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Antigravity入門!次世代のAI IDEでマルチテナントSaaSの環境構築!

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はじめに

こんにちは!
any株式会社でプロダクトチームに所属しているエンジニアの @yasu-k です!
この記事は、any プロダクトチーム Advent Calendar2025 8日目の記事になります。

https://qiita.com/advent-calendar/2025/anyinc

今回はGoogleから次世代IDEが出たということでワクワクしております!

まだ個人アカウントのみということなので、実務では利用できないですが、新規開発がどんな感じか試してみた感想を記載していきます。

Antigravityとは?

  • Googleが開発したVSCode派生のIDE
  • コード補完だけではなく、計画、コーディング、Webの閲覧まで行う自律型エージェントを管理するためのMission Controlを提供する
  • 人間の介入を最小限に抑えることを前提として設計されている

早速触ってみる

Editor

エディタ側は本当にVSCodeやCursorと同じで設定をVSCodeかCursorからインポートできるのは、ありがたいですね

エディタ側の上部にChromeのマークがあり、ブラウザのセットアップが出てくるので、拡張機能入れると、ここからエージェントがWebの閲覧ができるようになる模様

Agent Manager

エージェントマネージャーはメールボックスみたいなサイドバーが付いていますが、チャットUIがある感じですね。
これがMission Controlのダッシュボードで複数のエージェントを管理できるようです。
複数のワークスペースを開けるので、GitHubのリポジトリを跨いで開発できたりするかもしれません。

早速プロンプトを打って開発をスタートしてみます!

環境構築

モデルはGemini 3.0 Proを利用します。他にもClaude Sonnet 4.5やGPT-OSS 120Bが利用できるようです。

下記のプロンプトを入力してみます。

プロンプト

マルチテナントSaaS開発要件

下記要件に従い、ローカル環境構築を行なってください。

アプリケーション概要

プールモデルのマルチテナントBtoB SaaS
モジュラーモノリス構成

技術スタック

フロントエンド: Next.js
バックエンド: Hono
UI コンポーネント: shadcn/ui
DB: PostgreSQL
lint/formatter: ESlint, Prettier

実装プランとタスクリストを提示して、必要な環境構築を始めました。

DrizzleとTurboRepoを提案し、導入してくれましたが、こちらのapproveなしで構築してくれています。プランニングをかなりしっかりやってくれますね。速度感も悪くない。

実装プランにコメントを挟むことで軌道修正できるようですが、特に修正する箇所もなかったため、今回はコメントせず...

実装が完了するとWalkthroughを出してくれます。

実装中にフロントとバックエンドのポートが競合した際にはバックエンドのポートをずらすなどの問題解決をこなしてくれました。ターミナル上で開発サーバーを起動してログを読み込んだり、ChromeにアクセスしてDOMを取得して動作確認を行うなど、かなり自律的に動作している所感を受けました。他のCLIと比較すると開発サーバーの立ち上げは行わずにビルドを実行することが多いと思うのですが、ワークフローが異なるのかもしれませんね。
構成は下記のモノレポを構成してくれています。

.
├─ apps/
│  ├─ web/        # Next.js
│  └─ api/        # Hono API(Drizzle, postgres)
├─ packages/
│  └─ config/     # ESLint/Prettier 共有設定
├─ turbo.json     # Turborepo 設定
├─ docker-compose.yml  # PostgreSQL
├─ package.json   # npm workspaces ルート
└─ README.md

それぞれきっちりと動作してくれるコードベースが作成されている上で共通設定をpackagesにまとめてくれるのは開発者目線が入っているようで、プロンプトに記載はないもののこちらの意図をかなり汲んでくれている印象でした!

試しに新規登録実装を進めてみると実装完了後に実装内容をレコーディングしてくれました!
開発における一連の流れを網羅して、エビデンスまで取得してくれるのは完全に予想外でしたが、めちゃくちゃいい感じ!!

まとめ

Antigravityは単なるコードエディタではなく、開発プロセスそのものの自動化をしてくれていました。もはやエディタを開いて開発を行うものでもなく、ターミナル上でやりとりするものでもなく、示されたプランとタスクリストに対してコメントしつつ裏で開発が行われているのは、エンジニアというよりマネージャーに近い感じでした。Claude CodeやCursorよりもDevinが近いサービスになります。
Devinのようにナレッジを集約したり、エージェントと共同での開発も可能になっていたり、さまざまな使い方ができる、今までと異なる開発体験を提供してくれるサービスでした!
今後もAntigravityの動向に着目していきたいです!

any株式会社

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