【スタックチャン】人型アトムチャン:DK-Atom Chanの進化を振り返る
こちらの記事はスタックチャン(Stack-chan) Advent Calendar 2023 22日目の記事です。
スタックチャンの魅力と、私が制作しているDK-Atom Chanの進化を見ることで、今年2023年のスタックチャン祭りの雰囲気を感じ取ってもらえれば幸いです。
※長いです!途中で流しても可
【スタックチャンの魅力】
スタックチャンの魅力は人それぞれだと思いますが、多くが以下の3つに集約されるのではないでしょうか?
- 見た目の可愛さ(手のひらサイズで動く)
- おしゃべりできる(音声認識+AI回答生成+音声出力)
- 自由なカスタマイズが可能(オープンソース)
私のモチベーションは #2 + α1:今まで買いためたM5Stack製品をフル活用し様々な機能を学習する、+α2:親が会話できるロボットの制作 でした。
これを読んでいる方も、この機会に振り返ってみると新しい発見があるかも?!
【爆速の(AI)スタックチャン祭りが始まった】
「ChatGPT APIが公開されたのが2023年3月2日」。そして、robo8080さんが即日AIスタックチャンを公開されたことが「爆速の(AI)スタックチャン祭り※」の始まりだったと認識しています。
改めて、自身の情熱と時間とお金をかけたハード・ソフトを公開してくださった関係者のみなさま、それを普及させようと広めてくれたみなさまにお礼申し上げます!
※(AI)スタックチャンを進化させたX(Twitter)投稿が、複数の方から1日に何個も投稿される多段ロケット点火のような祭り。次々に新OpenAI機能に対応したソースや操作ツールが公開され、どんどん新たなスタックチャンマスターも増えて、誰も全体像を把握できないスピードでパレード行進w
ChatGPT、アプリに組み込みやすく 開発会社がAPI公開
robo8080さんが命を削って執念のAIスタックチャン公開
ハピバ寄せイラスト
【祭りを横目に自身で実装を開始】
2023年制作を1枚にしてみました。詳細を時系列で追体験します。
【Atomと始めるコミュニケーション(AtomS3)】
とは言え、私は祭りの外からスタート。「ChatGPTとマイコンでお話しできる!」を以下のRaspberry Pi Pico Wの記事から妄想したことがきっかけです。ここでWebAPIというものを知り、自分の力で実装し、持っているAtomS3でChatGPTとお話したいと、Seeed XIAO ESP32C3 & ChatGTPのプログラムをAtomS3へ移植し始めました。また時を同じくして普及を進めていたM5Unifiedも合わせて活用(M5Stack製品なら1ソースで管理可能)それが今年4月27日。
AIと電子工作の融合!Raspberry Pi Pico WでChatGPT APIを使用する方法
Learn to use WiFiClient and HTTPClient on XIAO ESP32C3 - XIAO ESP32C3 & ChatGPT in action
M5Unifiedライブラリの始め方
【WEB版VOICEVOXで音声出力(M5Stack Core2)】
画面に文字を表示させられるようになったら、次は声を出したい!ということで、スピーカがついているM5Stack Core2に移植。音声出力をWEB版VOICEVOX使って声でやり取りできるモノを作成しました。それが5月20日。
※音声認識はスマホ機能に任せてWeb画面入力。速いし誤認識文字もその場で修正できるため
WEB版VOICEVOX
※Streaming再生にも対応していただき、スピードUp!
