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[AWS] Bedrockエージェントの単体利用とマルチエージェントコラボレーションの違いを解説

2025/02/26に公開

🌟 はじめに

おぐまです。
AWSのAmazon Bedrockの単体エージェント機能マルチエージェントコラボレーション機能の2つの機能には明確な違いがあり、それぞれの適用シナリオや利点も異なります。本記事では、この違いをわかりやすく解説します。

✅ 主なポイント

  1. 単体エージェント機能: 単一のAIエージェントがユーザーリクエストを処理。
  2. マルチエージェントコラボレーション機能: 複数の専門エージェントが協調して複雑なタスクを解決。
  3. 適用シナリオの違い: 単純なタスクには単体エージェント、複雑なタスクにはマルチエージェントが適している。

🔍 詳細分析

単体エージェント機能とは?

単体エージェントは、1つのAIモデルまたはアクショングループを活用してユーザーリクエストに応答します。この機能は以下の場合に適しています。

  • シンプルなタスク(例:FAQ応答や予約管理)
  • リアルタイム性が求められる場面
  • 設定や運用が簡単であることが重要な場合

主な特徴

  • 簡易性: 設定が容易で、迅速に導入可能。
  • 単一責任モデル: エージェントが全てのタスクを自律的に処理。
  • 低レイテンシー: タスク分解や他エージェントとの通信が不要。

マルチエージェントコラボレーション機能とは?

マルチエージェントコラボレーションでは、複数の専門エージェントが協力し、スーパーバイザ(Supervisor)による調整のもとでタスクを遂行します。
このアプローチは以下の場合に有効です。

  • 複雑で多段階にわたるタスク
  • 各タスクに専門性が求められる場合
  • 並列処理による効率向上が必要な場合

主な特徴

  • スーパーバイザモデル: スーパーバイザがタスクを分解し、各専門エージェントに委任。
  • 並列処理: 複数のタスクを同時進行で処理可能。
  • 柔軟性: 新たな専門エージェントを容易に追加可能。

技術的影響

単体 vs マルチ

特徴 単体エージェント マルチエージェント
設定難易度 低い 高い
処理速度 高速(単純タスク) 高速(並列処理)
適応性 限定的 高い

🎉 まとめ

AWS Bedrockの単体およびマルチエージェント機能は、それぞれ異なるニーズに対応する強力なツールです。シンプルなユースケースには単体エージェント、大規模で複雑なプロジェクトにはマルチエージェントコラボレーションが最適です。

💡 補足

用語解説

  • スーパーバイザ(Supervisor): マルチエージェントシステム全体を管理する役割。
  • アクショングループ: 特定タスク実行用に事前定義されたLambda関数群。
  • ナレッジベース: エージェントが参照する情報データベース。
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