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[Tips] GitHub Actionsの要素を表で速攻理解する

2024/02/05に公開

🌟 はじめに

おぐまです。

今回はGitHub Actionsについて、使うのに最低限必要な基本的要素と必須ではないが使うとこだわり機能が実装できる追加要素をわかりやすく表にまとめました。
何となくでも理解してすぐ実装してみたい人におすすめです🕺

GitHub Actionsを使いこなすことで、コードの自動テスト、ビルド、デプロイといったCI/CDの自動化ができるので開発が少し楽になります。

📖 GitHub Actionsを使うための最低限

要素をツリー構造にしてみた

基本(ほぼ必須)要素といくつかの追加要素をどんな関係で成り立ってるか一目でわかるようにツリー構造にしてみました。

workflow
├── on
│   ├── push
│   │   └── branches
│   ├── pull_request
│   │   └── branches
│   └── schedule
│       └── cron
├── jobs
│   └── <job_id>
│       ├── needs
│       ├── runs-on
│       ├── env
│       ├── if
│       ├── steps
│       │   ├── name
│       │   ├── env
│       │   ├── if
│       │   ├── uses
│       │   │   └── with
│       │   └── run
│       └── outputs
└── env
└── secrets (特定の場所ではなく、GitHubリポジトリの設定から参照されます)

主要要素

ここで主要要素について表でまとめています。
ActionsのWorkflowを定義するのに必須の要素メインでまとめています。

Element Description Example Context Required
on ワークフローをトリガーするGitHubイベントを定義 on: [push, pull_request] Workflow Level Yes
jobs 並行して実行される一つ以上のジョブをまとめる jobs: { build: { runs-on: ubuntu-latest } } Workflow Level Yes
steps ジョブ内の一つ以上のステップをまとめる steps: [ - uses: actions/checkout@v2 ] Job Level Yes (in jobs)
uses ジョブ内のステップの一部として使用するアクションを指定 uses: actions/checkout@v2 Step Level Yes (in steps)
run ジョブ内のステップの一部として実行するシェルコマンドを指定 run: echo Hello, world! Step Level Yes (in steps)
name ステップまたはジョブに対して人間が読める文字列を設定 name: Greet Everyone Job or Step Level No
runs-on ジョブを実行するための仮想ホストマシンのタイプを指定 runs-on: ubuntu-latest Job Level Yes

🚀 GitHub Actionsをもっとちゃんと使うために

最低限使えるようになったらより細かい自動化をするために以下追加要素の表を作成しました。アイデア次第で結構いろんなことができそう。

追加要素

Element Description Example Context
concurrency 同時実行を制御 & ワークフローの実行が競合しないようにする concurrency: group: ${{ github.head_ref }}, cancel-in-progress: true Workflow Level
env ジョブやステップの実行環境に環境変数を設定 env: { NODE_ENV: 'production' } Job or Step Level
if 特定の条件が真のときにジョブやステップを実行するかどうかを決定 if: github.ref == 'refs/heads/main' Job or Step Level
schedule ワークフローを定期的に実行するためのスケジュールを設定 on: schedule: - cron: '0 0 * * *' Workflow Level
secrets セキュリティ上の理由で保護する必要がある値をワークフローに安全に渡す secrets: { GITHUB_TOKEN: ${{ secrets.GITHUB_TOKEN }} } Job or Step Level
needs 他のジョブの完了を待つジョブの依存関係を定義 needs: [job1, job2] Job Level
outputs ジョブの実行結果を他のジョブで使用できるように出力 outputs: { output1: 'value' } Job Level
permissions ワークフローがアクセスするリポジトリの権限を設定 permissions: issues: write Workflow Level
workflow_dispatch ワークフローを手動でトリガーするためのイベント on: workflow_dispatch Workflow Level

サンプルテンプレート

今までの表にあった要素(全部じゃないけど)を使ったテンプレートを考えてみました。
こんな感じで使えるんだよっていうのがイメージしてもらえたらありがたいです。

name: Example Workflow

on:
  push:
    branches: [ main ]
  pull_request:
    branches: [ main ]
  workflow_dispatch:

permissions:
  contents: read
  issues: write

jobs:
  build-and-test:
    runs-on: ubuntu-latest
    steps:
    - uses: actions/checkout@v2

    - name: Set up Node.js
      uses: actions/setup-node@v2
      with:
        node-version: '20'

    - name: Install dependencies
      run: npm install

    - name: Run a script
      run: npm test

    - name: Conditional step
      if: github.ref == 'refs/heads/main'
      run: echo "This step runs only on the main branch."

    env:
      NODE_ENV: production

  another-job:
    needs: build-and-test
    runs-on: ubuntu-latest
    steps:
    - name: Another step
      run: echo "This job runs after build-and-test."

    env:
      ANOTHER_ENV: value

このGitHub Actionsワークフローテンプレートは、以下の一連の操作を自動化するために設計されています:

  1. イベントトリガー:

    • mainブランチへのプッシュ時
    • mainブランチへのプルリクエスト作成時
    • 手動での実行(workflow_dispatchを通じて)
  2. 実行権限の設定:

    • リポジトリのコンテンツを読み取る権限
    • issueに書き込む権限
  3. ビルドとテストの自動化 (build-and-testジョブ):

    • GitHubリポジトリからコードをチェックアウト
    • Node.jsのセットアップ
    • 依存関係のインストール (npm install)
    • スクリプトの実行(例: npm test
    • mainブランチ上でのみ実行される条件付きステップの追加
    • 環境変数NODE_ENVproductionに設定
  4. 依存ジョブの実行 (another-jobジョブ):

    • build-and-testジョブが成功した後に実行
    • 単純なエコーコマンドを実行して、ジョブ間の依存関係と実行順序を示す
    • 環境変数ANOTHER_ENVを設定

🎉 まとめ

GitHub Actionsでもifとかつかえるんですね、、こだわったら沼りそうです笑
この記事で紹介した基本要素と追加要素を理解して活用できればかなりいろんなことが自動化できそうです!

ぜひ、自分のプロジェクトでGitHub Actionsを使ってみてください。

💡 補足

https://docs.github.com/ja/actions

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