git commit履歴 からもパスワードを削除したい

ファイル中の任意の文字列だけ***削除(見えなく)する

うっかり上げてしまったパスワードをなどの情報を，リポジトリ全体から削除します．
コミット履歴からも削除される強力なツールがあります．

削除後のイメージです

##ユーザー名を隠す
'C:\\Users\\***REMOVED***\\~'

##パスワードを隠す
PASSWORD = ***REMOVED***

※ファイルごと削除もできます．

BFGが便利

BFG Repo-Cleanerというツールです．
公式ページ(https://rtyley.github.io/bfg-repo-cleaner/)

1. ダウンロード方法

• Linuxの方

こちらの記事が参考になります．(https://yuki10.hatenablog.com/entry/2017/01/14/211430)

• Windowsの方

ここからJarファイルをダウンロードします(https://rtyley.github.io/bfg-repo-cleaner/)

• Macの方

おそらくMacでも使えると思います．(手元に実行環境がないのですみません...)

2.使用方法 (以下windows)

1. jarをダウンロードする．
   

   ※java ランタイム環境( Java 8以降 )が必要です．

2. ダウンロードフォルダにexample.txtを作成

   例 example.txt

   dakgoaklgLDK <-パスワードの文字列
   KDFOK <-IDの文字列
   ・ <-ほかにも消したい文字列があれば改行して追加していく
   ・
   ・
   

3. コマンドを実行する

   • 任意の文字列を指定して削除

   java -jar c:\Users\ユーザー名\Downloads\bfg-1.14.0.jar --no-blob-protection --replace-text example.txt
   git reflog expire --expire=now --all
   git gc --prune=now --aggressive
   

   • コマンドプロンプトで上記3つを実行します．
   • 「--replace-text」で任意の文字列を指定できます．
   • 「example.txt」というテキストファイルに消したい文字列を記載しておきます．
   • 「--no-blob-protection」オプションをつけることで履歴からも削除されます．
   • 「1.14.0.jar」の部分はダウンロードしたjarファイルに合わせてください．
   • ファイルごと削除
     一番上の行を以下を参考に変更してください。

   java -jar bfg-1.14.0.jar --delete-files '*.png' 
   

   • 「--delete-files」で削除したいファイルを指定できます．
   • 「*.」で削除したいファイル形式を指定できます．単体のファイルも可能です．

4. 強制プッシュする

   git push --force 
   

   リモートリポジトリを更新します．
   チームで開発している場合は，強制プッシュ前にメンバーへ確認しましょう．

参考

• https://docs.github.com/en/enterprise-server@3.2/authentication/keeping-your-account-and-data-secure/removing-sensitive-data-from-a-repository
• https://yuki10.hatenablog.com/entry/2017/01/14/211430
• https://hatsune.hatenablog.jp/entry/2022/05/09/130159