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オンラインでプロジェクトのふりかえりをした話(+ふりかえり闇鍋のWebアプリをつくった話)

6 min read

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3月下旬

所属しているプロジェクトがひと段落するので、ふりかえりしたい。
挑戦することに寛容なチームなので、普段と違うふりかえり手法をやってみたい。
しかし、オンラインでどうやればいいんだ。
・・・つくるか ('ω')

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ということで、プロジェクトのふりかえりを試してみた話+Webアプリを作った話の混成の記事になります。

つくったWebアプリはこちら(3日くらいで勢いで作ったにしては反応がよかったので、ちまちまメンテナンスしてます。)

https://github.com/aocm/retrospective-yaminabe-app

背景とアイデア

背景

プロジェクト終盤、私のタスクが一足先に終わる状況だったのでふりかえりを企画しようと思いました。
私含めチーム6名に対して、1時間半のふりかえり時間が確保できました。

チームを簡単に紹介すると、

  • 4,5か月ほどの短期的なチーム(しかしこの後別の大きいプロジェクトに、メンバのほとんどが合流する)
  • アジャイル・スクラムのエッセンスを取り入れていたためにふりかえりは習慣化していた
    • 普段はKPTをやっている
  • ふりかえりはこのプロジェクトが初めてだったメンバが多数

アイデア

どうなるとまずいか、何をやるか

これは私の個人的な癖なのですが、チームでのイベントを考えるときまず「どうなるとまずいか」を考えます。

  • 反省会となり、暗い空気で終わる
  • 誰かが責められる状況がつくられる
  • レトロスペクティブとリフレクションの違いを知らずにほかの人にふりかえりを広められる
  • 今回失敗して、今後のプロジェクトでレトロスペクティブで”反省会”をひきずる言動をしてしまう

→ これらをふせぐためには以下が必要と考えました。

  • ふりかえりの目的とNGを共有すること(同じ方向を向いた状態でふりかえりを行う)
  • ふりかえりの手法・仕組み自体でまずい状態にならないようにする

前述の内容をもとに何をやるか考えた結果、今回は「闇鍋」と「ポジティブふりかえりマッピング」をやることにしました。どちらもふりかえりカタログを参考にしております。

なぜ闇鍋?

普段と違う”ふりかえり”であるため普段やってきたKPTはなるべく採用したくないがなるべくシンプルな内容にしたかったです。

どうしても声の大きな人、小さな人が存在します。
最後のふりかえりではなるべくいろんな人の話を聞きたいと思ったので、この仕組みが適していると思いました。

なぜポジティブふりかえりマッピング?

以前、別のプロジェクトのフェーズ終了時にやったふりかえりは一部のメンバー(私ですが)が苦しむ状況になりました。
他のメンバーはそういうつもりがなくても、個人を攻撃する発言でなくても、立場やメンタル状況によってはダメージを負います。

プラスのことをさらにプラスにする、違うチームでも同じようにもしくはそれ以上にするにはどういうことが考えられるかを話せば、同じ目線で同じものを討論できてハッピーにおわるのではないでしょうか?

ということで、なるべく明るい状態で終わりにしたいのと、次のプロジェクトに活かせるようにとおもってポジティブふりかえりマッピングを選定しました。

オンラインでどうやる?

ふだんのレトロスペクティブはKPTで、DropBox Paperにみんなで書き込む形でやっていました。
※付箋紙がつかえる媒体でやるのもありなのですが、普段から情報共有をPaperでやる文化があったので検索とかもしやすいし配置場所もわかりやすい。とにかくチームで何も不便なかったのでそれでやってました。

この二つもそれで実現してもいいけれど、準備時間ちょっとあるのでPaper以外のやり方も考えたい。。。
  ↓

  • ポジティブふりかえりマッピングはFormsを使ってみんなに投票してもらえばよさそう。
  • 闇鍋は、部屋を真っ暗にしたり目をつぶって選ぶとかもできないので、せめてプログラムに決めさせたい。→さくっとWebアプリ作ろう

ふりかえりを実践した記録

当日のタイムテーブル

No 時間 やること
概要
1 17:00 ~ 17:05 はじめに(目的と進め方について)
2 17:05 ~ 17:50 前半の部:事前に書いてもらったYWTの内容で闇鍋

事前準備した具材(トーク)で5~10分ずつ、闇鍋する
3 17:50 ~ 18:25 後半の部:ポジティブふりかえりマッピング

1. すばらしかったことを投稿する(Forms利用)
2. 投稿したもので気に入ったもの、またやりたいと思うものを投票する(Froms利用)
3. 上位から、もっとうまくやれる方法についてディスカッションする
4 18:25 ~ 18:30 おわりに

No.1 はじめに

事前に説明していた、目的・コンセプトを再度共有。そしてタイムテーブルをもとに進め方を説明しました。

目的1. リフレクション+レトロスペクティブ

プロジェクトふりかえりはリフレクションだが、できたら次のプロジェクトでもスタートダッシュが切れるように準備ができる形にしたい。
そういう意味でレトロスペクティブでもある。(こじつけ)

