Azure Cloud Shellにエフェメラル セッションが追加されました
はじめに
今までAzure Cloud Shell利用時は、ストレージアカウントに共有フォルダを作成しマウントする必要がありました。
このAzure Cloud Shellに先日、エフェメラル セッションが追加されました。ストレージアカウントを使用しない代わりに、セッション終了後にファイルが削除される、という一時利用に向いている機能です。
概要
- Azure Cloud Shellは、以下の2つが選択できます。
- ファイル等を永続的なストレージに保存(今までのAzure Cloud Shell)
- サブスクリプションを指定
- リソースグループ、ファイル共有のストレージアカウントを使用
- セッション終了後にファイルを削除(エフェメラル セッション)
- サブスクリプションのみ指定で利用可能
- リソースグループもストレージアカウントも不要
- ファイル等を永続的なストレージに保存(今までのAzure Cloud Shell)
- 既にストレージアカウントをマウントしている人でも、設定をリセットして利用可能
やってみた
起動
まず、Cloud Shellを指定していない状態で起動すると、以下のようなダイアログが表示されます。
今回はBashを指定します。次のダイアログでストレージアカウントは不要です
を選択し、サブスクリプションを指定します。
以下のように出てきて、1分くらい待つことで、使えるようになりました。
再起動
再起動するとファイルが消えるか試してみます。まずファイル作成です。
ウィンドウ上部から再起動ができます。
セッションが新しくなる旨の説明が出てきます。
再起動後に確認すると、ファイルがなくなっています。
再利用時
一度エフェメラル セッションを利用すると、再利用時も自動でエフェメラル セッションになります。
これを最初の状態に戻す場合は、設定->ユーザー設定のリセット で初期化できます。
確認のダイアログが出て、リセットします。
すると、最初の確認ダイアログが表示されるようになります。
既にアカウントをマウントしている場合
既にストレージをマウントしているAzure Cloud Shellを利用している場合でも、設定->ユーザー設定のリセット で再度設定をし直すことができます。
おわりに
今回は新しく追加されたAzure Cloud Shellのエフェメラルセッションを記事にしてみました。
AWS、Google CloudのCloudShellは120日利用が無いと消えましたが、Azureは 保存する/しない の2つから選べるようにしたようですね。
この記事がどなたかのお役に立てれば幸いです。
Discussion