【M5Stack】iPadやMeta Questへ画像を表示(UVC対応キャプチャカード経由)
【小さいマイコンから、大きなディスプレイに映そう!】
「Meta Quest HDMI Link」が発表されましたね!HDMIで出力された画像をVR上にスクリーンを表示できる機能のようなので、さっそく小さいマイコンから表示できるか?を試してみました!
Questに挿せるのはUSB-Cの形状なんですが…(複雑怪奇なUSB3.0の仕様)
注意:USB-Cケーブルの見た目は同じでも、使える機能が違う!ということで、下記ページのように「ケーブル判定ガジェット」があるくらい面倒なんです。だから慌てずゆっくり行きましょう。
※【表】USBケーブルの機能の例(上記記事から抜粋)ケーブルの機能 | 値の例 |
---|---|
電力供給 | 2.5W、4.5W、7.5W、15W、60W、100W、240Wなど |
データ転送 | USB 2.0(480Mbps)、USB 3.0(5Gbps)、USB 3.2(20Gbps)など |
映像信号伝送 | DP Alt Mode対応/非対応 |
さらに面倒なのは「今回必要なのはUVC/UAC対応のキャプチャカード」。これは上記のDP Alt Modeとも異なるということです。
※DP Alt ModeのHDMI変換キャプチャーカードは、サングラス型ディスプレイ(例:XREAL)などで使われていますが、こちらは異なるので表示できません
〇:今回はUVC対応:USB-C & HDMI 変換アダプタ キャプチャーボード(USB3.0を推奨。安い製品は2.0では遅延します)
×:DP Alt Mode対応ではない:HDMI to USB Type C 変換アダプタ
【実際にやってみよう】
0.マイコン側ハードの準備
・昔買った「UVC/UAC対応キャプチャカード(USB3.0)」下記記事によると格安:MS2109チップは避けるべし!MS2130を選択!とありました。 ・昔買った「HDMI 変換アダプタ 8k HDMI オスオスアダプタ」
0.マイコン側ソフト側の準備
以前、XREAL用に作った「らびやん老師」のATOM Display libraryをベースに、「Lang-Ship田中さん」サンプルよりPNG画像をIMUが傾いたた表示するプログラム※を流用
※お二人とも、いつもありがとうございます!
1. UVC/UAC対応キャプチャカードx iPad
まずUSB-C 対応のiPad Airで試す
下記の記事を参考に「iPad Air(第5世代)へ、キャプチャ映像アプリ:Genki Studio」をインストールして表示することができました。
2.UVC/UAC対応キャプチャカードx Meta Quest3
VR環境にマイコンの情報を持っていこう!!
充電ケーブルレスにしたかったので、小型バッテリー代わりにATOMIC MotionをLEGOで仮止めして挿せば完了!
Quest用アプリ:Meta Quest HDMI Linkを、スマホアプリのMeta Horizon(Quest管理アプリ)からインストールします。
ハマったのが、Questのアプリ一覧に表示されなかったこと。見つからない場合は、検索すると表示されました。
長くなりましたが、ようやく表示できました!
【最後に】
Unityで自作している方がいた
2020年に似た機能を自作している方がいたようです。自分で同じような機能を作りたくなった時のメモとして記載しておきます。
AtomS3Cam にはUVCキャプチャ機能が最初から備わっていそう??
もうすぐ?発売されそうなM5Stack社のAtomS3CamにUVCという文字がありました。もしかしたら、このマイコンをiPad/QuestにUSB接続するだけで、もっと簡単に表示できるようになるのでは?と妄想して、今回は終わります
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