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[AWS] せこいから無料サービスだけのプロジェクト考えた

2024/11/13に公開

🌟 はじめに

おぐまです。

今回はコスト意識高め(せこい)で、AWSの常に無料で使えるサービスだけを組み合わせてどんなプロジェクトができるか考えました。

🆓 AWSの無料サービス

まずは、AWSが提供している常に無料で利用可能なサービスを確認しましょう。

https://aws.amazon.com/jp/free/?all-free-tier.sort-by=item.additionalFields.SortRank&all-free-tier.sort-order=asc&awsf.Free Tier Types=tier%23always-free&awsf.Free Tier Categories=*all

  1. AWS Lambda: 月100万回まで無料
  2. Amazon DynamoDB: 25GBのストレージと月25ユニットの読み書きが無料
  3. Amazon S3: 5GBのストレージが無料
  4. Amazon CloudFront: 毎月1TBのデータ転送が無料
  5. AWS CodeBuild: 月100分のビルド時間が無料
  6. Amazon CloudWatch: 10個のメトリクスと10個のアラームが無料
  7. AWS KMS: 20,000リクエスト/月が無料
  8. Amazon SNS: 100万回の発行が無料
  9. Amazon SQS: 100万回のリクエストが無料
  10. AWS Glue: 100万個のオブジェクトが無料
  11. Amazon Cognito: 50,000人のMAUが無料

これらのサービスは制限内であれば永続的に無料で利用できます。

💡 無料サービスで構築できるプロジェクト

これらの無料サービスを組み合わせて、どのような実用的なプロジェクトが構築できるか考えてみます。


1. サーバーレスウェブアプリケーション

使用サービス:

  • Lambda: バックエンド処理
  • DynamoDB: データストア
  • S3: 静的ファイルのホスティング
  • CloudFront: コンテンツ配信
  • Cognito: ユーザー認証

プロジェクト例:

  • タスク管理アプリケーション
  • シンプルなブログシステム
  • 予約管理システム

フロントエンドをS3にホストしバックエンド処理をLambdaで実行します。
データはDynamoDBに保存し、CloudFrontでコンテンツを配信します。


2. IoTデータ収集・分析システム

使用サービス:

  • Lambda: データ処理
  • DynamoDB: センサーデータの保存
  • CloudWatch: モニタリングとアラート
  • SNS: 異常検知時の通知

プロジェクト例:

  • 家庭用環境モニタリングシステム
  • オフィスの電力使用量監視システム

センサーからのデータをLambdaで処理し、DynamoDBに保存します。CloudWatchで監視し、異常があればSNSで通知します。


3. 自動バックアップシステム

使用サービス:

  • Lambda: バックアップ処理の実行
  • S3: バックアップデータの保存
  • CloudWatch: スケジュール実行
  • SNS: バックアップ完了通知

プロジェクト例:

  • 重要ファイルの定期バックアップ
  • データベースの自動バックアップ

Lambdaでバックアップ処理を実行しS3にデータを保存します。CloudWatchでスケジュールを管理し、SNSで完了通知を送信します。


4. セキュリティ監視システム

使用サービス:

  • CloudWatch: ログ監視
  • Lambda: 異常検知ロジック
  • SNS: セキュリティアラート
  • KMS: 機密データの暗号化

プロジェクト例:

  • AWSリソースのセキュリティ監視
  • ログ分析による不正アクセス検知

CloudWatchでログを監視しLambdaで異常を検知します。
SNSでアラートを送信し、KMSで機密データを保護します。


5. イベント駆動型マイクロサービス

使用サービス:

  • Lambda: 各マイクロサービスの実装
  • SQS: サービス間のメッセージング
  • DynamoDB: データ永続化

プロジェクト例:

  • 注文処理システム
  • コンテンツ配信パイプライン

Lambdaで各マイクロサービスを実装しSQSでメッセージングを行います。DynamoDBでデータを永続化します。

🔒 セキュリティとベストプラクティス

  1. 最小権限の原則: 各サービスに必要最小限の権限のみを付与する
  2. 暗号化の利用: KMSを使用して機密データを暗号化する
  3. モニタリングの設定: CloudWatchを活用してリソースの使用状況を監視する
  4. コスト管理: 無料枠を超えないよう使用量を定期的にチェックする
  5. バージョン管理: CodeBuildを使用してコードのバージョン管理を行う

💰 コスト管理

無料枠を最大限に活用するためのポイント。

  • 使用量の監視: CloudWatchを使用して各サービスの使用量を定期的にチェック
  • アラートの設定: 無料枠に近づいた際に通知を受け取るようにアラートを設定
  • リソースの最適化: 不要なリソースは削除し、必要最小限の構成を維持

🎉 まとめ

AWSの無料サービスを組み合わせることで結構いろんなプロジェクトを構築できそうです。

これらのアイデアの他にも無料枠だけで実現できるツールや仕組みがあると思うのでぜひAWS触ってみてください!

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