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AppBrewのインターンで「ロールモデル診断」を作った経験が面白かった

に公開

AppBrewエンジニアインターンのharu(@haru)です。
2025年の2月から5ヶ月間、コスメ・美容口コミアプリLIPSの開発に携わっています。
今回は先日リリースされた「LIPSロールモデル診断」の開発について紹介します!

はじめに

今回開発した「LIPSロールモデル診断」は、自分に似た“理想の誰か(=ロールモデル)”を提案してくれる診断コンテンツです。
実は今、この“ロールモデルを見つける”という行為が、Z世代を中心に静かにブームになっています。

「ロールモデル」に関する、TikTokでの投稿数や、Google検索での関連ワードの検索数は年々増加しており、
「自分の顔立ちや好みに合った“上位互換”の存在=ロールモデル」を探したいというニーズが高まっていることが分かります。

この背景にあるのは、こんなモヤモヤです。
「雑誌やSNSを見ても、結局どんなコーデやメイクが自分に合うのか分からない……」

パーソナルカラー診断や骨格診断が当たり前になった今、
次に求められているのは——
“私と同じ特徴を持つ、ちょっと先を行く理想の誰かを教えてほしい”

LIPSの「ロールモデル診断」は、まさにこの新たなニーズに応えるべく開発されました。

本記事では、この診断がどのようにして生まれたのか、どんな工夫があったのかを紹介します!

ロールモデル診断とは

ロールモデル診断は、自分のパーソナルカラーや骨格タイプ、顔スタイルといった「自分の特徴」をもとに、「なりたい系統」や「なりたい顔」の希望を加味して、理想的なロールモデル(著名人)を提案するコンテンツです。

診断では、自分の写真に加え、パーソナルカラー・年代・なりたいファッション系統・なりたい顔の特徴などを入力します。

結果画面では、自分に似た著名人、なりたい理想像も加味した著名人の両方がバランスよく選出され、一致度やおすすめのコスメ、メイクに関するアドバイスも表示されます。
さらに、LIPSインフルエンサーの中から、自分に似たユーザーも提案されるので、リアルな参考情報が得られます。

ロールモデル診断の開発

私は主にバックエンド開発とロジック設計を担当しました。

やりたかったこと

ロールモデル診断で特に意識したのは次の2点です。

  • どんな属性の人にも、多様で適切なロールモデルが見つかること
  • 「自分」と「なりたい像」の両方をバランスよく提示すること

これを実現するために、診断ロジックの設計や、ロールモデル候補となる芸能人のリスト作成を進めました。

当初は「なりたい像」の抽出をアキネイターのような形式で潜在的に導き出せないかと考えていました。
しかし、どの項目に惹かれて選んだのかが不透明になる懸念から、各要素を個別に質問する方式に変更しました。

開発の流れ

LIPSの診断機能に関わるのは初めてでしたが、デザイナーの方が大まかなUIフローを作成してくださっていたので、それに合わせて必要なAPIの設計・実装を進めました。

  • 既存のAPIで対応可能か
  • 新規で実装が必要か
    といった点を見極めつつ、過去の診断機能を参考に開発しました。

まずはロジックの検証を優先し、管理画面用にREST APIで実装。
その後、アプリと繋ぎ込む段階ではGraphQLに移行し、GraphiQLで確認しながら調整しました。
ステージング環境のアプリを実機で確認しながら、細かな動作検証と修正を繰り返しました。

ロールモデルのリスト作成

ロールモデルとして提示する著名人のリストは、AIで生成しつつ、必要な情報(パーソナルカラー、顔スタイルなど)を自動で取得する仕組みを整えました。

さらに、管理画面から個別に著名人を検索・追加できる機能も実装。

特定の属性のロールモデルが不足している場合にも対応できるよう、
条件(パーソナルカラー・顔スタイル・骨格・年代など)を指定して、条件に合致する著名人を10人ずつ提案・登録できる機能も追加しました。

ロジック確定

ロールモデル選出においては、以下の5つの属性に対してマッチ度を設定し、スコアリングを行っています。

  • パーソナルカラー
  • 顔スタイル
  • 骨格タイプ
  • 年代
  • 系統(「なりたい」要素)

最終的には、以下のようにバランスのとれた3人のロールモデルを出力するようにしました。

  • 「自分」に近いロールモデル
  • 「自分」と「なりたい」の中間のロールモデル

それぞれでマッチ度の重みを調整しています。

ロールモデル診断の効果

ロールモデル診断はリリースから7月後半現在までに多くの方に利用いただき、楽しい診断体験を提供できたのではと思っています。
また、それに伴いLIPSアプリ自体の新規登録者数も増加し、とても嬉しい結果となりました。


↑7月後半までの診断実施回数


↑iOS新規登録ユーザー数の推移グラフ

まとめ

ぜひ皆さんも「ロールモデル診断」で、自分にぴったりのロールモデルを見つけてみてください!
https://x.com/lipsjp/status/1930935199451488680

また、AppBrewではエンジニアを募集中です。
今回のブログで興味を持っていただけた方は、ぜひこちらもご覧ください!
https://herp.careers/v1/appbrew

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