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AzureポータルからARMテンプレートをデプロイする

2024/06/02に公開

はじめに

Azureポータル上からARMテンプレートでデプロイする方法が分かりづらいため、記事にしました。

概要

  • ポータル上部の検索から、テンプレートのデプロイを選択
  • デプロイ結果はデプロイから確認可能
    • スコープがサブスクリプションの場合は、対象のサブスクリプションのデプロイ
    • スコープがリソースの場合は、対象のリソースグループのデプロイ

やってみた

行うことは既にあるサブスクリプションに、リソースグループとストレージアカウントを作成します。

リソースグループ作成

リソースグループを作成するARMテンプレートは以下です。

create_resourcegroup.json
{
  "$schema": "https://schema.management.azure.com/schemas/2018-05-01/subscriptionDeploymentTemplate.json#",
  "contentVersion": "1.0.0.0",
  "parameters": {
    "rgName": {
      "type": "string"
    },
    "rgLocation": {
      "type": "string",
      "defaultValue": "[deployment().location]"
    }
  },
  "resources": [
    {
      "type": "Microsoft.Resources/resourceGroups",
      "apiVersion": "2022-09-01",
      "name": "[parameters('rgName')]",
      "location": "[parameters('rgLocation')]",
      "properties": {}
    }
  ]
}

ARMをデプロイする際は、ポータル上部にdeployと入力し検索、テンプレートのデプロイを選択します。

エディタで独自のテンプレートを作成するをクリックして、編集画面に遷移します。

編集画面で、先のARMテンプレートに書き換え、左下の保存ボタンをクリックします。

パラメーターを入力して作成します。

デプロイの履歴は、サブスクリプションのデプロイから確認できます。

ストレージアカウント作成

ストレージアカウントを作成するARMテンプレートは以下になります。

create_storageaccount.json
{
    "$schema": "https://schema.management.azure.com/schemas/2019-04-01/deploymentTemplate.json#",
    "contentVersion": "1.0.0.0",
    "parameters": {
        "storageAccounts_name": {
            "defaultValue": "jyq7c4euegpe33megf7d",
            "type": "String"
        },
        "location": {
          "type": "string",
          "defaultValue": "[resourceGroup().location]",
          "metadata": {
            "description": "Location for all resources."
          }
        }
    },
    "resources": [
        {
            "type": "Microsoft.Storage/storageAccounts",
            "apiVersion": "2023-04-01",
            "name": "[parameters('storageAccounts_name')]",
            "location": "[parameters('location')]",
            "sku": {
                "name": "Standard_LRS",
                "tier": "Standard"
            },
            "kind": "StorageV2"
        }
    ]
}

先ほどと同様、ポータル上部にdeployと入力し検索、テンプレートのデプロイから実行します。
パラメータを入力して作成します。

こちらのデプロイの履歴は、リソースグループのデプロイから確認できます。

作成したリソースは、ポータルから削除

リソースを削除する際は、デプロイ履歴を削除するのではなく、対象のリソースを直接削除する必要があります。

これはARMのデプロイには、デプロイ モードというのがあり、ポータルからは増分モードのデプロイとなります。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-resource-manager/templates/deployment-modes

現時点では、ポータルでは完全モードはサポートされていません。

この増分モードのデプロイでは、デプロイ削除は履歴の削除のみで、リソースの削除はしない模様です。実際削除しようとすると、以下のようなメッセージが出ます。削除すると履歴からは無くなりますが、リソースは残ったままになります。

おわりに

今回はポータルからARMテンプレートでデプロイする方法を記事にしました。
IaCを試したいと思ったのですが、どこから実行すればよいのかわからなかったので記事にしました。
この記事がどなたかのお役に立てれば幸いです。

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