【Atomに戻ってSpeakerでおしゃべり(AtomS3+ATOM Speaker Kit)】
M5Unifiedを利用しているので、ほぼ修正無しでM5Stack Core2->AtomS3+ATOM Speaker kitへ戻し移植完了。よりも小型化できました(電源除く)それが5月23日。
【LEGOの体を持つAtom(AtomS3+ATOM Speaker Kit)】
コミュニケーション部分がある程度できたので、次に挑戦したのが動き。それが5月27,28日。ベッドで思いついたアイディアを、起きてからすぐに実装するようになります。今まで積んでいたM5Stack製品を全投入!なんせ爆速祭りで、周りが超スピードで更新しているので、それが当たり前の感覚にw
シンプルLEGOの体
シンプルLEGOの体にサーボ追加で首振りとモバイル化(+ATOM TailBAT)
【画面表示に悩む(AtomS3+ATOM Speaker Kit)】
このころ、Atomを使ったAIスタックチャン(アトムチャン)が多くの方から投稿され、自身のこれからの方向性を悩むことに。ここまでは画面に質問とChatGPTの回答を表示していたのですが、どうしたものかと。それが6月10日。
【ついに祭りへ参加しMyBuildへ搭乗(AtomS3)】
画面への情報表示を悩み、結論としてたどり着いたのがM5Stack-Avatarでスタックチャン顔表示と情報をスクロール表示すること!長い間スクロール方法を悩んでいましたが、robo8080さんに聞いて実現。また他のアトムチャンと差別化を図るために、MyBuild(LEGO互換ロボット)への搭乗も試みました。この時、移動ユニットも試作。それが7月10,11日。
【自分のLEGOデザインへ回帰とDK-Atom Chanの原点(AtomS3+Echo+Motion)】
MyBuildは好評だったのですが、M5Stack製品を自身でデザインした形にしたいという思いから、ATOM Speaker Kitを外してAtom EchoとAtom MotionをIn。まさにAtom製品全力投入w。そしてこれの組み合わせが、DK-Atom Chanの原点となりました。Mouser Make Awardsの賞品:Maker Faire Tokyo 2023への参加が欲しくて締め切りギリギリにへ登録。それが7月18日。締め切り後もデザインを変更してみる(7月20日)
Mouser Make Awards
ドッキング!Atom-Chan
登録後もデザインを変更したいとコネコネ
【3Dプリンタの投入と食玩ガンダムコラボ(DK-Atom Chan構成)】
8月に入って、3Dプリンタを初購入!合わせて買った食玩ガンダムと3Dプリンタパーツで自由にコラボできるようになり、自分の進みたい方向が見えてきました。それが8月17,19日。
3Dプリンターって便利!
食玩ガンダムとコラボ
【腕と足の動きを追加。MKⅡへ(DK-Atom ChanMKⅡ構成)】
Atom Motionはサーボx4、モータx2をコントロールできるため、それをフル活用。2軸の腕x2と、モータで足(正確にはタイヤ)を追加し、踊りのアクションを追加し始める。アクション重視の機体、MKⅡへの姿が見えてきた。それが9月4,10日。
ガンダムの腕と胴体を借りて演舞
【M5Stack Japan Creativity Contest 2023(DK-Atom Chan MKⅡ構成)】
ContestへMKⅡを応募。それが9月15日。今回も締め切りギリギリ。今回のキモはアクションに加えて変形(人型<-->車型)機能を追加したこと。3Dプリンタで印刷したパーツに交換し、見た目もUp。視覚効果賞を受賞!ありがとうございます!
ドッキング!アトムチャン マーク2(DK-AtomChan Mark Ⅱ)
変形するしてガンダムとコラボするMKⅡ
【Maker Faire Tokyo 2023へ参加(DK-Atom Chan MKⅡ構成)】
スタックチャン創造主のししかわさんが、スタックチャンブースをMFTで出すために、スタックチャン有志を募集しているのを聞きつけ、土曜日だけ参加させていただきました!それが10月14日。
初めてのMaker Faireでしたが、熱気ムンムンのお祭りで、とても楽しめたとともに、スタックチャンコミュニティの人たちの良い雰囲気に癒されました。
スタックチャンを盛り上げようと現場から連続投稿!
【ダイソーアイドル:エリーちゃんとのコラボ(DK-Atom Chan MKⅡ構成)】
新たに女の子の姪でも興味を持てるデザインを考えて、ダイソーアイドル:エリーちゃんとのコラボを試す。エリーちゃんの胴回りが細すぎて四苦八苦しながら、どうにか着ぐるみ案までたどり着く。それが10月29日。ヒーローズリーグのために登録したのが11月5日。
セーラー服は…。可愛さがないな!
DK-AtomChan Mark Ⅱ - 着せ替え遊び←着ぐるみ
【Maker Faire Taipei 2023の見学(DK-Atom Chan MKⅡ構成)】
MFTに味を占めたので、Taipeiもスタックチャン持参で見学しに行きました。Tokyoとはまた別の雰囲気で、エリアごとに違う風を感じました。それが11月18日。
スマホWi-Fiテザリングテスト
こういうコミュニケーションもしたいなぁ
【PNG画像活用とMini版制作(DK-Atom Chan MKⅡ構成)】
12月に入り、ずんだもんが好きでスタックチャンを始めた人たちに感化されて、ずんだもんの雰囲気強化を試みました。1.PNG画像を取り込んでずんだもんを表示する。機能的には音声切替メニューに使う予定。2.3Dプリンタでずんだもんカチューシャを追加。表現の自由度を確かめてみる。それが12月12-17日。
PNG画像を音声切替メニューに使用するTest
スタックチャンでも、ずんだもんでもない、不思議な何か
キーホルダー型のMini版(仮)
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!少しでもスタックチャンへの興味が増えていただければ幸いです。また来年も楽しくスタックチャン・コミュニティの方と遊べることを楽しみにしています。
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