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CMS - 概要

2025/02/18に公開

はじめに

CMSについて学んだ際に、「CMS」「ヘッドレスCMS」「microCMS」... この辺りの関連用語が出てきた時に混乱したので、ここでまとめる。

1. CMSとは? (Content Management System)

CMSは、Content Management System(コンテンツ管理システム) の略です。
Webサイトのコンテンツ(文章、画像、動画など)を、専門知識がなくても簡単に作成、編集、管理できるシステムのことです。

CMSの役割

専門知識がなくても、Webサイトのコンテンツを簡単に作成、編集、管理できるのがCMSの最大のメリットです。

身近な例

  • ブログ: WordPress(ワードプレス)は非常に有名なCMSです。多くの個人ブログや企業のブログで利用されています。
  • 企業のWebサイト: コーポレートサイトなど、多くのWebサイトがCMSを使って構築されています。

CMSを使うメリット

  • 専門知識不要: HTMLやCSSなどの知識がなくても、ワープロ感覚で文章を書いたり、画像をドラッグ&ドロップで配置したりできます。
  • デザインの統一: テンプレート(ひな形)を使うことで、サイト全体のデザインに統一感を持たせられます。
  • 複数人での管理が容易: 複数人でコンテンツの作成・編集・承認作業を行うことができます。
  • 機能拡張: プラグインを追加することで、お問い合わせフォームやSEO対策など、様々な機能を追加できます。

2. ヘッドレスとは? (Headless)

「ヘッドレス」とは、直訳すると「頭がない」という意味です。
Webサイトの文脈では、「表示部分(頭)」と「コンテンツを管理する部分(体)」を分離する考え方を指します。

従来のCMS

従来のCMSは、表示部分(HTML、CSS、JavaScriptなど)とコンテンツ管理部分が一体化していました。CMSが提供するテンプレートを使ってWebサイトを表示する形です。

ヘッドレス

ヘッドレスなシステムでは、コンテンツ管理部分(API)のみを提供し、表示部分は別途自由に開発します。APIを通じてコンテンツを取得し、表示部分で整形して表示します。

ヘッドレスのメリット

  • 表示の自由度が高い
  • Webサイトだけでなく、アプリなどにも柔軟に対応できる
  • 表示速度を高速化できる

3. ヘッドレスCMSとは? (Headless CMS)

ヘッドレスCMSは、コンテンツ管理機能(体)だけを提供するCMSです。
従来のCMSとは異なり、Webサイトの見た目(デザイン)は管理しません。

ヘッドレスCMSの特徴

  • 表示部分がない: Webサイトのデザインは、ヘッドレスCMS側では管理しません。
  • APIでコンテンツを提供: コンテンツはAPI(Application Programming Interface)を通じて提供されます。
  • フロントエンドは自由に開発: Webサイトの表示部分は、React(ライブラリ)、Vue.js、Next.jsなどのJavaScriptフレームワークや、静的サイトジェネレーターを使って自由に開発します。

ヘッドレスCMSのメリット

  • 表示の自由度が高い: Webサイトのデザインや機能を自由にカスタマイズできます。
  • 表示速度が速い: 必要なデータだけをAPIで取得するため、Webサイトの表示速度を高速化できます。
  • 様々なプラットフォームに対応可能: Webサイトだけでなく、スマートフォンアプリ、デジタルサイネージなど、様々なプラットフォームに同じコンテンツを配信できます。
  • セキュリティが高い: 表示部分とコンテンツ管理部分が分離されているため、セキュリティリスクを低減できます。

ヘッドレスCMSのデメリット

  • 技術知識が必要: フロントエンドの開発には、JavaScriptなどの知識が必要です。
  • 導入・運用コスト: 場合によっては、従来のCMSに比べて導入・運用コストが高くなることがあります。

4. microCMSとは?

microCMSは、日本製のヘッドレスCMSです。

microCMSの特徴

  • ノーコードでAPI作成: プログラミング不要で、APIのエンドポイント(データ取得・更新などの操作を行うためのURL)を作成・管理できます。
  • 柔軟なコンテンツモデル: 記事、ニュース、商品情報など、様々な種類のコンテンツを柔軟に定義できます。
  • 高速なAPI: 高速なCDNを通じてコンテンツを配信するため、Webサイトの表示速度を向上させます。
  • 使いやすい管理画面: 直感的なインターフェースで、コンテンツの作成・編集・管理が簡単に行えます。
  • 充実したドキュメントとサポート: 日本語のドキュメントが充実しており、困ったときも安心です。

microCMSはどんな人におすすめ?

  • Webサイトの表示速度を改善したい人
  • Webサイトのデザインや機能を自由にカスタマイズしたい人
  • Webサイトだけでなく、アプリなどにもコンテンツを配信したい人
  • ノーコードでAPIを構築したい人

まとめ

CMS ヘッドレスCMS
表示部分 あり(テンプレートで管理) なし(APIでコンテンツを提供)
特徴 専門知識不要、簡単 表示の自由度が高い、高速、様々なプラットフォームに対応可能
向いている人 初心者、Webサイトを手軽に作りたい人 開発者、高度なカスタマイズをしたい人

この記事が、CMS、ヘッドレスCMS、そしてmicroCMSについて理解する一助となれば幸いです!

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