目的2. 自身の成長のため

  • 持っていなかった視点を知る。

    • 上のポジションになったときにどういうことを考えていたか、新鮮な情報を聞けるのは今のうちである。
      あとで聞いてもいいけど、忘れがち(もしくは美化された答えになる)。
  • プロジェクト固有なのと他のプロジェクトでも使えるTipsを理解して把握する。

    • PMBOKのようにプロジェクトマネジメントにも基準があるが、色々な進め方や成果物の在り方がある。
      それはプロジェクトの特性によるので、前のプロジェクトがこうだったから今回のプロジェクトでもできるはずだと勘違いしないために、コンテキストを理解したうえでふりかえる必要があると思う。

目的3. 次のチームビルディングの材料にする。

前のプロジェクトではなにがよかったか、何が嫌だったか、どんな気づきがあったかを整理して、新しいチームに持ち込むため。
これらをワーキングアグリーメントの材料にしていきたい。

(目的3イメージ図)

No.2 事前に書いてもらったYWTの内容で闇鍋

  1. つくったアプリにアクセス
  2. ファシリテーターがやり方説明
  3. やり方(1ネタ5分~10分)
    1. トークネタを入れた状態にします(常時追加投稿OK)
    2. ランダムPICK UP機能を利用して一つ表示します
    3. それについて、投稿者がまず所感を話します
    4. 周りの人はそれについて手を挙げて、フィードバック・もしくは賛同をおくります
    5. 時間があまった場合は順番に指名します
    6. 既読状態にして次の話題へ(2~)

補足

後述していますが、今回つくった闇鍋アプリの要件としては
・誰でも投稿できること
・チームメンバーだけがアクセスできて閲覧できること
 ・Webアプリにするときは社外には絶対もらさないこと

ふりかえり闇鍋アプリ概要

  • その画面にアクセスすればみんなが投稿した闇鍋の具材(トークテーマ・トピック)を表示することができる。
  • 具材を投入すればその画面に表示される。
  • ランダムに具材をピックアップすることができる。
    • 一度だした具材はピックアップされないこと
  • つくったものはこちら

https://github.com/aocm/retrospective-yaminabe-app

ふりかえり闇鍋アプリ技術スタック

フロント

  • Vue3 × TypeScript ×Ionic
    • Vue3で利用できるUIフレームワークが実はそんなに多くない。(参考:https://qiita.com/n-matsuda/items/27f5cdf100478a138a03)
      • Quasar(CLI 2.0.x Beta版あり。)
      • Ionic(むしろVue3にあわせてリリースされた)
      • 使えないっぽい
        • Vuetify
        • ElementUI
        • Nuxt
        • Buefy
        • OnsenUI(情報が見当たらず)

サーバーサイド

  • json-server
    • さっと利用できるので採用
    • 元情報がエクセルとかだったらインポートするためにライブラリもちいてインポート機能つくってもよかったかもしれないけど、めんd(ry

インフラ

  • EC2とかインスタンス立ててもよかったけれど、ファシリテーターがホストして起動(npm run serve)。
    • ホストのVSCodeをLiveShare+SimpleBrowserの拡張機能の組み合わせなどで同時にいろんな人に触ってもらうことも可能。
    • ホストと同一ネットワークに存在すれば、プライベートIPをipconfigなどで取得して共有すればアクセスすることも可能。

No.3 ポジティブふりかえりマッピング(メンバーの事前準備不用)

  1. Norm Kerth の最優先指令(prime directive) を思いだす。(参考・引用元)

    どんな道をだどったにせよ、当時の知識・技術・能力・利用可能なリソース・状況の中で、みんなができる限り最高の仕事をしたはずです。それを心から信じます。

    • この声明を支持し、非難なし(No Blame)ルールに同意するかどうか尋ねます
      (一人ずつに声出してもらう)
  2. Forms①にアクセスして、その場で「なんでもいいからチームでやったよかったことを」どんどん投稿してもらう
  3. 2の内容を10分で確認する(重複っぽいものがあったら除外する)
  4. Forms②にアクセスして、3の中でよかったもの→つぎもやりたいことを投票します(3分)
  5. 投票高いものをえらびします(Excelでさくっとグラフ化する)
  6. それについて、次にもどうやったら生かせるかを全員でアイデアを出します。

補足

  • FormsはMicrosoft365のものをつかっていましたが、GoogleFormでもなんでも大丈夫だと思います。

おわりに

若手メンバとテックリードの経験のギャップが多ければ多いほど、同じ場所でのふりかえりはすごく貴重で成長につながるものだと考えます。

やってよかったって声もあったし、闇鍋についてはそのあとの朝会のあとのちょっとしたざつだんにも使ったりしました。

「ふりかえりがいやな場所にならない」ために今後も色々試して発信していきたいです。

あと、アイデアが動くアプリになるのが非常に楽しいですね。

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