bgp autonomous-system 65001 # PC1
bgp autonomous-system 65002 # PC2

# ルータIDの設定
bgp router id 10.0.0.1/30 # PC1
bgp router id 10.0.0.2/30 # PC2
  1. bgp neighborコマンドを使用して、通信する相手のルータを定義する。
bgp neighbor 1 65002 10.0.0.2 # PC1
bgp neighbor 1 65001 10.0.0.1 # PC2
  1. 変更した内容を有効化します。
bgp configure refresh
  1. 最後に、接続相手の情報を表示して状態を確認します。
show status bgp neighbor
  1. 今回、これらの設定だけではBGPが行われませんでした。そこで、BGP経路強制広告機能を使用し、特定のAS番号のルータに対して経路を強制的に広告しました。これで、PC1とPC2の間でBGPを使った通信が可能になりました。
bgp force-to-advertise 65002 192.168.1.0/24 # PC1
bgp force-to-advertise 65001 192.168.2.0/24 # PC2

まとめ

今回は、YAMAHAのRTX830を用いてBGPの設定を行い、異なるセグメント間での通信を実現しました。次回以降は、OSPFを使った通信も実施してみたいと思います。

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